航空機設計法 - 軽飛行機から超音速旅客機の概念設計まで -

航空機設計法 - 軽飛行機から超音速旅客機の概念設計まで -

航空機開発のプロセスの一部である航空機概念設計の流れが把握できるよう解説した。

  • 口絵
ジャンル
発行年月日
2011/12/20
判型
A5
ページ数
298ページ
ISBN
978-4-339-04619-9
航空機設計法 - 軽飛行機から超音速旅客機の概念設計まで -
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航空機設計とは,まったくゼロの状態から作業を開始して,いままでにない新しい機能や性能を有する航空機の形を決定していく作業である。本書では,航空機開発のプロセスの一部である航空機概念設計の流れが把握できるよう解説した。

0. 序論

I部
1. 航空機設計プロセスの概要
1.1 航空機開発の流れ
1.1.1 市場調査
1.1.2 市場要求
1.1.3 製品企画
1.1.4 設計要求
1.1.5 設計プロセス
1.2 概念設計
コーヒーブレイク 航空機の単位系

2. 機体一般配置の決定
2.1 主翼の上下位置
2.1.1 高翼
2.1.2 中翼
2.1.3 低翼
2.1.4 主翼配置の比較
2.2 エンジン配置
2.2.1 プロペラ機
2.2.2 ジェット機
2.2.3 エンジン配置の比較
2.3 尾翼配置
2.3.1 水平尾翼
2.3.2 垂直尾翼
2.4 脚配置
2.4.1 尾輪配置
2.4.2 前輪配置
2.4.3 自転車配置
コーヒーブレイク プロペラ機の左旋回傾向

3. 胴体設計
3.1 胴体の働きと種類
3.2 胴体寸法の決め方の概要
3.3 客室設計
3.3.1 断面形状
3.3.2 座席横配列
3.3.3 客室長さ
3.3.4 非常口
3.4 貨物室
3.5 コックピット
3.6 胴体外形
コーヒーブレイク エンジンの一発停止

4. 主要諸元の決定(第1次)
4.1 サイジングで決定される主要諸元
4.2 最大離陸重量の見積り
4.2.1 機体重量の分解
4.2.2 重量推算の方法
4.2.3 mission fuel fractionの求め方
4.2.4 最大離陸重量の推算
4.2.5 最大離陸重量の見積り例
4.3 主翼面積とエンジン推力(パワー)の見積り
4.3.1 揚抗比と抵抗の推算
4.3.2 離陸性能のサイジング
4.3.3 着陸性能のサイジング
4.3.4 上昇性能のサイジング
4.3.5 巡航速度のサイジング
4.3.6 サイジングプロット図
4.3.7 サイジングの例
4.4 エンジンの選定
コーヒーブレイク 航空機の高度表示

5. 2次元翼空力設計
5.1 翼型の表示法
5.1.1 NACA4桁翼型
5.1.2 NACA5桁翼型
5.1.3 NACA層流翼型
5.2 2次元翼型の空力特性
5.2.1 翼面上の速度分布
5.2.2 翼型の失速特性
5.3 非圧縮性流中で用いられる翼型の設計方針
5.4 圧縮性の影響
5.4.1 遷音速翼型
5.4.2 超音速飛行
5.5 翼型の選定
5.5.1 低速機体
5.5.2 高亜音速,遷音速の航空機
5.5.3 超音速航空機
コーヒーブレイク 航空機の速度表示

6. 主翼
6.1 主翼に要求される事項
6.2 主翼平面形
6.2.1 主翼アスペクト比
6.2.2 後退角
6.2.3 平均空力翼弦
6.2.4 テーパー比
6.2.5 厚み比
6.2.6 ねじり下げ
6.2.7 上反角
6.2.8 胴体取付け角
6.3 高揚力装置
6.3.1 高揚力装置の効果と種類
6.3.2 高揚力装置使用上の注意点
6.4 主翼上の各種舵面
6.4.1 エルロン
6.4.2 スポイラー
6.5 高亜音速から遷音速で飛行する機体の主翼設計
6.6 機体三面図上での主翼の描画
6.6.1 ターボプロップ旅客機
6.6.2 遷音速ジェット旅客機
6.6.3 主翼平面形の定め方
コーヒーブレイク 横風着陸

