環境調和型社会のための ナノ材料科学

エコトピア科学シリーズ 2

環境調和型社会のための ナノ材料科学

ナノ材料科学の観点から,触媒反応の観察,省電力デバイスである半導体の解析,燃料電池,太陽電池,電子セラミックスについて解説。

ジャンル
発行年月日
2015/07/03
判型
A5
ページ数
186ページ
ISBN
978-4-339-06882-5
環境調和型社会のための ナノ材料科学
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定価

2,860(本体2,600円+税)

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本書では,ナノ材料科学の観点から,触媒反応の観察,省電力デバイスである半導体の解析,燃料電池,太陽電池,電子セラミックス,これらの基礎となる元素について,それぞれの専門家がこれまでの実績を踏まえて解説した。

1章電子顕微鏡によって触媒反応を見る
1.1 透過電子顕微鏡法の進展
1.2 透過電子顕微鏡と触媒研究
1.3 光化学反応その場観察電子顕微鏡の開発
1.4 有機物分解反応その場観察
1.5 金属光析出反応の電子顕微鏡観察
1.6 酸化チタン上への金微粒子の光電析過程のその場観察
1.7 酸化チタンナノロッドの電気抵抗その場計測
1.8 反応ガス中での高分解能電子顕微鏡観察
1.9 超高圧環境電子顕微鏡の開発
1.10 触媒の電子顕微鏡研究の今後

2章高性能省電力電子デバイスの開発のための半導体ひずみ解析
2.1 格子ひずみ計測の必要性
2.2 HOLZ線図形解析によるひずみ解析
2.2.1 CBED法
2.2.2 HOLZ線図形解析
2.2.3 解析例
2.3 ナノビーム電子回折によるひずみ分布解析
2.3.1 ナノビーム電子回折法
2.3.2 解析例
2.4 今後の展望

3章低炭素社会に貢献する電池材料とナノのしくみ――燃料電池――
3.1 燃料電池
3.1.1 燃料電池の特徴
3.1.2 燃料電池の原理と発電効率
3.1.3 燃料電池の種類
3.1.4 燃料電池の構成――固体高分子形燃料電池(PEFC)――
3.1.5 PEFC の課題と中温作動
3.1.6 中温域用無機・有機ハイブリッド電解質膜
3.2 電子顕微鏡による固体酸化物形電解質/電極界面その場観察
3.2.1 電子線ホログラフィーの原理
3.2.2 電極/電解質界面の電子線ホログラフィーによる内部電位計測
3.2.3 新試料ホルダー
3.2.4 外部電圧印加(真空中室温)による内部電位の変化の観察
3.2.5 界面における酸化還元反応の観察
3.2.6 電子顕微鏡によるその場観察の今後

4章低炭素社会に貢献する電池材料とナノのしくみ――太陽電池――
4.1 再生可能エネルギーと太陽光発電
4.2 太陽電池
4.2.1 太陽電池の歴史
4.2.2 太陽電池の種類
4.2.3 太陽電池のしくみ
4.3 電子顕微鏡による太陽電池材料の解析
4.3.1 電子顕微鏡
4.3.2 太陽電池材料の評価例
4.4 新しい太陽電池
4.4.1 有機系太陽電池
4.4.2 集光型超高効率太陽電池
4.4.3 新しい概念の太陽電池
4.4.4 太陽電池の生産量とコスト

5章環境に優しい電子セラミックス
5.1 人類に使われてきた材料としてのセラミックス
5.2 セラミックスと電子セラミックスの歴史
5.3 環境に優しいさまざまな電子セラミックス
5.3.1 電子部品分野
5.3.2 発電デバイス分野
5.3.3 蓄電デバイス分野
5.3.4 照明デバイス分野
5.3.5 その他の分野
5.4 エコトピア社会に向けた新しいセラミックスの創出

6章生体を構成する元素の科学――生物の元素戦略――
6.1 金属と人間とのかかわり
6.1.1 人の暮らしを支える元素
6.1.2 金属元素の取引価格と元素存在度
6.2 生物進化の歴史と元素
6.2.1 生体を構成するおもな元素
6.2.2 元素の必須性
6.3 生命システムの概念
6.3.1 オミックス研究の台頭とシステム生物学への展開
6.3.2 メタロミクス
6.4 さまざまな試料の元素組成
6.4.1 ヒト血清中微量元素の網羅的分析
6.4.2 海水・地殻・宇宙の元素組成
6.4.3 細胞の全元素分析への挑戦
6.5 網羅的分析の応用
6.5.1 ヒト血清の多元素相関解析による病態の診断
6.5.2 血液分析に代わる低侵襲な分析法の開発
6.6 元素の特性を生かした医薬品の研究
引用・参考文献
索引

名古屋大学エコトピア科学研究所(ナゴヤダイガクエコトピアカガクケンキュウジョ)

余語 利信(ヨゴ トシノブ)

田中 信夫(タナカ ノブオ)

吉田 健太(ヨシダ ケンタ)

齋藤 晃(サイトウ コウ)

丹司 敬義(タンジ タカヨシ)

坂本 渉(サカモト ワタル)