書き込み式 はじめての土質力学

書き込み式 はじめての土質力学

書き込み式を採用した「日本一簡単な土質力学の教科書」

ジャンル
発行年月日
2021/04/08
判型
B5
ページ数
132ページ
ISBN
978-4-339-05274-9
書き込み式 はじめての土質力学
在庫あり

定価

2,530(本体2,300円+税)

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土質力学は基礎が肝心!基礎さえ押さえれば、あとは意外とスムーズに進む、そんな傾向が特に強い科目です。本書は、初学者向けに、土質力学の基礎を理解するために作られた教科書です。本書を一通り読み終えれば、他の教科書を読んだ時にスムーズに理解できる、という効果もあります。
【本書の特徴】
・穴埋め形式を採用。本文を読んで、穴埋めを進めるだけで、理解が深まります。
・公務員志望者へも対応。章末に公務員の過去問を掲載しています。
・YouTubeチャンネル「角煮の土質力学」にて、ほぼ同内容の動画解説あり。併用することで学習効果アップ!
【こんな人に薦めたい】
・これから土質力学を学ぶ人
・土質力学が苦手な人
・土質力学の大事なところだけ整理したい人

「日本一簡単な土質力学の教科書」が本書のコンセプトである。小難しい話はできるだけそぎ落としたため,もうこれ以上簡単な話は残っていない。本書のような教科書も必要だと考え,執筆に至ったしだいである。

本書では「書き込み式」を採用しており,書き込み箇所は本文中の図表と「章末問題」にある(図表の書き込み箇所には①,②,…などと番号を振っている)。本文をよく読めば答えが書いてあるので,書き込みながら理解を深めてほしい。また,章末問題には,「復習問題」,「基本問題」,「難問」,「公務員試験問題」があり,レベルの目安は以下のとおりだ。

 復習問題:本文(図表)の穴埋めと同じレベル。復習しよう。
 基本問題:とりあえず単位だけはとりたいレベル。計算問題を解いてみよう。
 難問:研究者志望の方向け。初見では難しいので,ほかの本も参考にしよう。
 公務員試験問題:公務員試験問題(問題例,類題含む)を掲載。志望者は解いてみよう。

なお,書き込み欄の答え,章末問題の解答はコロナ社のWebページに掲載しているので活用してほしい。

本書は以下のような方々を対象とする。

・勉強が苦手な方
本書では,基本事項のみ記載することを徹底した。見出しに★印を付けた項目は,難しいと感じるようであれば読み飛ばしても構わない。著者なりに,あの手この手で,わかりやすさを追求したつもりなので,気遅れすることなく取り組んでほしい。

・勉強が得意な方
もしかしたら,平易すぎて気が抜けるかもしれない。かなりの内容を切り捨てたため,正確さ・厳密さを欠いた面もあるといわざるをえない。不十分な点は,ほかの教科書を読んで補塡してほしい。むしろ,ほかの教科書を学ぶ前のステップとして,本書はおおいに活躍するだろう。

また,土質力学の解説動画をYouTubeにて公開している。是非活用してほしい。

著者が土質力学に出会ったのは,15年以上前である。冒頭で紹介したテルツアギーが中心となってつくった学問だが,妙に語句が多かったり,筋道があるような,ないような,とにかく捉えにくかったことを覚えている。しかし一通り学んだ身としては,じつはそんなに学びづらい科目でもないと考えている。このあたりの感覚を伝えたくて,「わかりやすさ」をコンセプトに執筆を決意したしだいである。

執筆中は,わかりやすくするため丁寧に,でもやりすぎると冗長になるという相反との格闘であった。いっそのことわかりにくくしようかなどと,ときにはコンセプトを見失いながらも,なんとか書き上げた一冊である。

著者としては渾身の一冊ではあるが,特にありがたがるような本でもない。一通り終えれば,資格試験に挑戦したり,現場で活躍したりと,早くつぎのステージに行ってほしい。そのときには,本書は鍋敷きにでもしてもらいたい。

