「音響学」を学ぶ前に読む本
学生が「既存の教科書を読む前に読む本」を意図した。数式を極力使用せず,「音の物理的なイメージを持つ」ことを目的として構成
- 発行年月日
- 2016/08/26
- 判型
- A5
- ページ数
- 190ページ
- ISBN
- 978-4-339-00891-3
- 内容紹介
- 目次
- 書籍紹介・書評掲載情報
- 広告掲載情報
「言語聴覚士系,メディア・アート系,音楽系などの学生が既存の教科書を読む前に読む本」を意図した。数式を極力使用せず,「音の物理的なイメージを持つ」「教科書を読むための専門用語の意味を知る」ことを目的として構成した。
1. そもそも音とはなにか?
1.1 音ってなんなの?
1.1.1 音のイメージを作る
1.1.2 さらに正確に音をイメージする
1.2 周波数とはなにか? ~高い音,低い音~
1.2.1 周波数のイメージを作る
1.2.2 身近なものから周波数を考えてみる
1.3 dB とはなにか? ~強い音,弱い音~
1.3.1 音の大きさと強さの違い
1.3.2 dB(デシベル)はけっして難しくない
1.4 音の進み方と共鳴
1.4.1 音の進み方(音の反射,回折,干渉)
コーヒーブレイク: 音速
1.4.2 自由端,固定端反射と共鳴
2. 音を聞くメカニズム
2.1 なぜ音が聞こえるのか?
2.2 外耳と中耳の役割
2.3 内耳の役割
2.3.1 蝸牛が担う重要な「仕事」
2.3.2 蝸牛の正確な構造
2.4 聞こえる音の範囲
2.4.1 最小可聴値は周波数ごとに変わる
2.4.2 聞こえる周波数の範囲(可聴周波数範囲)
2.5 気導と骨導の違い
2.5.1 骨導(骨伝導)とは?
コーヒーブレイク: 可聴帯域に関する議論
2.5.2 あなたも骨導で音を聞いている!
3. 聴覚心理学と音声学を学ぶ前に知っておくべきこと
3.1 ラウドネス~音の強さと大きさの違い~
3.2 なぜ耳は二つあるの?
3.2.1 音の方向を知る
3.2.2 カクテルパーティ効果
3.3 聴力の個人差
3.3.1 オージオグラム
3.3.2 難聴とは?
3.4 声のメカニズム~有声音と無声音~
3.5 基本周波数とフォルマント
3.5.1 基本周波数とフォルマントの意味を知る
3.5.2 フォルマントと1/4 波長音響管
3.6 発声のメカニズムは管楽器と同じ?
引用・参考文献
4. デジタルサウンドを理解しよう
4.1 そもそもデジタルって?
4.1.1 ビットとバイト
4.1.2 SI 接頭辞と二進接頭辞
コーヒーブレイク: 二進法,十進法,十六進法
4.1.3 連続量と離散量
4.1.4 テキストデータの仕組み
4.1.5 ビットマップデータの仕組み
4.2 オーディオデータの仕組み
4.2.1 サンプリング(標本化)
4.2.2 サンプリング周波数と周波数帯域
4.2.3 量子化
4.2.4 デジタルオーディオのデータサイズ
4.2.5 量子化雑音とダイナミックレンジ
4.2.6 デジタルオーディオの正体
4.3 なぜデジタルなのか?
4.3.1 デジタルの利点
4.3.2 デジタルを実現するには
引用・参考文献
5. 見えない音を「見る」方法
5.1 波形による表現
5.2 波形から読み取ろう~振幅,周期と波長~
5.3 瞬時値と実効値
5.4 周波数特性とはなにか?
5.5 スペクトルを見てみよう~パワースペクトルとサウンドスペクトログラム~
5.5.1 パワースペクトル
5.5.2 サウンドスペクトログラム
6. 正弦波を知ろう
6.1 直交座標系
6.2 正弦波とは?
6.2.1 正弦波
6.2.2 正弦波の周期と振幅
6.2.3 波の周波数
6.3 角度と位相
6.3.1 度数法と弧度法
6.3.2 宇宙的視野で科学する
6.4 正弦波の位相
6.5 サイン波の合成
6.6 サンカクカンスウ
引用・参考文献
7. 音を分類する
7.1 波形による分類
7.1.1 純音
7.1.2 複合音
コーヒーブレイク: インパルス応答
7.2 波面による分類
7.2.1 音響エネルギー
7.2.2 球面波
7.2.3 平面波
7.2.4 定在波
7.2.5 音波の指向性
引用・参考文献
8. さらに深く音を理解する
8.1 さまざまな周波数のサイン波からインパルスを合成する
8.2 さまざまな周波数のサイン波から白色雑音を合成する
8.3 あらゆる音は純音から
8.4 周波数分析の本質
8.4.1 周波数分析のイメージ
8.4.2 周波数分析に挑戦しよう
8.4.3 補足
8.5 おさらい
引用・参考文献
索引
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掲載日:2023/03/03
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掲載日:2020/03/04