レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
- 発行年月日
- 2025/07/25
- 定価
- 3,740円(本体3,400円+税)
- ISBN
- 978-4-339-06133-8
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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amazonレビュー978-4-339-06133-8 もう一歩先へ進みたい人の 化学でつかえる線形代数
掲載日:2025/08/12
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読者モニターレビュー【 あめ色玉ねぎ 様(業界・専門分野:システム工学)】
掲載日:2025/07/23
大学で化学を学ぼうとする人間にとって、線形代数を使いこなすことは必要不可欠である。
本書は、そんな化学の初学者が線形代数を用いた化学への理解を深めるための入門書である。
「使える」と「閊える」をかけたタイトルも洒落が効いていておもしろい。
現在は高等学校の数学で線形代数を取り扱わないので、多くの読者にとって大学入学後に初めて線形代数を学ぶことになるので、線形代数に閊える人も少なくないだろう。
本書ではそんな読者のために、線形代数の基礎的な知識を解説しながら、化学を学ぶうえでどのようなことを線形代数で表すことができるのか、章立てをしてそれぞれ丁寧に説明されているので、体系的に学ぶことができる。
これから化学を学ぶ初学者にとっては非常に強い味方になる一冊であろう。
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読者モニターレビュー【 ぼっちまん 様 (業界・専門分野:教育)】
掲載日:2025/07/23
「多様な分野からの視点で分子の構造を理解できる。」
理系の学部生、特に理学部に所属する学生へ強く推薦したい一冊です。
本書の特に興味深い点は、分子の回転や並進といった物理現象を、行列の回転という数学的操作と見事に関連づけて解説している部分です。読者が自らコンピュータでシミュレーションを行えば、その理解はさらに深まることでしょう。
また、私自身が学んでいる「群論」の視点からは、対称操作の具体例が豊富に示されている点が大変有益でした。一つの分子の背後にこれほど豊かな対称性の世界が広がっていることに驚かされ、学問としての分子化学の奥深さを改めて実感しました。
本書を深く理解するには、行列の知識に加え、シュミットの直交化やテンソルといった発展的な数学の理解も求められます。さらに、多変量解析やシュレディンガー方程式といった話題にも触れられており、分子化学という枠を超え、広く理学全体の奥深さに触れることができる一冊です。
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読者モニターレビュー【 四角チョコパイ 様(業界・専門分野:生化学)】
掲載日:2025/07/23
本書は各分野に対してこれまで難解な日本語と図でしか説明できなかった立体構造やその対称性などを線形代数を導入することで論理的に思考を進めることができるようになる内容でした。もちろん、線形代数の基礎的な扱いや変形なども化学的な事象を交えて丁寧に紹介されており、線形代数を授業で軽く扱った程度の私でも容易に読み進めることができました。特に絶大な効果を発揮した分野は量子化学だと思い、式変形などが丁寧な分最終的な式が何を表しているのかが分かりやすくとても面白かったです。
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Chem-Station(略称:ケムステ)様HP 化学書籍レビュー(2025/6/28)
掲載日:2025/06/30
上記リンク先にレビュー記事がございます。