レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

暮らしと霧の科学

暮らしと霧の科学

丹沢大山等で30年の酸性霧研究を行った著者が,研究成果とそこから学んだ霧の科学を語る。身近な話と少し専門的な説明を程よく交え,誰でも読める内容とした。美しい霧を学ぶことを通して,学問の広がりや研究の面白さを体感できる

発行年月日
2025/04/10
定価
1,100(本体1,000円+税)
ISBN
978-4-339-06672-2
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 詩舞澤沙衣 様 限界研(業界・専門分野:ライター・批評家 )】

掲載日:2025/04/28

筆者の井川学氏は30年以上「酸性霧」についての研究を続けているそうだ。しかしそもそも、「霧」とはどんなものなのだろう?
井川氏の研究について知ってもらうために、井川氏はまず、「霧」について一から知ることができる本として、『暮らしと霧の科学』を執筆したそうだ。実際、私自身、本書を読むことで「霧と雨の違いは?」とか根本的なことから知ることができた。いわゆる「理系」の分野だけでなく、「文学」での霧の扱いについても言及があり、まさに霧が晴れるように読むだけで多方面に視界がひらけるような一冊だ。

2025年4月18日Xより 林真哉(まーくん) 山の気象予報士&小屋番 @nonbiriotenki 様

掲載日:2025/04/21

コロナ社さん @coronasha の新刊『暮らしと霧の科学』
https://coronasha.co.jp/np/isbn/9784339066722/
を読みました!
⛰️登山者は丹沢大山での☁霧(ガス)発生のしやすさなどもあるので地形的な霧の予測にも役立つかも?
霧そのものや酸性雨ならぬ酸性霧のお話など楽しい内容でした!☺️
霧(ガス)もどんどん愛でていこう🥺

読者モニターレビュー【あめ色玉ねぎ 様(業界・専門分野:システム工学)】

掲載日:2025/04/01

一章では、霧の定義や霧な発生するメカニズムを定量的かつ科学的に説明しており、霧についての基礎的な知識を身に付けることができる。
二章では、文学や芸術に登場する霧の紹介から始まり、環境問題等を交えながら日常生活と霧の関連性について学ぶことができる。
三章では、霧の採取の仕方を皮切りに筆者による霧の研究内容について具体的な内容を知ることができる。
四章では、霧を知ることが地表の環境を守るうえで非常に重要であることが述べられて、全体のまとめとされている。
全体を通して、高校で習う理科の知識がある程度あれば読むことができる内容であり、簡潔にまとめられているため読みやすい印象であった。