動的システム論
本書は,時間的に変化するさまざまな現象を,「動的システム」という共通の概念でとらえ,解説を加えたものである。内容は8章からなり,動的システムの表現,基本構造,安定性,非線形解析,グラフ表現などについて述べている。
- 発行年月日
- 2000/10/20
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 208ページ
- ISBN
- 978-4-339-04403-4
- 内容紹介
- 目次
本書は,時間的に変化するさまざまな現象を,「動的システム」という共通の概念でとらえ,解説を加えたものである。内容は8章からなり,動的システムの表現,基本構造,安定性,非線形解析,グラフ表現などについて述べている。
1 序論
1.1 システムの概念
1.2 システムの分解と結合
1.3 静的システムと動的システム
1.4 線形性,非線形性,因果性
1.5 システムのモデリング
演習問題
2 動的システムの表現と基本構造
2.1 信号とノルム
2.2 動的システムの表現-入出力表現
2.3 因果的な動的システムの表現-状態方程式
2.4 線形システムの入出力表現と状態表現
2.5 線形時不変システムの表現
2.5.1 状態方程式とインパルス応答行列
2.5.2 ラプラス返還と伝達関数
2.6 線形時不変システムの基本構造と実現問題
2.6.1 基本構造
2.6.2 最小実現
演習問題
3 システムのモデリング
3.1 諸物理システムの構成要素
3.1.1 電気系
3.1.2 機械系(並進運動)
3.1.3 機械系(回転運動)
3.1.4 流体系
3.1.5 熱系
3.2 物理システムのアナロジー
3.3 等価電気回路と状態方程式
演習問題
4 システムの安定性
4.1 リアプノフ安定
4.1.1 安定性の定義と正定関数
4.1.2 リアプノフの安定定理
4.1.3 大域的な安定性
4.2 線形システムの安定性と線形化
4.2.1 線形システムの安定性
4.2.2 線形近似と安定性
4.3 入出力安定
4.3.1 スモールゲイン定理
4.3.2 受動定理
演習問題
5 特殊な動的システム
5.1 ディスクリプタシステム
5.1.1 ディスクリプタシステムの例
5.1.2 ディスクリプタシステムの解
5.2 特異摂動システム
5.3 特異摂動システムの安定性
演習問題
6 非線形動的システムの挙動
6.1 非線形動的システムのモデル化と挙動
6.2 非線形要素の例
6.3 自由摂動
6.4 強制振動-調和共振
6.5 強制振動-分数調波共振
6.6 強制振動-結合共振
6.7 自励振動
6.8 係数励振振動
6.9 カオス振動
演習問題
7 システムのグラフ表現
7.1 ブロック線図
7.2 シグナルフロー線図
7.3 シグナルフロー線図とMasonの定理
演習問題
8 ボンドグラフ
8.1 ボンドグラフの例と構成要素
8.1.1 ボンド
8.1.2 エフォートとフロー
8.1.3 エフォート源とフロー源
8.1.4 0接点と1接点
8.1.5 トランスフォーマとジャイレータ
8.1.6 ストローク
8.2 簡単な例
8.3 ボンドグラフから状態方程式へ
8.3.1 状態変数の選択
8.3.2 ストローク(因果性)の割り当て
演習問題
引用・参考文献
演習問題の解答
索引