7. 尾翼
7.1 水平尾翼
7.1.1 水平尾翼の働き
7.1.2 水平尾翼容積の定義
7.1.3 水平尾翼容積に影響する他の要素
7.1.4 その他の水平尾翼に対する考慮点
7.2 垂直尾翼
7.2.1 垂直尾翼の働き
7.2.2 垂直尾翼容積の定義
7.2.3 垂直尾翼容積に影響する他の要素
7.2.4 その他の垂直尾翼に対する考慮点
7.3 舵面のサイジング
7.4 カナード(先尾翼)
7.5 尾翼面積の定義
コーヒーブレイク 着陸の方法

8. 脚配置
8.1 脚位置の決定
8.1.1 自転車配置
8.1.2 尾輪式配置
8.1.3 前輪式配置
8.2 車輪寸法の決定
コーヒーブレイク 失速とスピン

9. 重量・重心と初期三面図
9.1 重量推算
9.1.1 重量を近似的に算出する方法
9.1.2 データベースに基づく重量推算法
9.2 重心位置
9.3 補足事項
9.3.1 濡れ面積
9.3.2 最前方および最後方の重心位置
コーヒーブレイク 航空機の「通行」規則

Ⅱ部
10. 空力特性の推算
10.1 揚力の推算
10.1.1 揚力傾斜と零揚力角の見積り
10.1.2 最大揚力係数の見積り
10.2 高揚力装置の特性推算
10.2.1 後縁フラップ
10.2.2 前縁フラップ
10.3 抵抗推算
10.3.1 有害抵抗
10.3.2 誘導抵抗
コーヒーブレイク VFRとIFR

11. 性能推算
11.1 エンジン推力の推算
11.1.1 ターボファンエンジンの寸法と重量
11.1.2 エンジン推力の表し方
11.1.3 ターボファンエンジンの性能曲線
11.1.4 エンジン性能の無次元表示
11.2 機体の性能推算
11.2.1 性能推算の概要
11.2.2 高亜音速以上の航空機の巡航速度
11.2.3 離着陸性能
コーヒーブレイク 航空機とパイロット免許のカテゴリー

12. 概念設計で考慮すべきその他の要素
12.1 飛行性の確認
12.2 航空機のコスト
12.3 航空機構造概論
12.3.1 航空機の耐空類別
12.3.2 航空機に働く荷重
12.3.3 機体構造
12.3.4 構造設計の考え方
コーヒーブレイク 航空機の機体価格

13. 主要諸元の決定(第2次)と三面図の修正
13.1 カーペットプロット
13.2 三面図の見直し
13.3 第2次サイジングの具体的な手順
コーヒーブレイク 予備燃料

14. 設計結果の吟味
14.1 概念設計手順のまとめ
14.2 決断
14.3 再び市場調査と航空機需要予測
14.4 法規
14.5 航空機のライフサイクル
コーヒーブレイク 飛行高度

15. 超音速旅客機と新形態航空機の概念設計
15.1 超音速旅客機
15.1.1 サイジングに必要なデータ
15.1.2 主翼,尾翼形状の決定
15.1.3 超音速リージョナルジェット機の概念設計例
15.2 新形態航空機
15.2.1 ブレンデッドウィングボディー
15.2.2 その他の新形態航空機
15.3 今後の航空機の動向
15.3.1 離着陸時の騒音低減を目指した機体
15.3.2 水素燃料航空機
コーヒーブレイク MELとGOOSEACAT

おわりに

付録
単位換算表
標準大気表
引用・参考文献
索引

李家 賢一(リノイエ ケンイチ)

東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。工学博士。
東京大学工学部助手、科学技術庁航空宇宙技術研究所主任研究官を経た後、現在東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻教授として、航空機概念設計と航空流体力学に関する教育、研究に従事。2013年度日本航空宇宙学会長、英国王立航空学会フェロー。

「日本航空宇宙学会誌」 2012年6月号(Vol.60 No.6) 掲載日:2012/06/11
上記会誌に JAXA吉田憲司氏 による書評が掲載されました。

日本航空宇宙学会 刊行物一覧はこちら

「航空と文化」2020年夏季号 掲載日:2020/08/06


「航空技術」(日本航空技術協会)2012年2月号 掲載日:2012/02/08


掲載日:2021/03/01

第60回 フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウム講演要旨集広告

掲載日:2020/05/11

「月刊 トライボロジー」2020年5月号広告

掲載日:2020/03/23

「日本航空宇宙学会誌」2020年3月号広告

掲載日:2020/03/16

第58回 フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウム講演要旨集広告