今なぜ地球環境なのか

地球環境のための技術としくみシリーズ 1

今なぜ地球環境なのか

国際努力の歴史と今後の展望,地球環境倫理,南北問題と日本の役割,経済のグローバリゼーションと地球環境,日本農業と地球環境のかかわりを展開し,地球環境問題の必要性を提起している。

ジャンル
発行年月日
2002/02/26
判型
A5 上製
ページ数
230ページ
ISBN
978-4-339-06851-1
今なぜ地球環境なのか
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定価

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国際努力の歴史と今後の展望,地球環境倫理,南北問題と日本の役割,経済のグローバリゼーションと地球環境,日本農業と地球環境のかかわりを展開し,地球環境問題の必要性を提起している。

1.今なぜ地球環境なのか
1.1 地球サミットの約束とその実行
1.2 差し迫る人類の課題
 1.2.1 地球の有限性
 1.2.2 人口増圧力と物質欲望力の限界
 1.2.3 欲望の後始末――非持続的廃棄物埋め立て
 1.2.4 枯渇資源問題――リン枯渇と食糧生産の非持続性
 1.2.5 地球サミットの宿題――森林破壊防止
 1.2.6 水産資源の非持続性と生態系の保護
 1.2.7 気候変動の影響――水資源,水質問題の深刻化
1.3 どのように軌道修正を行うのか
 1.3.1 先進国に課せられた支援の役割――WTOと地球環境保全の関係
 1.3.2 先進国の率先垂範
 1.3.3 有機農業,有機畜産,有機養殖の拡大
 1.3.4 ISO14000シリーズの取り組み
 1.3.5 環境報告書の公開と企業の環境経営
 1.3.6 地球環境問題は環境問題を内部経済化することで解決できるか
 1.3.7 環境NGO,NPO活動の役割
引用・参考文献

2.地球環境問題の国際的潮流
  ―地球環境交渉史から考える―
2.1 ストックホルム国連人間環境会議
 2.1.1 歴史的背景
 2.1.2 会議の成果
 2.1.3 ナイロビ会議
2.2 ブルントラント委員会と「持続可能な開発」
2.3 冷戦の崩壊と地球環境安全保障論の登場
 2.3.1 冷戦の崩壊
 2.3.2 噴出した地球環境問題
 2.3.3 地球環境安全保障論の登場
2.4 地球サミット開催へ
 2.4.1 環境と開発に関する国連会議
 2.4.2 途上国と先進国の認識ギャップ
2.5 地球サミットの成果
2.6 環境と開発に関するリオ宣言
2.7「アジェンダ21」
2.8 「持続可能な開発」のための資金
 2.8.1 新規かつ追加的な資金
 2.8.2 ODAとGEF
2.9 地球サミットの評価とフォローアップ
 2.9.1 地球サミットの評価
 2.9.2 地球サミット精神と地球サミット・プロセス
 2.9.3 論議の透明性と公開性
2.10 国連レベルでの地球サミット・フォローアップ
 2.10.1 持続可能な開発委員会
 2.10.2 国連環境特別総会
2.11 国連環境計画
2.12 地球温暖化防止京都会議
2.13 「持続可能な開発」の観点からの国連改革
 2.13.1 国連組織の再編と改革
 2.13.2 世界環境開発機関,環境理事会などの提案
2.14 ヨハネスブルク・サミットに向けて
2.15 グローバルな環境ガバナンス
引用・参考文献

3.地球環境倫理
3.1 「リオ宣言」が示す地球環境倫理
3.2 環境思想の二つの流れ
3.3 宗教倫理と環境倫理の関係
 3.3.1 世界主要宗教の分類
 3.3.2 宗教倫理の概観
 3.3.3 自然を宗教教義はどのように位置付けるか
 3.3.4 環境倫理の目指すところ――他生物との共存
 3.3.5 生態学的原理に基づく共存の理念と,科学的管理の重要性
3.4 地球環境倫理の基礎となる「環境合理性原理」
引用・参考文献

4.地球環境
  ―南北問題と日本の役割―
4.1 南北問題の構図と変遷
 4.1.1 南北問題の起源と展開
 4.1.2 持続的発展への流れ
4.2 持続的発展のための新しい南北関係をめぐる論議
 4.2.1 地球温暖化をめぐる先進国と途上国の対立
 4.2.2 持続的淡水資源をめぐる論議
 4.2.3 グローバリズムと貧困・環境の問題
4.3 持続的発展のための南北連携の模索
 4.3.1 地球環境ガバナンス
 4.3.2 NGO,NPOネットワーク,パートナーシップ
 4.3.3 南北連携のマニフェスト
4.4 持続的発展のための原則と課題
4.5 地球自然環境の保全とわが国のODA
 4.5.1 自然環境保全をめぐるわが国の経験
 4.5.2 わが国の技術協力政策としての課題
 4.5.3 湖沼保全協力事業の考え方
引用・参考文献

5.経済のグローバリゼーションと地球環境
  ―環境と開発の新たな視点―
5.1 二つのグローバリゼーションの展開
5.2 地球環境と市場グローバリゼーション
 5.2.1 貿易と環境
 5.2.2 投資と環境
 5.2.3 分化する途上国世界と環境
5.3 地球環境と市民グローバリゼーション
 5.3.1 市民グローバリゼーションと地球公共財としての地球環境
 5.3.2 統合カテゴリーの途上国と市民グローバリゼーション
 5.3.3 排除カテゴリーの途上国と市民グローバリゼーション
 5.3.4 統合/排除カテゴリー途上国と市民グローバリゼーション
5.4 二つのグローバリゼーションの相互作用と今後の展望
引用・参考文献

6.地球環境保全に向けての日本の産業と技術の方向
6.1 地球環境問題をどうとらえるか
 6.1.1 地球環境問題の範疇
 6.1.2 欧米諸国における地球環境問題の産業戦略化
 6.1.3 地球環境問題に対応する上で踏まえるべき日本の特殊事情
6.2 地球環境保全への産業と技術の貢献の視点
 6.2.1 環境共生型の国土・都市への再編
 6.2.2 循環型経済社会に対応した産業の業態転換・再編
 6.2.3 発展途上国を中心とする諸外国の地球環境保全対応との連携
6.3 環境共生,地球環境保全型の国土・都市形成に向けての技術
6.4 生活や産業活動を地球環境保全対応していく技術・システム
 6.4.1 日本の環境分野技術の系譜
 6.4.2 生活や産業活動を地球環境保全対応していく技術・システム
6.5 発展途上国を中心とする諸外国の地球環境保全対応との連携にかかわる技術
 6.5.1 発展途上国における環境問題の構造
 6.5.2 発展途上国の発展途上国対応技術・システム
 6.5.3 途上国を中心とする諸外国の地球環境保全対応との連携にかかわる技術
引用・参考文献

7.日本の農業のこれからと地球環境
7.1 地球環境問題と農業のかかわり
7.2 食糧と需給バランスと今後の展望
7.3 「緑の革命」の光と影
7.4 食糧をめぐる新たなリスクと危機管理問題
7.5 貧困の悪循環が生む農業環境問題
7.6 豊かさの代償としての農業環境問題
7.7 日本農業の環境問題と今後のゆくえ
引用・参考文献

略語集
索引

松井 三郎(マツイ サブロウ)