クルマとヒコーキで学ぶ 制御工学の基礎
制御対象として自動車と航空機の運動を取り上げ,制御工学の基礎を学べるように工夫した教科書。古典制御で習得すべき項目を,具体的にイメージしながら理解を深める構成として,制御工学の学習に必要な基礎数学も付録にまとめた。
- 発行年月日
- 2011/03/28
- 判型
- A5
- ページ数
- 200ページ
- ISBN
- 978-4-339-03200-0
- 内容紹介
- 目次
- レビュー
- 書籍紹介・書評掲載情報
制御対象として自動車と航空機の運動を取り上げ,制御工学の基礎を学べるように工夫した教科書。古典制御で習得すべき項目を,具体的にイメージしながら理解を深める構成として,制御工学の学習に必要な基礎数学も付録にまとめた。
1. 運動とモデル
1.1 座標系
1.2 運動方程式
1.2.1 直線運動
1.2.2 回転運動
1.3 自動車の運動
1.3.1 前後方向の運動
1.3.2 上下方向の運動
1.3.3 横方向の運動
1.4 磁気浮上式車両の運動
1.5 航空機の運動
1.5.1 ピッチング運動
1.5.2 長周期運動と短周期運動
章末問題
2. 伝達関数によるシステムの表現
2.1 伝達関数
2.2 ブロック線図
2.2.1 ブロック線図とは
2.2.2 ブロックの結合
章末問題
3. 時間応答
3.1 伝達関数を用いた時間応答の求め方
3.2 極と零点
3.3 時間応答
3.3.1 インパルス応答
3.3.2 ステップ応答
3.4 伝達要素
3.4.1 1次遅れ要素
3.4.2 2次遅れ要素
3.5 極・零点と応答
3.5.1 極と応答
3.5.2 零点と応答
章末問題
4. 周波数応答
4.1 周波数応答とは
4.2 周波数応答の計算方法
4.3 ベクトル軌跡
4.3.1 微分要素
4.3.2 積分要素
4.3.3 1次遅れ要素
4.3.4 2次遅れ要素
4.4 ボード線図
4.4.1 微分要素
4.4.2 積分要素
4.4.3 1次遅れ要素
4.4.4 2次遅れ要素
4.4.5 結合した要素
章末問題
5. フィードバック制御系の安定性
5.1 フィードバック制御
5.2 特性方程式および特性根
5.3 安定判別法
5.3.1 ラウスの判別法
5.3.2 フルビッツの判別法
5.3.3 ナイキストの判別法
5.4 根軌跡
5.5 フィードバック制御系の内部安定性
章末問題
6. フィードバック制御系の設計
6.1 過渡特性による評価・設計
6.1.1 時間領域における過渡特性の評価
6.1.2 ラプラス領域における過渡特性の評価
6.1.3 周波数領域における過渡特性の評価
6.2 定常特性による評価・設計
6.2.1 目標値に対する定常偏差
6.2.2 外乱に対する定常偏差
6.3 PID制御
章末問題
7. 自動車と航空機の制御
7.1 自動車の制御
7.1.1 前後方向の制御
7.1.2 上下方向の制御
7.1.3 横方向の制御
7.2 航空機の制御
章末問題
付録 制御工学のための基礎数学
引用・参考文献
章末問題解答
索引
栗宏 様
卒業研究時に制御工学を復習するために購入したのですが、数学・物理の基礎から制御の話へスムースに理解が出来、非常に読みやすい本であると感じました。また、乗り物の制御に絞って具体例がきちんと提示ある点でも、学習する上でなかなか興味を唆りました。演習問題の解説も丁寧であり、制御工学への理解が深まりました。
日刊工業新聞2011年4月26日 掲載日:2011/04/27