新コロナシリーズ 59
先端医療を支える工学 - 生体医工学への誘い -
なお一層の発展を遂げ続けている生体医工学について,様々な角度からわかりやすく解説された学びへの好奇心を満たす一冊。
- 発行年月日
- 2014/05/16
- 判型
- B6
- ページ数
- 168ページ
- ISBN
- 978-4-339-07709-4
- 内容紹介
- 目次
- 書籍紹介・書評掲載情報
発展を遂げ続けている生体医工学について,バイオメカニクス,再生医療,医用材料や人工臓器,医療機器や医用画像,医用ロボット,福祉機器など様々な角度からわかりやすく解説された,学びへの好奇心を満たす一冊。
1.生体医工学とは
生体医工学って何ですか?
生体医工学の世界
生体医工学で何を学ぶか
生体医工学の知識、取得した資格を生かす仕事とは
2 バイオメカニクス
―― 力が生体組織の機能と構造を変える
バイオメカニクスとは
意義と目的 ︱— 生物は力と密接に関係する
発展の歴史 ︱— 歴史上の偉人達の生物への関心
力に対する生物の反応 ︱— 細胞や組織に加わる力の影響を調べる
骨のリモデリング ︱— 宇宙飛行士は骨がスカスカになる
血圧や血流の変化に対する血管の反応 —— 血管は単なるパイプではない
負荷軽減に対する腱の適応 —— 長期間のギプス固定で腱は弱くなる
力学的刺激に対する細胞の反応 ︱— 細胞レベルでも力を感じている
動脈硬化の発生 ︱— 血液流れから生じる力が原因?
こんなに役に立っているバイオメカニクス
人工関節の開発 ︱— 歩行機能を維持するために
動脈硬化診断装置の開発 ︱— スティフネスパラメータβの利用
今後の展望 ︱— 再生医療にも貢献するバイオメカニクス
3 からだの再生・再建
失われた機能を細胞で再生 ︱︱ 再生医療
失われた臓器の機能を再建する
再生医療とは
細胞ソース
臓器の形をつくる
夢の再生医療実現を目指して
先端医療を支える材料 ︱︱ バイオマテリアル
身の回りのものと材料
人工腎臓
人工血管
冠動脈留置ステント
材料の安全性
今後の医用材料
人工心臓で社会復帰 ︱︱ 人工心臓
人工心臓が必要な理由
人工心臓使用の現状
人工心臓のしくみと材料
全人工心臓
連続流血液ポンプ ︱︱ DuraHeart
連続流血液ポンプ ︱︱ EVAHEART
最近の人工心臓の開発状況
連続流ポンプによる全置換人工心臓 ︱︱ 脈のない人類の誕生
小児用人工心臓
4 医療に使われている機器・技術
診断用医療機器 ︱︱ 医療機器
医療機器とは
歴史的に見た診断用医療機器
近代診断用医療機器の幕開け
生命兆候(動き)を観察する機器
遠隔操作により生命兆候を捉える診断用医療機器
実際の診療で最も使用される医療機器である超音波装置
睡眠、疲労度合いなど単純な現象を診断する医療機器
生活に役立つ医療機器開発
体内を可視化する医用画像 ︱︱ X線CTとMRI
CT画像がつくられるまでの基本的なしくみ
現在主流の多列検出器によるヘリカルスキャンとは
MRI画像がつくられるしくみの基礎となる磁気共鳴現象とMR信号とは
スピンの位置を刻印する傾斜磁場の役割と画像再構成法
MRIのコントラスト・パラメータ
ロボット技術が医療を変える ︱— 医療用ロボット
医療用ロボット
ロボット王国 日本
先端がん治療の主役になるかも? ︱— 放射線治療ロボット サイバーナイフ
手術支援ロボット ︱— ダ・ビンチ
ロボットスーツ ︱— HAL
近い将来、高齢者の生活が変わる? ︱— 人とロボットの共生
ICTとロボット
共生ロボット
感情認識
居住空間
早期発見・低侵襲治療を支える技術 ︱— 内視鏡
内視鏡の基本構造
内視鏡とは
内視鏡の歴史
ビデオスコープの構造
特殊な光を用いて生体をみる
飲み込む内視鏡
内視鏡外科手術
5 福祉に利用されている機器 ︱︱ 車いす
さまざまな車輪の数の車いす
姿勢と車いす
駆動輪の位置の違いによる効果
キャンバー角の効果
これからの車いす
参考文献
「Electoronic Journal」(電子ジャーナル発行) 2014年10月号 掲載日:2014/10/01