生体機能材料学 - 人工臓器・組織工学・再生医療の基礎 -

バイオテクノロジー教科書シリーズ 12

生体機能材料学 - 人工臓器・組織工学・再生医療の基礎 -

生体機能を代替する材料についての研究分野は,いま非常に活性化している。本書では,人工物や工学システムが,どこまで自然のからだに置き換わり得るかのチャレンジの指針を,興味のある読者が平易に理解できるように示している。

ジャンル
発行年月日
2005/10/26
判型
A5 上製
ページ数
186ページ
ISBN
978-4-339-06712-5
生体機能材料学 - 人工臓器・組織工学・再生医療の基礎 -
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定価

2,860(本体2,600円+税)

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生体機能を代替する材料についての研究分野は,いま非常に活性化している。本書では,人工物や工学システムが,どこまで自然のからだに置き換わり得るかのチャレンジの指針を,興味のある読者が平易に理解できるように示している。

1 生体機能材料とは
2 生体組織と反応

2.1 からだの恒常性維持(ホメオスタシス)
2.2 生体臓器(組織)の特徴-細胞社会としての臓器・組織と
    その構成原理
 2.2.1 臓器による生体機能の分業
 2.2.2 臓器組織・細胞社会の構造と維持システム
2.3 生体反応(生体防御システムと異物反応)
 2.3.1 血液凝固・血栓形成反応
 2.3.2 炎症反応
 2.3.3 貪食反応(エンドサイトーシス)
 2.3.4 免疫反応
 2.3.5 解毒反応
3 生体適合性材料設計の基礎
3.1 生体適合性と生体機能性
3.2 材料と生体との界面現象
3.3 血液適合性材料
 3.3.1 抗血栓性材料と抗凝固性材料とは
 3.3.2 設計方法
3.4 組織適合性材料
 3.4.1 材料・生体間相互作用の制御と組織・細胞適合性材料の設計
 3.4.2 細胞適合性材料としての細胞認識性高分子の設計
3.5 バイオマテリアルの生体内劣化・分解反応
 3.5.1 バイオマテリアルの生体内劣化とは
 3.5.2 生体内劣化の要因とそのメカニズム
 3.5.3 化学的劣化反応とその制御
4 人工臓器用生体機能材料設計の基礎
4.1 各種人工臓器のバイオミメティックス-臓器機能
 4.1.1 人工腎臓
 4.1.2 人工肺
 4.1.3 人工心臓
 4.1.4 人工血管
 4.1.5 人工血液(人工赤血球)
 4.1.6 皮膚(粘膜)
 4.1.7 その他(人工関節,人工靭帯,眼内レンズ)
4.2 バイオ人工臓器(ハイブリッド人工臓器)
 4.2.1 なぜバイオ人工臓器が必要か
 4.2.2 バイオ人工臓器各論
5 再生医療への流れ
5.1 再生医療とは
5.2 再生医療の基礎(再生医工学)
 5.2.1 再生医療のための細胞の探索
 5.2.2 再生医工学としての細胞マトリックス工学
5.3 再生医療の臓器別展開
 5.3.1 肝臓の再生医療
 5.3.2 肝臓の再生医療と細胞種・スキャフォールドの探索
 5.3.3 神経系の再生医療(脊髄・末梢神経など)
 5.3.4 骨・軟骨
 5.3.5 角膜・網膜の再生医療
6 DDS,遺伝子治療への生体機能材料の応用
6.1 DDSとは
 6.1.1 標的臓器・細胞指向性高分子の設計
 6.1.2 薬剤放出を制御する高分子の設計
 6.1.3 DDS設計のケーススタディー
      -DDSによる劇症肝炎治療システムの開発
6.2 遺伝子治療に果たす高分子材料
7 ナノテクノロジーとバイオマテリアルの接点
引用・参考文献
索引









赤池 敏宏(アカイケ トシヒロ)