新しい気液二相流数値解析 - 多次元流動解析 -

新しい気液二相流数値解析 - 多次元流動解析 -

気液二相流はエネルギー関連装置,動力・化学プラントなどで応用されているが,原子力の分野では,その多次元的特性を直接解析する,一次元より普遍的な方法が提案され,多くの研究成果を上げている。本書はこの方法を体系的にまとめた。

ジャンル
発行年月日
2002/01/10
判型
A5
ページ数
272ページ
ISBN
978-4-339-04562-8
新しい気液二相流数値解析 - 多次元流動解析 -
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定価

4,180(本体3,800円+税)

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気液二相流はエネルギー関連装置,動力・化学プラントなどで応用されているが,原子力の分野では,その多次元的特性を直接解析する,一次元より普遍的な方法が提案され,多くの研究成果を上げている。本書はこの方法を体系的にまとめた。

1.基礎式と差分式
 1.1 気液二相流の数値解析と時間・空間スケール
  1.1.1 モデル選定の考え方
  1.1.2 実際に用いられている二相流モデル
  1.1.3 流動条件に特化した二相流モデル
 1.2 基礎式
  1.2.1 瞬時・局所の式
  1.2.2 二流体モデルの基礎式
  1.2.3 気泡追跡法の基礎式
 1.3 差分式導出の考え方
  1.3.1 時間差分スキームと各項の評価時刻
  1.3.2 空間差分スキーム
 1.4 代表的な数値解法
  1.4.1 対象とする基礎式
  1.4.2 半陰解法
  1.4.3 完全陰解法

2.構成式
 2.1 構成式の役割
 2.2 流動様式遷移条件
 2.3 流動様式線図
 2.4 気液相間での相互作用を記述するモデル
  2.4.1 気泡流
  2.4.2 スラグ流
  2.4.3 チャーン流
  2.4.4 環状噴霧流
  2.4.5 噴霧流
 2.5 壁面と流体との相互作用を記述するモデル
  2.5.1 壁面摩擦モデル
  2.5.2 壁面熱伝熱モデル
 2.6 まとめ

3.二流体モデルによる多次元流動解析
 3.1 巨視的二流体モデル
  3.1.1 巨視的二流体モデルの特徴
  3.1.2 巨視的二流体モデルの基礎式と構成式
  3.1.3 解析事例
 3.2 微視的二流体モデル
  3.2.1 微視的二流体モデルの特徴
  3.2.2 微視的二流体モデルの基礎式と構成式
  3.2.3 解析事例

4.サブチャンネル解析
 4.1 二流体モデルによるサブチャンネル解析
  4.1.1 はじめに
  4.1.2 基礎式
  4.1.3 数値解法
  4.1.4 構成式
  4.1.5 解析事例
 4.2 三流体モデルによるサブチャンネル解析
  4.2.1 はじめに
  4.2.2 基礎式
  4.2.3 構成式
  4.2.4 解析事例
 4.3 まとめと今後の課題

5.界面追跡法
 5.1 自由界面を含む気液二相流解析法
  5.1.1 はじめに
  5.1.2 一流体モデルに基づく運動方程式の導出
  5.1.3 Projection法
  5.1.4 表面張力モデル
  5.1.5 界面再構成法
 5.2 気泡追跡法
  5.2.1 Two-Way気泡追跡法
  5.2.2 One-Way気泡追跡法
  5.2.3 解析事例

6.特別な流れ場の解析
 6.1 圧縮性が顕著な流れ場の解析
  6.1.1 はじめに
  6.1.2 HSMAC法を用いた気泡流中の圧力波伝播解析
  6.1.3 二流体モデルによる二相噴流解析
  6.1.4 おわりに
 6.2 物体まわりの噴霧流の解析
  6.2.1 液滴挙動解析における基礎方程式
  6.2.2 液滴-蒸気間,液滴間の相互作用
  6.2.3 壁面衝突液滴モデル
  6.2.4 乱流モデル
  6.2.5 解析事例

参考文献
索引

秋山 守(アキヤマ マモル)

有冨 正憲(アリトミ マサノリ)