天然物化学

バイオテクノロジー教科書シリーズ 17

天然物化学

生物活性物質(抗生物質,酵素阻害剤),ポリケチド,テルペノイド,シキミ酸経路由来化合物,昆虫および植物ホルモン等について解説。特に,微生物代謝産物の生合成機構を化学的,遺伝子工学的両面に重点を置いて説明した。

ジャンル
発行年月日
2006/04/24
判型
A5 上製
ページ数
188ページ
ISBN
978-4-339-06717-0
天然物化学
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定価

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生物活性物質(抗生物質,酵素阻害剤),ポリケチド,テルペノイド,シキミ酸経路由来化合物,昆虫および植物ホルモン等について解説。特に,微生物代謝産物の生合成機構を化学的,遺伝子工学的両面に重点を置いて説明した。

1 序論
1.1 一次代謝産物と二次代謝産物
 1.1.1 一次代謝産物
 1.1.2 二次代謝産物
1.2 スクリーニング
1.3 検定方法(スクリーニング方法)

2 生合成研究
2.1 生合成研究法
 2.1.1 アイソトープの使用
 2.1.2 前駆体(出発物質)の決定
 2.1.3 放射性同位元素の利用
 2.1.4 安定同位元素の利用
 2.1.5 13C-13Cカップリングの利用

3 代謝経路の研究
3.1 代謝経路の解明-突然変異株の利用
3.2 生合成遺伝子の同定

4 ポリケチド
4.1 ポリケチドの生成機構
4.2 ポリケチドの種類
4.3 II型ポリケチド生合成酵素
 4.3.1 II型ポリケチド(芳香族ポリケチド)生合成酵素
 4.3.2 II型ポリケチド生合成酵素の改変による新規化合物の生産
4.4 I型ポリケチド生合成酵素
 4.4.1 I型ポリケチド(非芳香族ポリケチド)生合成酵素
 4.4.2 I型ポリケチド生合成酵素の改変による新規化合物の生産
4.5 ポリケチド化合物の骨格の特徴

5 テルペノイド
5.1 イソプレン則
5.2 C5出発物質の生合成
5.3 メバロン酸経路
5.4 MEP経路(非メバロン酸経路)
 5.4.1 MEP経路の発見の経緯
 5.4.2 MEP経路の解明
5.5 MEP経路とメバロン酸経路の分布
5.6 MEP経路の阻害剤の発見
5.7 テルペノイド生合成反応
5.8 代表的なテルペン化合物

6 トリテルペンとステロイド
6.1 ステロイドとトリテルペンの骨格の生成
6.2 代表的なステロイド
 6.2.1 動物に存在するステロール
 6.2.2 植物に存在するステロール
6.3 カロテノイド

7 シキミ酸経路に由来する化合物
7.1 シキミ酸経路
7.2 シキミ酸経路以降の反応
7.3 p-アミノ安息香酸に由来する生理活性物質
7.4 フェニルアラニンに由来する生理活性物質
7.5 p-ヒドロキシ安息香酸からのユビキノンの生合成
7.6 シキミ酸類似経路(メタC7N経路)
7.7 リグナンとネオリグナン

8 フラボノイド
8.1 フラボノイドの生合成
8.2 フラボノイドと花の色
8.3 フラボンおよびフラボノール
8.4 カルコン,オーロンの分布
8.5 イソフラボン

9 植物ホルモン
9.1 オーキシン
9.2 エチレン
9.3 サイトカイニン
9.4 ジベレリン
9.5 アブシジン酸
9.6 ブラシノステロイド
9.7 ジャスモン酸

10 昆虫ホルモンと昆虫フェロモン
10.1 昆虫ホルモン
 10.1.1 前胸腺刺激ホルモンとボンビキシン
 10.1.2 真の前胸腺刺激ホルモン
 10.1.3 動物起源の脱皮ホルモン(zooecdysone)
 10.1.4 植物起源の脱皮ホルモン(phytoecdysone)
 10.1.5 幼若ホルモン
10.2 昆虫フェロモン
 10.2.1 性フェロモン
 10.2.2 集合フェロモン
 10.2.3 警報フェロモン
 10.2.4 道しるべフェロモン

11 生物活性を有する微生物代謝産物
11.1 抗生物質
 11.1.1 抗生物質の発見
 11.1.2 抗生物質の選択活性
 11.1.3 抗生物質の分類
 11.1.4 医療用抗生物質
11.2 抗がん抗生物質
11.3 農業用抗生物質
 11.3.1 ヌクレオシド系抗生物質
 11.3.2 アミノサイクリトール系抗生物質
 11.3.2 除草剤
11.4 その他の薬理学的活性を有する微生物産物

瀬戸 治男(セト ハルオ)