宇宙通信および衛星放送

宇宙工学シリーズ 4

宇宙通信および衛星放送

宇宙通信は衛星通信,衛星放送,探査機通信などに分けることができ,使用する周波数は,VHFに始まりマイクロ波へと広がり,レーザ光通信も視野に入りつつある。本書はこれらの宇宙における各種の通信を取り上げ,総合的に解説した。

ジャンル
発行年月日
2001/11/12
判型
A5 上製
ページ数
286ページ
ISBN
978-4-339-01224-8
宇宙通信および衛星放送
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

4,400(本体4,000円+税)

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宇宙通信は衛星通信,衛星放送,探査機通信などに分けることができ,使用する周波数は,VHFに始まりマイクロ波へと広がり,レーザ光通信も視野に入りつつある。本書はこれらの宇宙における各種の通信を取り上げ,総合的に解説した。

1.序論

2.衛星通信
 2.1 衛星通信の概要
  2.1.1 衛星通信の特徴と位置付け
  2.1.2 衛星通信システムの構成
  2.1.3 電波伝搬
  2.1.4 宇宙通信で使われる周波数
 2.2 多元接続方式
  2.2.1 多元接続方式とは
  2.2.2 FDMA方式
  2.2.3 TDMA方式
  2.2.4 CDMA方式
  2.2.5 衛星パケット通信方式
 2.3 変調方式
  2.3.1 ディジタル変調の表現
  2.3.2 ディジタル変調波の復調
 2.4 誤り訂正符号
  2.4.1 ブロック符号
  2.4.2 畳込み符号
 2.5 地球局の装置構成
  2.5.1 アンテナ設備
  2.5.2 大電力送信機
  2.5.3 低雑音受信機
  2.5.4 通信装置
 2.6 衛星回線の設計
  2.6.1 回線設計の基礎
  2.6.2 具体的な回線設計
 2.7 衛星通信システムの事例
  2.7.1 インテルサットシステム
  2.7.2 インマルサットシステム
  2.7.3 パーソナル衛星通信システム

3.衛星放送
 3.1 衛星放送の歴史
 3.2 衛星放送の基礎
  3.2.1 衛星放送システムの構成
  3.2.2 衛星放送の特徴
  3.2.3 放送衛星から見た日本の形状
 3.3 12GHz帯アナログ衛星放送
  3.3.1 放送衛星の軌道
  3.3.2 周波数とチャネル
  3.3.3 送信電力と送信アンテナの放射パターン
  3.3.4 地上の電力束密度
  3.3.5 混信保護比
 3.4 放送衛星特有のハードウェア技術
  3.4.1 アンテナ
  3.4.2 進行波管増幅器
  3.4.3 バス機器
 3.5 衛星放送の電波伝搬特性
  3.5.1 12GHz帯の電波伝搬特性
  3.5.2 雨域と降雨減衰
  3.5.3 降雨減衰と受信アンテナの雑音温度
  3.5.4 日本各地の降雨減衰量
 3.6 ハイビジョン衛星放送
  3.6.1 ハイビジョンの概要
  3.6.2 ハイビジョンの基本技術
  3.6.3 ミューズ
 3.7 ディジタル衛星放送
  3.7.1 衛星放送のディジタル化
  3.7.2 ディジタル衛星放送とアナログ衛星放送の違い
  3.7.3 ディジタル衛星放送システムの特徴
  3.7.4 ディジタル衛星放送の基礎技術
  3.7.5 ディジタル衛星放送に使われている伝送技術
 3.8 衛星放送受信技術
  3.8.1 家庭用受信機の構成
  3.8.2 受信アンテナ
  3.8.3 低雑音コンバータ
  3.8.4 アナログBSチューナ
  3.8.5 ディジタル衛星放送受信技術
  3.8.6 移動受信技術
  3.8.7 受信アンテナの設備
 3.9 地上局設備
  3.9.1 地上局の種類
  3.9.2 フィーダリング地上局
  3.9.3 衛星管制局
 3.10 CS放送
  3.10.1 CSアナログ放送
  3.10.2 CSディジタル放送
 3.11 その他の衛星放送
  3.11.1 2.6GHz帯衛星ディジタル音声放送
  3.11.2 21GHz帯本格的ISDB放送

4.宇宙探査機との通信
 4.1 宇宙探査の歴史と通信の役割・変遷
 4.2 システム構成と特徴
 4.3 宇宙探査機通信で特徴的な技術
  4.3.1 地球局高周波設備
  4.3.2 搭載機器
  4.3.3 電波伝搬
  4.3.4 変調および多重化方式
  4.3.5 受信方式
  4.3.6 復調・シンボル判定方式
  4.3.7 符号
  4.3.8 通信規約
  4.3.9 地球局ネットワークおよび地上通信
 4.4 実際のシステム例-火星探査機のぞみ
 4.5 深宇宙通信システムの応用-電波掩蔽実験
  4.5.1 電波掩蔽実験の目的と歴史
  4.5.2 ボイジャー2号と海王星および地上観測局
  4.5.3 得られた成果

5.衛星間通信およびレーザ通信
 5.1 衛星間通信の役割
 5.2 電波による衛星間通信システム
  5.2.1 データ中継衛星システム
  5.2.2 周回衛星通信システム
  5.2.3 静止衛星間通信
  5.2.4 衛星間通信の使用周波数
 5.3 光衛星間通信システム
  5.3.1 レーザ通信の原理・特徴
  5.3.2 ガウスビームの伝搬と送受信
  5.3.3 捕捉追尾技術
  5.3.4 変復調技術
  5.3.5 光デバイス
  5.3.6 回線設計
 5.4 事例・具体的な設計例

略語集
参考文献
索引

高野 忠(タカノ タダシ)

小川 明(オガワ アキラ)

坂庭 好一(サカニワ コウイチ)

小林 英雄(コバヤシ ヒデオ)

外山 昇(トヤマ ノボル)

有本 好徳(アリモト ヨシノリ)