教職・情報機器の操作 - ICTを活用した教材開発・授業設計 -

教職・情報機器の操作 - ICTを活用した教材開発・授業設計 -

動画作成,QRコードを用いた教材,webアンケート,TV会議システムを使いこなそう!

ジャンル
発行年月日
2021/03/02
判型
B5
ページ数
160ページ
ISBN
978-4-339-02915-4
教職・情報機器の操作 - ICTを活用した教材開発・授業設計 -
在庫あり

定価

2,310(本体2,100円+税)

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  • 内容紹介
  • まえがき
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  • 広告掲載情報

【書籍の紹介】
 「情報機器の操作(2単位)」は,教育職員免許法施行規則に定められている,日本国憲法,体育,外国語コミュニケーションとともに,教育職員免許普通免許状取得のために,すべての教科・科目の教員が修得していなければならない科目である。この科目の教科書として,2005年に『教職基礎・情報機器の操作』として出版し,これを基にして,2011年,2016年に『教職・情報機器の操作-教師のためのICTリテラシー入門-』として,2度の改訂を行ってきた。
 昨今,ICT活用を取り巻く環境の変化及び「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点からの授業改善の推進がいわれている。また,2019(平成31)年から開設されている教職課程においては,「教育の方法及び技術」「各教科の指導法」の科目においては,「情報機器及び教材の活用」が含まれており,ICTによる教材開発や授業への活用は,教員を志望するすべて学生に必須となっている。なお,「情報機器及び教材の活用」の内容は,2022(令和4)年には,「情報機器の活用に関する理論及び方法」(仮称)の科目新設も検討されている。
 このような状況を踏まえ,サブタイトルを「ICTを活用した教材開発・授業設計」に変更し,1章の校務文書,2章の成績処理,3章の授業教材については,概ね従来の内容を踏襲し,4章のビデオ教材を全面改訂し,さらに,5章の遠隔授業を設け,遠隔授業の実践例やテレビ会議システムの利用についても触れることにした。なお,各章の例題などは,教材開発や授業において,教育現場ですぐに役立つ例を載せている。
 なお,OSはMicrosoft Windows10を利用して,Microsoft Office2019(Word,Excel,PowerPoint)およびWindowsフォトを中心的なソフトウェアとして採用した。また,遠隔授業では,Googleが教育向けに開発したツール(Google Classroom),さらに,双方向の授業で使われるテレビ会議システム(Zoom,Google Meet,Microsoft Teams)について紹介している。

【読者へのメッセージ】
 本書は,教師のICTリテラシーの向上のための教科書ですが,今回の大幅改訂で,ICTを活用した教材開発・授業設計について考える本にもなっています。特に,教職を目指す学生の皆さんや現職の先生方には,本書の例題などを利用して,教材開発やICTを活用した授業設計に役立てていただきたいと思います。

はしがき

2000(平成12)年度より,教育職員免許法施行規則が改正され,日本国憲法,体育,外国語コミュニケーションに並び,「情報機器の操作(2単位)」が,すべての教科・科目の教員が修得していなければならない科目として規定され(第66条の6),教育職員免許普通免許状取得の基礎資格となった(教育職員免許法第5条第1項,同別表1の4)。

2007(平成19)年2月,文部科学省は,「全ての教員のICT活用指導力の向上のために─教員のICT活用指導力の基準の普及・活用方策について─」において,教員のICT活用指導力の基準(チェックリスト)を公表し,すべての教員に,ICT活用の指導力が求められるようになった。

2018年(平成30)6月には,ICT活用を取り巻く環境の変化および「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点からの授業改善の推進を踏まえ,教員のICT活用指導力チェックリストは,五つから四つの大項目(A:教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力,B:授業にICTを活用して指導する能力,C:児童生徒のICT活用を指導する能力,D:情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力)に整理された(付録1)。

なお,教育の情報化の基盤整備3)の中で,教員のICT指導力の向上については,2010(平成22)年に出された「教育の情報化に関する手引」,2019(令和元)年に改訂された手引きにもまとめられている4)。

また,2018(平成30)年度に行われた教職課程の再課程認定申請において,「教育の方法及び技術」「各教科の指導法」の科目においては,「情報機器を活用して効果的に教材等を作成及び提示する」「情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し,授業設計に活用する」の記述があり,この内容に対する審査もあった。2019(平成31)年から開設されている教職課程においては,ICTによる教材開発や授業への活用は,教員を志望するすべて学生に必須となっている。

これらの状況を踏まえ,2005(平成17)年に出版した『教職基礎・情報機器の操作』(編著者:田中規久雄)は,2011年,2016年に『教職・情報機器の操作─教師のためのICTリテラシー入門─』(代表著者:高橋参吉)として,内容の充実のため2度の改訂を行ってきた。今回は,授業改善への推進を踏まえて,サブタイトルを『ICTを活用した教材開発・授業設計』に変更し,ビデオ教材に関する章を全面的に改訂し,さらに,遠隔授業に関する章を設けて,遠隔授業の実践例やテレビ会議システムの利用にも触れている。

本書は,旧版以来,学校現場でのICT活用や教職課程の教育に携わる専門家による執筆であり,読者が教職に就いた際に,教科等の教材開発や授業設計,校務処理に役立つ内容を取り上げている。したがって,教職を目指す学生ならびに教員研修などで現職教員のICT活用の指導力の向上や授業設計に役立つものと考えている。