最後に,執筆を勧めていただいた東海大学 工学部 杉山太宏 教授,細部にわたり丁寧に推敲いただいた技術職員の竹内義晴 様,試作段階で読んでくれた藤原研の学生の皆さん,そしてコロナ社の皆様に御礼申し上げる。

2021年2月
藤原 覚太

1.土の緒元
1.1 土とは
1.2 三相モデル
1.3 乾燥・湿潤・飽和
1.4 間隙比・間隙率・含水比・飽和度
1.5 密度
 1.5.1 水の密度
 1.5.2 土の密度
1.6 単位体積重量
 1.6.1 計算方法
 1.6.2 単位体積重量の単位★
1.7 粒度
 1.7.1 粒径による区別
 1.7.2 粒度試験
1.8 コンシステンシー
 1.8.1 コンシステンシー限界
 1.8.2 コンシステンシー試験
 1.8.3 塑性図
1.9 締固め
 1.9.1 締固めとは
 1.9.2 締固め試験
1.10 標準貫入試験とN値
 1.10.1 標準貫入試験
 1.10.2 N値
章末問題

2.土中の水
2.1 流量
2.2 ダルシーの法則
2.3 透水試験
 2.3.1 室内透水試験
 2.3.2 現場透水試験
2.4 流線網
 2.4.1 流量の計算
 2.4.2 作図方法
2.5 毛管現象
章末問題

3.土の応力
3.1 力と応力
3.2 有効応力の原理
3.3 応力の計算
 3.3.1 例題を解こう!(地下水位が地表面に一致する場合)
 3.3.2 例題を解こう!(地下水位が地表面に一致しない場合)
 3.3.3 例題を解こう!(上載荷重が作用する場合)
章末問題

4.圧密
4.1 圧密とは
4.2 圧密試験
 4.2.1 試験手順
 4.2.2 試験結果
4.3 最終圧密量の計算
4.4 圧密量の経時的変化
 4.4.1 圧密方程式
 4.4.2 グラフを用いる方法
 4.4.3 例題を解こう!
章末問題

5.土の破壊
5.1 土の破壊とは
 5.1.1 土の強度と破壊
 5.1.2 圧縮・引張・せん断
 5.1.3 せん断強度・せん断破壊
5.2 クーロンの破壊基準
 5.2.1 クーロンの破壊基準の式
 5.2.2 土の強度定数
 5.2.3 式の導出★
5.3 モールの応力円
 5.3.1 破壊の判定
 5.3.2 モールの応力円の描き方
 5.3.3 例題を解こう!
 5.3.4 モールの応力円の正体★
5.4 せん断試験
 5.4.1 せん断試験の種類
 5.4.2 一面せん断試験
 5.4.3 一軸圧縮試験
 5.4.4 三軸圧縮試験
章末問題

6.土圧
6.1 土圧の種類
6.2 土圧の計算方法
 6.2.1 土圧
 6.2.2 土圧係数
 6.2.3 土圧の合力
 6.2.4 作用点
6.3 クーロン土圧・ランキン土圧
 6.3.1 クーロン土圧
 6.3.2 ランキン土圧
 6.3.3 クーロン土圧とランキン土圧の詳説★
6.4 例題を解こう!
章末問題

7.斜面安定
7.1 崩壊する仕組み
7.2 斜面崩壊の種類
7.3 安定計算
 7.3.1 安全率
 7.3.2 高校物理の復習
 7.3.3 安定計算の方法
7.4 斜面対策工
章末問題

8.支持力
8.1 基礎の種類
8.2 支持力の計算
 8.2.1 極限支持力と許容支持力
 8.2.2 支持力公式
 8.2.3 テルツアギーの支持力理論★
 8.2.4 そのほかの支持力の考え方
章末問題

参考文献
索引

藤原 覚太(フジワラ カクタ)

東海大学工学部土木工学科にて主に土質力学の教鞭をとる。その傍ら、土木工学に携わる人々(主に学生)に役立てるよう、下記の取り組みにも奮闘中。
・YouTubeチャンネル「角煮の土質力学」
・公務員志望向けのオンラインサロン「公務員への道」