ディジタル信号処理と基礎理論
本書は,ディジタル信号処理の概要を把握し,その基礎理論を容易に理解できるようにすることを目的として書かれたものである。また,一つの学問体系としてのディジタル信号処理全体の基礎となっている。
- ジャンル
- 発行年月日
- 1996/03/15
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 276ページ
- ISBN
- 978-4-339-01121-0
- 内容紹介
- 目次
本書は,ディジタル信号処理の概要を把握し,その基礎理論を容易に理解できるようにすることを目的として書かれたものである。また,一つの学問体系としてのディジタル信号処理全体の基礎となっている。
1. ディジタル信号処理序論
1.1 ディジタル信号処理の目的
1.2 ディジタル信号処理の利用
1.3 ディジタル信号処理の形態
1.4 ディジタル信号処理の発展
2. ディジタル信号処理のための数学と基礎
2.1 ラプラス変換とフーリエ変換
2.1.1 ラプラス変換とラプラス逆変換
2.1.2 ラプラス変換の性質
2.1.3 フーリエ変換とフーリエ逆変換
2.1.4 フーリエ変換の性質
2.1.5 フーリエ級数と正規直交系
2.2 z変換とサンプリング過程
2.2.1 差分方程式とz変換
2.2.2 ラプラス変換とサンプリング定理
2.2.3 ラプラス変換とz変換
2.2.4 逆z変換
2.2.5 z変換の性質
2.2.6 インパルス応答とz変換
2.2.7 フーリエ変換とz変換
2.2.8 フーリエ変換とサンプリング定理
2.3 DFTとFFT
2.3.1 DFTの定義
2.3.2 DFTの性質
2.3.3 窓関数
2.3.4 FFTの概念
2.3.5 FFTのアルゴリズム
2.4 行列と線形方程式
2.4.1 1次独立と階数
2.4.2 2次形式と正定値行列
2.4.3 標準形と対角化
2.4.4 ベクトルと行列の微分
2.4.5 逆行列と行列式の定理
2.4.6 最小2乗解と最小ノルム解
2.4.7 特殊な連立1次方程式の数値解法
2.4.8 線形ベクトル微分方程式の解法
3. ディジタル信号処理のためのシステム理論
3.1 線形動的システムの基礎
3.1.1 線形システムと非線形システム
3.1.2 連続時間システムと離散時間システム
3.1.3 定常システムと非定常システム
3.2 線形動的システムの数学モデル
3.2.1 連続時間システムの伝達関数モデル
3.2.2 離散時間システムの伝達関数モデル
3.2.3 連続時間システムの状態変数モデル
3.2.4 離散時間システムの状態変数モデル
3.2.5 状態変数モデルから伝達関数モデルへの変換
3.2.6 伝達関数モデルから状態変数モデルへの変換
3.2.7 数学モデルの線図表現
3.3 線形離散時間システムの解析
3.3.1 線形離散時間システムの解析
3.3.2 状態空間法による線形サンプル値システムの解析
3.3.3 z変換法による線形サンプル値システムの解析
3.3.4 サンプル値システムによる連続時間システムの近似
3.4 線形動的システムの構造
3.4.1 線形動的システムの可制御性
3.4.2 線形動的システムの可観測性
3.4.3 線形動的システムの極と零点の消去
3.4.4 線形動的システムの標準形
3.5 線形動的システムの安定性
3.5.1 連続時間システムの伝達関数の安定性
3.5.2 離散時間システムの伝達関数の安定性
3.5.3 連続時間システムの状態方程式の安定性
3.5.4 離散時間システムの状態方程式の安定性
4. ディジタルフィルタの基礎
4.1 アナログフィルタの周波数特性
4.1.1 アナログ回路の振幅特性と位相特性
4.1.2 アナログフィルタの種類
4.1.3 バタワースフィルタ
4.1.4 チェビシェフフィルタ
4.2 ディジタルフィルタの種類
4.2.1 ディジタルフィルタによる信号処理過程
4.2.2 ディジタルフィルタの種類
4.3 ディジタルフィルタの周波数特性
4.3.1 振幅特性
4.3.2 位相特性
4.4 ディジタルフィルタの構成と誤差解析
4.4.1 ディジタルフィルタの構成
4.4.2 ディジタルフィルタの誤差解析
4.5 FIRディジタルフィルタの設計
4.5.1 窓関数による設計
4.5.2 直線位相フィルタの最適設計
4.6 IIRディジタルフィルタの設計
4.6.1 s-z変換による設計
4.6.2 近似直線位相フィルタの最適設計
5. ディジタル音声信号処理の基礎
5.1 音声生成過程のモデル
5.1.1 音声の特徴と分類
5.1.2 音声生成モデル
5.1.3 声道の伝達関数モデル
5.2 線形予測分析方式
5.2.1 全極形モデル
5.2.2 無音声の全極形モデル
5.2.3 有音声の全極形モデル
5.2.4 モデルの利得
5.3 PARCOR方式
5.3.1 PARCOR方式の基本概念
5.3.2 PARCOR係数の計算アルゴリズム
5.3.3 格子形フィルタによる実現
5.4 ケプストラム方式
5.4.1 ケプストラムの概念
5.4.2 ケプストラムの性質
6. ディジタル画像処理の基礎
6.1 画像の標本化と量子化
6.1.1 画像の標本化
6.1.2 画像の量子化
6.2 画像の数学モデル
6.2.1 数学モデルの種類
6.2.2 数学モデルの同定
6.3 2次元DFT
6.3.1 2次元DFTの定義
6.3.2 2次元DFTの性質
6.4 ディジタル画像の強調
6.4.1 濃度階調変換によるコントラストの強調
6.4.2 ヒストグラムの修正によるコントラストの強調
6.4.3 微分操作による画像の鮮明化
6.4.4 画像の平滑化
6.5 ディジタル画像の復元
6.5.1 点広がり関数
6.5.2 画像の劣化過程
6.5.3 劣化画像の復元過程
6.5.4 2次元ディジタルフィルタ
6.5.5 2次元FIRフィルタによる画像復元
6.6 ディジタル画像の圧縮
6.6.1 変換符号化方式
6.6.2 予測符号化方式
ディジタル信号処理に関する文献
引用・参考文献
索引