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大人気シリーズ「メディアテクノロジーシリーズ」注文書(コロナ社新刊ニュース3月号に同封)
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読者モニターレビュー【 dmatsuoka 様 (業界・専門分野:プログラマ)】
本書は書名の通り、Excel VBAを用いてアルゴリズムとデータ構造について解説
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した教科書である。当然誰もが思うのが、なぜあえてExcel VBA? という疑問だろう。PythonやJavaでよさそうなところである。ひとつには、Excelが日常業務でも頻繁に使用されており、学習しやすいという理由が挙げられている。そして、Excelには統合開発環境VBEが組み込まれており、特殊な開発環境を構築する必要がないため利用しやすいことも、学習しやすさの要因のひとつである。
また、本書の中核であるアルゴリズムとデータ構造の解説において、Excelのワークシートが効果的に利用されていることも理由である。たとえば探索アルゴリズムの処理の過程を、Excelのワークシートのセルに色を付けて記録していくことで、探索アルゴリズムの処理過程が可視化される。
データ構造の解説では、リスト構造や木構造をワークシートのセルに対応させる。そもそもメモリはセルの集まりであり、ワークシート上のセルの集まりをメモリと見立てれば、データ構造がExcelのワークシート上で可視化できる。「セル」をキーワードに連想したようなちょっとした発明である。書籍にはワークシート上でのデータ構造の実装法のアイデアが具体的に書かれており、なかなか興味深いアーキテクチャの可視化がおこなわれている。
本書はExcel VBAの入門書や解説書ではないが、アルゴリズムとデータ構造を解説する前提として、第3章、第4章を中心にExcel VBAの導入的な説明はおこなわれている。このパートが面白いのは、デバッグの観点を重視して、間違ったコードを修正するというやり方でコーディングの解説がされているところである。プログラミングは理論上の計算とは異なり、しばしば間違い、動かなくなるものである。この点、すなわち、デバッグの必要性こそが、プログラミングのプログラミングたるゆえんであるともいえる。そして、Excel VBAというプログラミング言語は、ある意味粗く、洗練されていないがゆえに、エラーや計算間違いを誘発しやすい作りになっているともいえる。
例えば、サブプロシージャで変数alphaを宣言する。そして、プログラムの途中でalphaのつもりでalphとタイプミスをする。このまま実行しようとすると、多くの言語では実行時エラーになるだろうが、Excel VBAでは実行されてしまい、計算結果の間違いとなる。特記しなければalphが自動的に変数として扱われるからだ。こういう作りであるがゆえに、学習者は実行時エラーと計算間違いの違いや、それへの対処法により敏感になる必要がある。作りの粗さが学習には程よい素材になる。PythonやJavaではこうはいかないだろう。
ただ、第12章までの内容は大変整理されているのだが、データサイエンスを扱う第13章、AIに関する第14章の内容に関しては、やや付け足し感があることは否めない。とはいえ、全体的に「手を動かし、目で見て学ぶ」アルゴリズムとデータ構造の教科書としてまとまっており、Excel VBAという選択にも必然性が感じられた。
読者モニターレビュー【 たーぼー 様 (業界・専門分野:自動車部品業界・物性物理学、プラズマ物理学)】
高齢化が進む現代社会において,医療技術の進化は人々の生活の質を左右する重要な要素 ...続きを読む となっている。その中でも、人工関節やステント、インプラントなどに用いられる「金属バイオマテリアル」は、医学・歯学と材料工学の融合によって生まれた革新的な技術であり、我々に深い感銘を与えている。特に印象的だったのは、チタンやコバルト基合金などの金属が、それぞれ異なる特性を活かして生体内で機能している点である。チタンは骨との結合性を活かして人工関節や歯根に用いられ、コバルト基合金は強度や弾性保持力を活かしてステントに応用されている。これらの材料は、単なる「硬い金属」ではなく、人体との親和性や耐食性、機械的強度など、極めて繊細な条件を満たす必要がある。また、金属バイオマテリアルの進化は、医療機器の高機能化と安全化を促進し、“健康寿命の延伸”という課題にも貢献している。「金属バイオマテリアル」は、単なる材料開発にとどまらず、基礎科学から医学臨床応用、さらには内視鏡や手術用ロボットへの応用までを含む広範な領域であり、まさに技術と社会の橋渡しを担う存在だと感じた。本書を通じて、金属材料、セラミック材料、高分子材料、それぞれの長所を生かした「金属バイオマテリアル」の研究の一端を理解できる構成となっており、巻末の付録によって、金属工学・金属材料学の基礎を学べるのが良い。
「現代化学」2025年9月号(東京化学同人) 掲載日:2025/09/10
PICK UP Books&Information にてご紹介いただきました。
Chem-Station(略称:ケムステ)様HP 化学書籍レビュー(2025/6/28) 掲載日:2025/06/30
上記リンク先にレビュー記事がございます。
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