対話システム
近年研究開発が盛んな,人間と対話するロボットやスマートフォンアプリなど,対話システムの基本技術をわかりやすく解説した。
- 発行年月日
- 2015/02/13
- 判型
- A5
- ページ数
- 296ページ
- ISBN
- 978-4-339-02757-0
- 内容紹介
- 目次
- 広告掲載情報
近年研究開発が盛んな,人間と対話するロボットやスマートフォンアプリなど,対話システムの基本技術を解説する。対話の理論,対話システムの構成,対話管理の技術など,対話システムの必須な知識をわかりやすく説明する。
1. 対話システムの概要
1.1 対話システムとは
1.2 対話システムの類型
1.2.1 入出力のモダリティ
1.2.2 達成すべき目標の有無・種類
1.2.3 対話のドメイン
1.2.4 対話参加者の数
1.3 対話システム研究の歴史
1.4 対話システム実用化の歴史
2. 対話のモデル
2.1 対話のモデルとは
2.2 対話の基本構造
2.2.1 発話行為
2.2.2 談話構造
2.2.3 隣接ペア・交換
2.2.4 話者交替
2.2.5 発話単位
2.3 共通基盤と基盤化
2.3.1 共通基盤
2.3.2 貢献に基づく基盤化のモデル
2.3.3 基盤化アクトに基づく基盤化のモデル
2.4 プランに基づく対話モデル
2.4.1 プランと問題解決
2.4.2 共有プランと協調的問題解決
2.4.3 談話義務
2.4.4 BDIモデル
2.5 対話の背景構造
2.5.1 共同注意
2.5.2 参加構造
2.5.3 同調
3. 対話システムの構成と処理の概要
3.1 対話システムのアーキテクチャ
3.2 対話管理の基礎概念
3.2.1 内部状態が保持する情報
3.2.2 内部状態更新処理
3.2.3 行動選択処理
3.2.4 内部状態更新処理・行動選択処理が駆動されるタイミング
3.3 対話管理の基礎的な手法
3.3.1 ネットワークモデルに基づく対話管理
3.3.2 フレームに基づく対話管理
3.3.3 アジェンダに基づく対話管理
3.4 対話の主導権
3.4.1 システム主導
3.4.2 ユーザ主導
3.4.3 混合主導
3.5 入力理解・出力生成
3.5.1 入力理解・出力生成の概要
3.5.2 言語理解
3.5.3 言語行動生成
4. 対話システムの設計と構築
4.1 対話システムのデザイン
4.2 対話のタスクと対話管理
4.2.1 フォームフィリング対話システム
4.2.2 データベース検索対話システム
4.2.3 説明対話システム
4.2.4 非タスク指向型対話システム
4.2.5 マルチドメイン対話システム
4.3 さまざまなモダリティの対話システム
4.3.1 音声対話システム
4.3.2 マルチモーダル対話システム
4.3.3 バーチャルエージェント
4.3.4 対 話 ロ ボット
4.4 エラーハンドリング
4.4.1 基盤化の必要性
4.4.2 確認要求の方法
4.4.3 確信度に基づく確認要求
4.5 対話システムの開発と評価
4.5.1 対話システムの開発プロセス
4.5.2 対話システムの効率的な構築
4.5.3 ユーザスタディとデータ収集
4.5.4 対話システムの評価
5. 対話システムの発展技術
5.1 統計的意図理解
5.1.1 候補列挙法
5.1.2 ベイジアンネットワークに基づく意図理解
5.1.3 動的ベイジアンネットワークに基づく意図理解
5.2 適応的な対話管理・応答生成
5.2.1 対話戦略のオンライン変更
5.2.2 ユーザモデル
5.2.3 強化学習
5.2.4 ヘルプ生成
5.2.5 ユーザの振舞いのモデル
5.3 問題のある状況の検出
5.3.1 問題検出
5.3.2 訂正発話検出
5.4 話者交替
5.4.1 柔軟な話者交替
5.4.2 相づちの生成
5.5 マルチモーダル・マルチパーティ対話技術
5.5.1 マルチモーダルな話者交替
5.5.2 マルチパーティ対話システムにおけるフロアマネジメント
5.5.3 受話者推定
5.5.4 共通基盤確立におけるマルチモダリティ
5.6 人間と対話システムのインタラクション
5.6.1 システム表現の拡張
5.6.2 ユーザとの関係性の構築
5.7 今後の重要技術
5.7.1 対話システムの知識獲得
5.7.2 ロボットの移動と対話管理
付録
A.1 対話システムのための機械学習
A.1.1 分類
A.1.2 系列ラベリング
A.2 ベイジアンネットワークの基礎
A.3 対話システム構築のためのツール
A.4 対話システム研究開発のための対話コーパス
A.5 文献調査案内
引用・参考文献
索引
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掲載日:2020/06/18