音場再現

音響サイエンスシリーズ 10

音場再現

音場再現方式について,基礎理論からいくつかの実例までを紹介。物理音響モデルだけではなく,心理音響モデルについても解説

ジャンル
発行年月日
2014/12/10
判型
A5
ページ数
224ページ
ISBN
978-4-339-01330-6
音場再現
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定価

3,410(本体3,100円+税)

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本書は,音場再現方式について,基礎理論からいくつかの実例までを紹介した。物理音響モデルに基づく方式だけではなく,心理音響モデルに基づく方式についても記した。各章の冒頭と6章を読めば一応の知識は得られるよう配慮した。

第1章 音響物理の基礎
1.1 解説
1.2 流体力学の基礎
 1.2.1 連続方程式
  1.2.2 オイラーの運動方程式
   1.2.3 熱力学の第 1 法則と比熱
    1.2.4 状態方程式
1.3 音波の理論
 1.3.1 波動方程式
  1.3.2 膨張度と圧縮度
   1.3.3 エネルギー密度と音響インテンシティ
    1.3.4 速度ポテンシャル
     1.3.5 音圧レベル
1.4 平面波と球面波
 1.4.1 平面波
  1.4.2 球面波
   1.4.3 点音源
1.5 補足
引用・参考文献

第2章 フーリエ変換
2.1 解説
2.2 フーリエ変換の定義
2.3 ヘルムホルツの方程式
2.4 平面波のフーリエ表現
 2.4.1 平面波音圧のフーリエ変換
  2.4.2 エバネッセント波
   2.4.3 波数空間
    2.4.4 角度スペクトル
2.5 球面波のフーリエ表現
 2.5.1 球面波(音圧)のフーリエ変換
  2.5.2 多重極
2.6 補足
引用・参考文献

第3章 回折理論
3.1 解説
3.2 グリーンの定理
3.3 キルヒホッフ−ヘルムホルツの積分定理
3.4 レイリー積分
 3.4.1 レイリー積分の導出
  3.4.2 モノポール仮想音源
   3.4.3 線積分近似
3.5 補足
引用・参考文献

第4章 球関数展開
4.1 解説
4.2 音の到来方向の直交関数展開
4.3 球面調和関数
4.4 波動方程式の極座標表現
引用・参考文献

第5章 ステレオ音響理論
5.1 解説
5.2 ステレオ音響の基礎
 5.2.1 実音源からの音の伝搬モデル
  5.2.2 スピーカ再生における両耳間位相差の生成
   5.2.3 ブルムラインの特許
    5.2.4 頭部における回折の影響
5.3 振幅パンニング
 5.3.1 サイン則
 5.3.2 タンゼント則
5.4 波面合成に基づく音像定位
 5.4.1 基礎理論
  5.4.2 受聴位置が両スピーカから等距離の場合
   5.4.2 振幅パンニングとの関係
5.5 補足
引用・参考文献

第6章 高臨場感音場再現
6.1 音場再現方式の分類
6.2 心理音響モデルに基づく方式
 6.2.1 マルチチャネル音響
  6.2.2 バイノーラル音響
6.3 物理音響モデルに基づく方式
 6.3.1 回折理論に基づく方式
  6.3.2 球関数展開に基づく方式
   6.3.3 逆フィルタに基づく方式
6.4 今後の展望
6.5 補足
 6.5.1 三角関数に関する補題
  6.5.2 2次元アンビソニックスの展開式
引用・参考文献

第7章 音場再現のための物理数学
7.1 ガウスの定理
7.2 停留位相定理
7.3 微分幾何の基礎
7.4 γ関数
7.5 球関数
7.6 円柱関数と球ベッセル関数
7.7 平面波の直交関数展開
引用・参考文献
索引

安藤 彰男(アンドウ アキオ)