なお,OSはMicrosoft Windows 10を利用して,Microsoft Office 2019(Word,Excel,PowerPoint),およびWindowsフォトを中心的なソフトウェアとして採用した。また,遠隔授業では,Googleが教育向けに開発したツール(Google Classroom),さらに,双方向の授業で使われるテレビ会議システム(Zoom,Google Meet,Microsoft Teams)について紹介している。

最後に,本書の編集にさまざまなご配慮をいただいたコロナ社には,執筆者一同心より感謝する。

2020年11月
編著者 高橋 参吉

1.校務文書
1.1 案内文を作ろう
 1.1.1 保護者会の案内文の作成
 1.1.2 基本的な体裁の調整
 1.1.3 体裁調整の工夫
 1.1.4 文字の編集機能
 1.1.5 ファイルの保存と読み込み
 1.1.6 文書の印刷
1.2 学年だよりを作ろう
 1.2.1 「運動会のお知らせ」の作成
 1.2.2 タイトルの入力
 1.2.3 文書の作成
 1.2.4 振り仮名
 1.2.5 図形の挿入
 1.2.6 学習予定表の挿入
 1.2.7 画像・イラストの挿入
1.3 レポートの作成方法を考えよう
 1.3.1 レポートの準備
 1.3.2 表紙の作成
 1.3.3 本文の作成
 1.3.4 目次の作成
演習問題

2.成績処理
2.1 成績表を作ろう
 2.1.1 成績表の作成
 2.1.2 ワークシートへの入力
 2.1.3 関数
 2.1.4 データの並べ替え
2.2 通知表を作ろう
 2.2.1 成績表の追加
 2.2.2 マルチシートの計算
 2.2.3 個人成績表の作成
 2.2.4 グラフの作成
2.3 クラス名簿を作ろう
 2.3.1 名簿の作成
 2.3.2 差し込み印刷
 2.3.3 オブジェクトの貼り付け
演習問題

3.授業教材
3.1 プレゼンテーション資料を作ろう
 3.1.1 スライド資料の作成
 3.1.2 素材およびスライドの準備
 3.1.3 スライドの背景とスライドマスター
 3.1.4 スライドの編集
 3.1.5 表の挿入
 3.1.6 アニメーションの設定
 3.1.7 スライドの実行
3.2 電子絵本を作ろう
 3.2.1 電子絵本のスライド作成
 3.2.2 アニメーションの設定
3.3 クイズ教材を作ろう
 3.3.1 ○×クイズの作成
 3.3.2 ハイパーリンクの作成
 3.3.3 穴埋めクイズの作成
演習問題

4.ビデオ教材
4.1 写真や動画からビデオアルバムを作ろう
 4.1.1 ビデオアルバムの作成
 4.1.2 素材の読み込み
 4.1.3 素材の編集と再生
 4.1.4 特殊効果の追加とBGMの挿入
 4.1.5 文字情報の追加
 4.1.6 ビデオの保存
4.2 スライド資料を動画教材にしよう
 4.2.1 スライド資料の作成
 4.2.2 ナレーションの入力
 4.2.3 ビデオの作成
4.3 授業で活用できる動画教材を作ろう
 4.3.1 教科で活用できる動画教材
 4.3.2 動画教材の作成手順と配慮事項
 4.3.3 動画教材の開発と作成例
4.4 ワークシート教材を作ろう
 4.4.1 QRコードを活用した教材の作成
 4.4.2 教材に埋め込む事項
 4.4.3 ビデオ教材を利用した教材の設計
 4.4.4 教材作成における注意事項
 4.4.5 ワークシート教材の例
演習問題

5.遠隔授業
5.1 遠隔授業を設計しよう
 5.1.1 遠隔授業とGoogle Classroom
 5.1.2 Google Classroomの機能
 5.1.3 Google Classroomを活用した授業実践
5.2 テレビ会議システムを活用しよう
 5.2.1 テレビ会議システムの機能
 5.2.2 テレビ会議システムの活用
 5.2.3 テレビ会議システムを利用した教材作成
演習問題

付録
付録1 教員のICT活用指導力チェックリスト
付録2 「個人情報の保護」と「知的財産権の尊重」
付録3 授業目的公衆送信補償金制度
付録4 QRコード自動生成のマクロプログラム

引用・参考URL
索引

高橋 参吉

高橋 参吉(タカハシ サンキチ)

高校情報科の設置当初から検定教科書の作成に係るとともに、大学では初等・中等教育における情報教育、情報倫理教育、プログラミング教育の研究に携わってきました。2019年10月から、NPO法人学習開発研究所の理事(代表)をしています。主に、プログラミング、情報倫理、教育の情報化に関する教育・研究及び教員研修を行っています。

高橋 朋子(タカハシ トモコ)

学習者が主体的に協働しながら学ぶ協働自律学習の枠組みを適用した学習開発や,授業研究に関する教員研修の在り方について研究しています。大学では,主に,教育課程や教育方法に関する科目を担当しています。また,2016年度からは,中等教育における教員を対象に学習者主体の授業設計や授業改善をテーマとした教員研修を行っています。

下倉 雅行(シモクラ マサユキ)

小野 淳(オノ アツシ)

掲載日:2021/08/02

「電子情報通信学会誌」2021年8月号広告

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