交通事故低減のための 自動車の追突防止支援技術

交通事故低減のための 自動車の追突防止支援技術

基礎編で,追突現象,追突リスクを表す代表的な指標について解説し,実践編で追突回避のための支援システムの設計と評価の例を紹介

ジャンル
発行年月日
2015/06/25
判型
A5
ページ数
198ページ
ISBN
978-4-339-04642-7
交通事故低減のための 自動車の追突防止支援技術
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定価

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本書は基礎編と実践編から構成されている。基礎編では,追突という現象,追突リスクを表す代表的な指標などについての基本的な考え方を解説し,実践編では追突回避のための支援システムの設計と評価の具体的な例を紹介した。

── 基礎編 ──
1. 追突事故を取り巻く環境
1.1 交通事故の現状
 1.1.1 日本の現状
 1.1.2 交通事故死者数の海外各国の現状との比較
 1.1.3 未然に防止する技術の必要性が高い交通事故類型とは
1.2 通常時の追従行動
 1.2.1 先行車の加速・減速へ適切に対応する場合
 1.2.2 先行車の減速・停止へ適切に対応する場合
1.3 通常から逸脱した状態としての追突
 1.3.1 追突ニアミス
 1.3.2 追突事故
 1.3.3 通常と通常から逸脱した状態の違いを評価する指標の必要性
1.4 追突事故の要因となるドライバの行動・状態の多様性
引用・参考文献

2. 追突リスク評価指標
2.1 記号の定義
2.2 追突リスク評価指標の分類(概要)
2.3 ドライバが感じる危険感を表す指標
 2.3.1 2車間の相対関係のみで規定される指標
 2.3.2 2車間の相対関係および個々の車両状態で規定される指標
2.4 ドライバの減速行動の適切さを表す指標
 2.4.1 2車間の相対関係のみで規定される指標
 2.4.2 2車間の相対関係および個々の車両状態で規定される指標
2.5 指標間の関係性に関する考察
 2.5.1 定義式の関係性に基づく考察(再分類)
 2.5.2 数値シミュレーション
引用・参考文献

3. 運転支援の基本的考え方
3.1 運転の責任と権限:人間中心の自動化と運転の支援
3.2 支援のレベル(自動化のレベル)
3.3 支援のフェーズ(自動化のフェーズ)
3.4 意思決定の階層
3.5 運転支援システムの設計におけるヒューマンファクタの課題
引用・参考文献

── 実践編 ──
4. 追突警報
4.1 古典的追突警報
 4.1.1 Stopping Distance Algorithm
 4.1.2 TTCに基づく警報
 4.1.3 ACCの機能限界警報
4.2 警報に対する信頼と過信,不信
 4.2.1 警報システムに対する不信
 4.2.2 警報システムへの過度な依存
4.3 警報タイミングの違いによる運転行動への影響
 4.3.1 個人適合型の警報タイミングの考え方
 4.3.2 個人適合型の警報タイミングと運転行動との関係
4.4 必要な減速度を呈示することによる追突警報システム
 4.4.1 DCAに基づく追突警報システム(DCA-FVCWS)
 4.4.2 ウィンドシールドディスプレイを用いた追突警報システム
引用・参考文献

5. 自動ブレーキ
5.1 被害軽減ブレーキと追突回避ブレーキ(AEBシステム)
5.2 熟練ドライバの減速行動モデルに基づく追突回避ブレーキ
 5.2.1 問題設定
 5.2.2 KdBによる熟練ドライバの減速パターンの特徴付け
 5.2.3 KdBcによる熟練ドライバのブレーキタイミングの特徴付け
 5.2.4 熟練ドライバの減速行動解析に基づく追突回避ブレーキ手法の例
5.3 衝突回避ブレーキに対するドライバ行動変容について
 5.3.1 運転支援システムと行動変容
 5.3.2 個人適合型衝突回避ブレーキの作動タイミングが運転行動に及ぼす影響
引用・参考文献

6. 追突防止支援の展開
6.1 不確実事象への注意喚起
6.2 安全運転評価システム
 6.2.1 安全を実現するための異なるアプローチ
 6.2.2 安全運転を評価する4 指標
 6.2.3 安全運転評価システムのインタフェース
6.3 予測運転支援システム
6.4 Haptic Shared Control
6.5 触力覚情報による衝突リスク呈示
引用・参考文献

付録
A.1 映像記録型ドライブレコーダを用いた事故・ニアミスの収集
A.2 KdBの定義の導出過程
A.3 衝突回避減速度(DCA)の計算式
A.4 前方障害物衝突軽減制動装置の技術指針
A.5 熟練ドライバの減速パターンの特徴付けの式展開

引用・参考文献
索引

丸茂 喜高

丸茂 喜高(マルモ ヨシタカ)

【学歴】
1998年 東京農工大学工学部機械システム工学科卒業
2000年 東京農工大学大学院工学研究科博士前期課程修了(機械システム工学専攻)
2006年 東京農工大学大学院工学研究科博士後期課程修了(機械システム工学専攻)  博士(工学)
【職歴】
2000年 財団法人 日本自動車研究所
2005年 日本大学助手    
2007年 日本大学専任講師
2012年 日本大学准教授
2020年 日本大学教授
    現在に至る

和田 隆広(ワダ タカヒロ)

安部 原也(アベ ゲンヤ)

北島 創(キタジマ ソウ)

「計測と制御」(計測自動制御学会 発行) 2015年11月号 掲載日:2015/11/26


掲載日:2023/10/03

交通工学研究会誌「交通工学」第58巻4号

掲載日:2020/01/29

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