生活水資源の循環技術

地球環境のための技術としくみシリーズ 2

生活水資源の循環技術

現在,水質汚染や気候の変化などによって,安全な水の確保が危機的な状況にある。本書は,飲み水や都市・工業用水など,人々の生活を維持する上で不可欠な生活水資源にかかわる環境技術を取り上げ解説している。

ジャンル
発行年月日
2005/08/05
判型
A5 上製
ページ数
304ページ
ISBN
978-4-339-06852-8
生活水資源の循環技術
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定価

4,620(本体4,200円+税)

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現在,水質汚染や気候の変化などによって,安全な水の確保が危機的な状況にある。本書は,飲み水や都市・工業用水など,人々の生活を維持する上で不可欠な生活水資源にかかわる環境技術を取り上げ解説している。

1. 生活水資源をめぐる管理課題
 1.1 地球温暖化による水資源の量的不安定化
 1.2 人口増圧による農業用水,都市用水,工業用水の競合
 1.3 公衆衛生と水問題の新しい解決方向-エコロジカルサニテーション運動-
  1.3.1 エコロジカルサニテーションの基本-抜本的衛生対策
  1.3.2 窒素,リンの都市から農業への循環
  1.3.3 日本の役割と貢献
 1.4 閉鎖水域の富栄養化問題
  1.4.1 窒素,リンの過剰流入
  1.4.2 非特定汚染源対策-農業排水と道路雨水排水対策
  1.4.3 世界の閉鎖性水域の富栄養化問題
 1.5 化学物質の水汚染による人と生態系への影響
  1.5.1 内分泌攪乱物質の問題点
  1.5.2 内分泌攪乱物質が提起する有害化学物質の誤った認識
  1.5.3 微量有害物質が誘発する健康リスクの機構
  1.5.4 内分泌攪乱物質問題が提起する下排水処理レベルの向上
  1.5.5 フミン質の存在を考慮した微量有害物質を処理する戦略
 1.6 競合緩和を求める流域管理の課題-流域単位の協議会設置の必要性-

2. 水循環のシステムと水処理の技術
 2.1 水循環のシステム
  2.1.1 都市給排水システムとその現状
  2.1.2 都市給排水システムの信頼性と管理
  2.1.3 水資源システムとその管理
 2.2 水処理の技術
  2.2.1 原水の種類と供給先の種類,必要な水処理技術
  2.2.2 浄水処理技術
  2.2.3 浄水処理の新展開
  2.2.4 膜ろ過法の特徴とその展開
  2.2.5 水処理技術に関する今後の課題

3. 持続可能な水の供給
 3.1 水供給システムの安定性
  3.1.1 水資源の現状
  3.1.2 水資源の将来変動-気候変化の影響
  3.1.3 水利用の現状
  3.1.4 生活用水需要の将来予測
  3.1.5 水供給の安定性のアセスメント
 3.2 水供給システムの持続可能性
  3.2.1 水供給における持続可能性の考え方
  3.2.2 水環境への影響
  3.2.3 他の環境側面への影響
 3.3 水需要のコントロール
  3.3.1 水利用形態と節水の可能性
  3.3.2 家庭における節水のための技術とシステム
  3.3.3 経済的な対策
  3.3.4 節水意識の向上
 3.4 水の効率的な供給
  3.4.1 都市の水循環の現状
  3.4.2 生活雑排水の再利用
  3.4.3 雨水の効率的利用
 3.5 おわりに

4. 水の安全管理
 4.1 飲み水の安全管理
  4.1.1 飲み水の安全性と水質基準
  4.1.2 水道における水質の監視と管理
  4.1.3 水道における水質汚染事故とその対策
  4.1.4 水道水質管理の新しい動向
  4.1.5 井戸水の安全性とその管理
  4.1.6 ボトル水の安全性とその管理
  4.1.7 浄水器などの安全管理
 4.2 再生水の安全管理
  4.2.1 再生水の安全性と水質基準
  4.2.2 再生処理施設とその管理
 4.3 環境水の安全管理
  4.3.1 環境水の安全性と水質基準
  4.3.2 環境水の水質の監視と管理

5. 飲み水と地球環境
 5.1 はじめに
  5.1.1 アジェンダ21と飲み水のかかわり
  5.1.2 持続可能な開発とヨハネスブルグサミット
  5.1.3 持続可能な開発と飲み水とのかかわり
  5.1.4 水問題への関心の世界的高まりと第3回世界水フォーラム
  5.1.5 地球環境の課題と飲み水とのかかわり
  5.1.6 食糧生産と飲み水とのかかわり
 5.2 世界の飲み水をめぐる課題の現状
  5.2.1 発展途上国の飲み水供給と衛生の現状
  5.2.2 最近の注目課題
 5.3 安全な飲み水と衛生に関する取組み
  5.3.1 飲み水と衛生に関する世界の取組みの経緯
  5.3.2 国際的な支援体制
  5.3.3 水道に関する日本の国際協力
  5.3.4 水道の民営化と発展途上国
 5.4 今後の課題と対応

6. 生活水資源管理の将来像
 6.1 はじめに
 6.2 安全な飲み水を確保するために
  6.2.1 安全な水源の確保
  6.2.2 飲み水のリスク管理
  6.2.3 飲み水の安全検査
  6.2.4 飲み水の危機管理
 6.3 生活水資源を確保するために
  6.3.1 水需要の将来
  6.3.2 水利権の調整と市民参加
  6.3.3 水源水質の保全と市民参加
 6.4 おわりに

森澤 眞輔(モリサワ シンスケ)

松井 三郎(マツイ サブロウ)

細井 由彦(ホソイ ヨシヒコ)

伊藤 禎彦(イトウ サダヒコ)

花木 啓祐(ハナキ ケイスケ)

荒巻 俊也(アラマキ トシヤ)

国包 章一(クニカネ ショウイチ)

山村 尊房(ヤマムラ タカフサ)