新コロナシリーズ 22
やさしく語る放射線
原子力発電は,わが国の総発電量の3分の1を超えるまでになった。いつも問題となる原子力の安全性は放射線の有無にかかわる。その放射線について,発見の経緯,発生のメカニズム,生体への影響,防護そして利用までを平易に解説。
- 発行年月日
- 1993/11/15
- 判型
- B6
- ページ数
- 144ページ
- ISBN
- 978-4-339-07672-1
- 内容紹介
- 目次
原子力発電は,わが国の総発電量の3分の1を超えるまでになった。いつも問題となる原子力の安全性は放射線の有無にかかわる。その放射線について,発見の経緯,発生のメカニズム,生体への影響,防護そして利用までを平易に解説。
1. はじめに
2. 放射線物理
原子物理学の基礎
放射性物質の誕生
放射線の発見
放射線の種類
○自然放射線 ○人工放射線
3. 放射線の性質
放射線の正体
放射線の特質
○放射線 ○電離作用
○壊変と壊変熱 ○透過作用
○原子核反応
放射線の単位
放射線計測
4. 放射線被曝
放射線の毒性
○放射線の生物学的効果 ○ラジカル生成による細胞障害
○DNA損傷
放射線量と放射線障害との関係
決定臓器
5. 放射線と生活環境
自然放射線の被曝
人工放射線の被曝
放射線防護
放射線ホルミシス
しきい線量
○身体的障害(影響)と遺伝的障害
○確率的障害と非確率的障害
6. 放射性物質の環境中への移行挙動
食物連鎖
生物による放射性物質の濃縮
人体内での挙動
7. 放射線利用
放射線そのものの利用
○トレーサ利用 ○医学利用
電離作用の利用
透過作用による利用
壊変と壊変熱による利用
原子核反応による利用
8. 放射線の発生
放射性物質から得られる放射線
粒子加速器から得られる放射線
原子炉から得られる放射線
9. まとめ
あとがき
付録──元素の周期表
参考文献