システム制御へのアプローチ

システム制御工学シリーズ 1

システム制御へのアプローチ

本書は「制御」の初学者にその全体像をつかんでもらい,本シリーズの教科書へスムーズに移行する手助けとなるもので,前半と中盤では「制御」から「システム制御工学」の考え方や方法までを説明し,終盤では歴史的背景を詳述した。

ジャンル
発行年月日
1999/01/30
判型
A5
ページ数
190ページ
ISBN
978-4-339-03301-4
システム制御へのアプローチ
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

2,640(本体2,400円+税)

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本書は「制御」の初学者にその全体像をつかんでもらい,本シリーズの教科書へスムーズに移行する手助けとなるもので,前半と中盤では「制御」から「システム制御工学」の考え方や方法までを説明し,終盤では歴史的背景を詳述した。

1. プロローグ
2. 制御の考え方を知る
 2.1 制御とは?
 2.2 日常生活の中の制御
  2.2.1 家電製品
  2.2.2 自動車
  2.2.3 鉄道
 2.3 先端技術の中の制御
  2.3.1 超高速貨物船
  2.3.2 製鉄所
  2.3.3 人工衛星
  2.3.4 スペースシャトル
  2.3.5 知能ロボット
 2.4 さらに広がる制御技術
3. 制御のための方法を知る
 3.1 フィードバック制御とフィードフォワード制御
  3.1.1 フィードバック制御
  3.1.2 フィードフォワード制御
  3.1.3 フィードバック制御とフィードフォワード制御の比較
 3.2 制御系とは?
  3.2.1 制御対象
  3.2.2 制御装置
  3.2.3 制御系
4. 制御系の構成法を知る
 4.1 制御系の設計とは?
 4.2 制御則の設計から実現まで
  4.2.1 モデリング
  4.2.2 制御則の設計
  4.2.3 実現と実装
5. 制御系を実現する・-モデリング-
 5.1 はじめに制御対象ありき
 5.2 制御対象のモデリング
  5.2.1 モデリングと制御則設計の不可分性
  5.2.2 制御対象の把握
  5.2.3 物理モデリングによる詳細モデリング
  5.2.4 簡略化による設計用モデリング
  5.2.5 設計用モデル
  5.2.6 設計用モデルの解
  5.2.7 設計用モデルのいろいろ
6. 制御系を実現する・-制御則の設計-
 6.1 制御対象の特性解析
  6.1.1 安定性
  6.1.2 目標値追従性
  6.1.3 外乱除去特性
  6.1.4 過渡応答の改善
  6.1.5 解析のまとめ
 6.2 制御則の設計
  6.2.1 設計指針
  6.2.1 設計
  6.2.3 設計法のいろいろ
7. 制御系を実現する・-制御則の実現-
 7.1 評価
  7.1.1 制御系の状態方程式表現
  7.1.2 シミュレーション
  7.1.3 詳細モデルによる評価
 7.2 実現
  7.2.1 アナログ実現
  7.2.2 ディジタル実現
  7.2.3 補足
8. 制御の歴史と展開を探る
 8.1 Phase0:古典制御以前の時代
  8.1.1 ワットの蒸気機関
  8.1.2 ダイナミカルシステムの安定性
  8.1.3 まとめ
 8.2 Phase1:古典制御の時代
  8.2.1 Phase0からPhase1への過渡期
  8.2.2 フィードバック増幅器
  8.2.3 サーボ機構
  8.2.4 プロセス制御
  8.2.5 ノーバート・ウィーナー
  8.2.6 古典制御の完成
 8.3 Phase2:現代制御の時代
  8.3.1 古典制御から現代制御へ
  8.3.2 カルマンの登場
  8.3.3 制御と宇宙工学
  8.3.4 制御理論の発展
 8.4 Phase3:ポスト現代制御の時代
  8.4.1 ロバスト制御の誕生
  8.4.2 適応制御
  8.4.3 制御とファジィ、ニューラルネットワーク
  8.4.4 制御とディジタル計算機
  8.4.5 まとめと今後の課題
9. エピローグ
 付録
 A.1 ワットの遠心調速器
 A.2 制御系構成手順のいろいろ
 A.3 制御対象のとらえ方
 A.4 物理モデリング
  A.4.1 力学系のモデリング
  A.4.2 電気系のモデリング
  A.4.3 熱・流体系のモデリング
  A.4.4 モデリングにおけるアナロジー
 A.5 システム同定
  参考文献
  索引

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