リスク工学の視点とアプローチ - 現代生活に潜むリスクにどう取り組むか -

リスク工学シリーズ 4

リスク工学の視点とアプローチ - 現代生活に潜むリスクにどう取り組むか -

本書は,リスク工学における多様な視点や手法を用いた課題への取り組み方を理解し,実践的な知識を身につけるために,大量データからの情報抽出,生体認証,交通,災害,環境,ユーザの過誤を取り上げて解説している。

ジャンル
発行年月日
2009/05/13
判型
A5
ページ数
160ページ
ISBN
978-4-339-07924-1
リスク工学の視点とアプローチ - 現代生活に潜むリスクにどう取り組むか -
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定価

2,420(本体2,200円+税)

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本書は,リスク工学における多様な視点や手法を用いた課題への取り組み方を理解し,実践的な知識を身につけるために,大量データからの情報抽出,生体認証,交通,災害,環境,ユーザの過誤を取り上げて解説している。

1. リスクとデータ解析
1.1 リスク解析
1.2 ソフトデータ解析
1.2.1 古典的データ解析手法の限界
1.2.2 データの無視できない性質の認識
1.2.3 コンピュータ技術の進歩
1.2.4 現実のデータに対する精密性仮定の限界
1.2.5 ソフトデータ解析のパラダイムと探索的データ解析
1.2.6 ソフトデータ解析に基づくハイブリッド手法の展開
1.3 ファジィ理論と多変量解析の融合
1.3.1 クラスタリング
1.3.2 ファジィクラスタリング
1.3.3 ファジィ理論に基づく多変量解析
1.3.4 ファジィクラスタリングに基づく回帰分析

2. 生体認証とリスク
2.1 認証
2.1.1 認証とは
2.1.2 生体認証
2.2 パターン認識
2.2.1 認識系の構築と運用
2.2.2 観測とノイズ
2.2.3 特徴抽出
2.2.4 ベイズの定理
2.2.5 分類則の構築
2.2.6 分類と棄却クラス
2.3 パターン認識問題としての生体認証
2.3.1 モーダリティ
2.3.2 観測
2.3.3 特徴抽出
2.3.4 登録
2.3.5 照合
2.3.6 識別
2.4 生体認証系の例
2.4.1 音声
2.4.2 指紋
2.4.3 虹彩
2.5 生体認証は安全か
2.5.1 生体認証システムのリスク
2.5.2 生体特徴の不変性と利用者のリスク

3. 交通とリスク
3.1 自動車の光と陰
3.2 都市レベルの自動車交通問題
3.2.1 交通とは
3.2.2 都市の自動車交通に起因する諸問題
3.2.3 自動車交通事故
3.3 交通事故リスクの低減策:構造的方略と心理的方略
3.3.1 交通安全を支える諸分野
3.3.2 構造的方略:道路・交通分野における交通事故対策
3.3.3 心理的方略:交通事故のリスク認知矯正のためのコミュニケーション施策
3.4 交通事故対策の事例
3.4.1 構造的方略の事例:道路・交通分野の交通安全対策
3.4.2 心理的方略の事例:コミュニケーション施策の事例
3.5 総合的対策の重要性

4. 災害と市民の備え
4.1 日本の災害リスク
4.1.1 日本列島の地理的特性
4.1.2 地震
4.1.3 津波
4.1.4 火山
4.1.5 風水害
4.1.6 災害リスクと自然の恩恵
4.2 災害対策のアプローチ
4.2.1 災害抑止と被害軽減
4.2.2 ハード対策の役割と限界
4.2.3 ハード対策の予期せぬ影響
4.2.4 ソフト対策による減災
4.2.5 減災が進まない理由
4.3 災害リスク認知の把握・検討
4.3.1 研究の目的と対象地域
4.3.2 調査方法と実施概要
4.3.3 被災に対する当事者意識
4.3.4 各種災害の特徴・性質に関する認識
4.3.5 災害リスクに向き合うということ

5. 環境とリスク
5.1 環境アセスメントとは
5.2 環境動態解析の手法
5.3 拡散理論
5.3.1 古典的拡散
5.3.2 異常拡散
5.3.3 ランダムウォーク
5.4 環境汚染への適用例
5.4.1 大気汚染
5.4.2 土壌地下水汚染への適用
5.5 フラクタルや異常拡散で限界を克服

6. ユーザの認知行動とリスク
6.1 システム設計における認知工学的問題
6.1.1 認知情報処理能力の特性・限界にかかわる工学的問題
6.1.2 ユーザによる誤った知識獲得や判断を誘発する問題
6.2 ヒューマンモデルを用いたアプローチ
6.2.1 認知的情報処理の所要時間を推定するためのモデル
6.2.2 認知情報処理の過程を記述するためのモデル
6.2.3 ユーザの知識を記述するためのモデル
6.3 【応用例1】ETCレーンの進入速度に対する認知工学的評価
6.3.1 対象ドメインの把握と問題発見
6.3.2 ETCレーンの構造と料金処理の過程
6.3.3 推奨進入速度の妥当性評価
6.3.4 結果と考察
6.3.5 結論
6.4 【応用例2】メンタルモデルに適合した自動系の意図の表示
6.4.1 背景
6.4.2 提案手法
6.4.3 評価実験
6.4.4 結論
6.5 正しく理解・判断・行動できる環境づくりを
引用・参考文献
索引

佐藤 美佳(サトウ ミカ)

亀山 啓輔(カメヤマ ケイスケ)

谷口 綾子(タニグチ アヤコ)

梅本 通孝(ウメモト ミチタカ)

羽田野 祐子(ハタノ ユウコ)