
新コロナシリーズ 41
冬季雷の科学
冬季雷を中心として,雷を気象的・電気的の両面から考察・研究した足跡を通じて,最新の知見や未解明な部分を記述した。学生や一般の方々にもわかりやすく紹介し,科学的な分野への参入の動機付けになるよう意図した。
- 発行年月日
- 1998/12/03
- 判型
- B6
- ページ数
- 130ページ
- ISBN
- 978-4-339-07691-2
- 内容紹介
- 目次
- レビュー
冬季雷を中心として,雷を気象的・電気的の両面から考察・研究した足跡を通じて,最新の知見や未解明な部分を記述した。学生や一般の方々にもわかりやすく紹介し,科学的な分野への参入の動機付けになるよう意図した。
1 気象学の基礎
雷現象を気象学的に理解するために
雷雲の電荷生成機構について
2 冬季の対流雲・雷雲の特徴
北陸地方の冬の集乱雲
飛行機からの観測例
夏の雷雲と冬の雷雲・対流雲との比較
気象レーダーによる雷雲の観測
雷放電を捕らえるには?
エコーと雷放電でなにがわかったか?
残された疑問をどのように解決したか?
冬季雷の気象学的にみた特徴
3 夏期と冬季の雷雲の相違
夏と冬ではなにが違うのか?
夏と冬の雷雲の模式図
4 雷雲の電気的な特徴
雷雲内の電荷分布は?
冬の雷雲は何極構造?
雷電探知装置で得られた冬季雷雲の性質
車両搭載電界計による移動観測
冬季の雷電・対流雲の電荷分布
5 航空機の被雷について
冬季の航空機被雷統計
気象要素に注目した統計結果
厳冬季と初冬(後冬)期の被雷統計
レーダーエコーと電界強度との関係
地上電界値と航空機被雷との関係
6 冬季雷の不思議
新たな研究課題について
ひらめきのヒントについて
あとがき
参考文献