エネルギーシステムの社会リスク

リスク工学シリーズ 7

エネルギーシステムの社会リスク

エネルギー供給に係る資源的,経済的,技術的,環境的,安全的な面におけるリスクについて,それらを定量的に分析する方法を解説した

ジャンル
発行年月日
2012/05/11
判型
A5
ページ数
208ページ
ISBN
978-4-339-07927-2
エネルギーシステムの社会リスク
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定価

3,080(本体2,800円+税)

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エネルギーを社会に大量に供給し続けるには,資源的,経済的,技術的,環境的,安全的な面においてつねにリスクがある。本書は,エネルギー供給に係るさまざまなリスクについて,それらを定量的に分析する方法を解説した。

1.概論
1.1 リスクの概要
1.2 エネルギー供給システムのリスク
1.2.1 エネルギー供給の基本要件
1.2.2 システムとしてのリスク
章末問題

2.資源リスク
2.1 短期の価格リスク(ポートフォリオ理論)
2.2 長期の資源枯渇
2.3 枯渇性資源の経済
2.4 ホテリングの定理
章末問題

3.技術経済リスク
3.1 現在価値と均等化計算
3.2 建設費と発電コスト
3.2.1 建設費
3.2.2 習熟効果とスケール効果
3.2.3 発電プラントの総費用
3.3 発電システムと限界費用
章末問題

4.技術リスク
4.1 信頼度分析
4.1.1 信頼度と信頼度関数
4.1.2 故障率関数とバスタブ曲線
4.1.3 アベイラビリティ
4.2 リスク要因分析
4.2.1 フォルトツリー解析(FTA)
4.2.2 イベントツリー解析
4.3 確率論的安全評価(PSA)
4.3.1 PSA 評価レベルと枠組み
4.3.2 福島第一原発事故における電源喪失
4.4 研究事例1:太陽光発電システム信頼性の検討
4.4.1 対称システム構成と評価概要
4.4.2 対象システム構成と評価概要
4.4.3 システム故障フローの検討
4.4.4 フォルトツリー解析によるサブシステム故障評価
4.4.5 故障率の算出
4.4.6 PV システム信頼性評価結果
4.4.7 故障率に対する分析
4.5 研究事例2:PSA による原子力プラントの信頼性解析とその活用
4.5.1 トラブルマップの作成と対象系統の選定
4.5.2 対象系統の選定
4.5.3 レベル1 PSAの枠組みに基づく評価の実施
4.5.4 原子力発電所安全対策に関する意識調査への活用
章末問題

5.環境リスク
5.1 エネルギーと大気環境
5.2 大気拡散モデル
5.2.1 ガウシアンプルームモデル
5.2.2 パフモデル
5.2.3 沈着と再浮遊
5.3 研究事例- 原子力災害
5.3.1 何がどのくらい放出されるのか
5.3.2 放出された核種はどうなるのか
章末問題

6.エネルギーシステムのリスク分析
6.1 LCA の概要
6.2 インベントリ分析
6.2.1 積み上げ法
6.2.2 マトリックス法によるプロセス分析
6.2.3 産業連関分析
6.3 影響評価
6.3.1 環境影響
6.3.2 大気汚染物質の環境影響
6.3.3 放射性物質の環境影響
6.4 外部性と経済的価値づけ
6.4.1 外部性
6.4.2 経済的価値づけ
6.4.3 支払意思額の推計方法
章末問題
おわりに

引用・参考文献
章末問題解答
索引

内山 洋司(ウチヤマ ヨウジ)

羽田野 祐子(ハタノ ユウコ)