音響テクノロジーシリーズ 12
音環境デザイン
音環境デザインの目標はそこで生活する人々により良い快適な音環境を提供することである。その際,物理量だけでなく人々の行動や活動を考慮に入れる必要がある。本書はより良い音環境を目指したさまざまなアプローチを紹介する。
- 発行年月日
- 2007/08/20
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 260ページ
- ISBN
- 978-4-339-01112-8
- 内容紹介
- 目次
音環境デザインの目標はそこで生活する人々により良い快適な音環境を提供することである。その際,物理量だけでなく人々の行動や活動を考慮に入れる必要がある。本書はより良い音環境を目指したさまざまなアプローチを紹介する。
1.公共空間の音環境
1.1はじめに
1.2公共空間での音の評価に係る基本事項
1.2.1騒音による生理的影響
1.2.2騒音による心理的影響
1.2.3活動妨害
1.3公共空間の音環境の実態とそのあり方
1.3.1公共空間の音環境調査
1.3.2いろいろな公共空間と望ましい音環境
1.4おわりに
引用・参考文献
2.信号音のデザイン
2.1はじめに
2.2危険を知らせる音のデザイン
2.2.1危険信号
2.2.2公共の場所および職場のための危険信号音
2.2.3火災報知器など,屋内で使用される危険信号音
2.2.4避難誘導のための信号音
2.3情報を知らせる音のデザイン
2.3.1家庭内で使用される信号音
2.3.2職場などで使用される信号音
2.3.3公共空間で使用される信号音
2.3.4ユニバーサルデザイン
2.4関連国際・国内の規格等
2.5おわりに
引用・参考文献
3.工業製品の音質のデザイン
3.1はじめに―音環境デザインにおける工業製品の音質デザインの必要性―
3.2音質デザインの方向
3.2.1音の物理量の探索
3.2.2工業製品によって異なる音質の良さ
3.3音色判断に影響する物理的要因
3.3.1音色を規定する決定的物理的要因の不在
3.3.2ラウドネス,シャープネスと音色の評価
3.3.3卓越周波数成分と音色の評価
3.3.4時間的要因と音質の評価
3.4音質評価における主観的要因
3.4.1音源の認知・イメージと音質
3.4.2視覚・振動感覚など,他の感覚の影響
3.4.3音源への聴取態度と慣れ
3.5工業製品の音色と音質―音色とproductsoundquality―
3.5.1音色の研究とその問題点
3.5.2音色の定義と批判
3.5.3音色の二つの側面と新たな定義
3.5.4音色的印象の次元と測定可能性
3.5.5音色の3因子の不変性
3.6おわりに
引用・参考文献
4.視覚と聴覚の相互作用
4.1はじめに
4.2視覚と聴覚の相互作用の基礎知識
4.2.1感覚の感受性(感度)の変化
4.2.2通様相性に生ずる共鳴現象
4.2.3共感覚
4.2.4協合現象
4.2.5音像の定位に影響を及ぼす視覚と聴覚の相互作用
4.3映像作品における音の役割
4.3.1映像作品における効果音の役割
4.3.2映像の作品における音楽の役割
4.4映像メディアにおける視覚と聴覚の相互作用
4.4.1視聴覚の各種の処理レベルで生ずる相互作用
4.4.2音楽の各要素が映像作品の印象に与える影響
4.4.3色彩が音楽の印象に及ぼす影響
4.4.4音と映像のアクセントの同期による構造的調和
4.4.5音と映像の意味的調和
4.4.6映像と音の変化パターンの構造的調和
4.5音と景観の相互作用
4.5.1視覚情報が音の印象に及ぼす影響
4.5.2音が景観の印象に及ぼす影響
4.6おわりに
引用・参考文献
5.サウンドスケープデザイン
5.1はじめに
5.2音環境デザイン
5.2.1環境管理
5.2.2環境管理の中の「音」
5.2.3音楽の呪縛
5.2.4音環境デザインのために
5.3サウンドスケープ概念の成立とその背景
5.3.1サウンドスケープとは
5.3.2成立の背景
5.4サウンドスケープの環境論
5.4.1エコロジーと騒音問題への関心
5.4.2環境の思想
5.5サウンドスケープデザインの定義とその特徴
5.5.1サウンドスケープデザインの定義
5.5.2サウンドデザインとサウンドスケープデザイン
5.5.3騒音制御技術とサウンドスケープデザイン
5.5.4サウンドスケープデザインに向かって
5.5.5「コト」のデザイン
5.5.6音の空間技術
5.6サウンドスケープデザインの実際例
5.6.1サウンドスケープデザインの活動領域
5.6.2調査研究活動の領域から
5.6.3環境保全活動の領域から
5.6.4音環境創造活動の領域から
5.7おわりに
引用・参考文献
索引