未来への工学(2) - アモルファス材料 -
本書も(1)と同じく講演会内容を編集したもの。アモルファス材料は,今後の夢の材料であり,エネルギー問題や集積回路工業,またファインセラミックス工業へとその応用が大きく期待されている。
- 発行年月日
- 1984/08/31
- 判型
- A5 上製
- ページ数
- 242ページ
- ISBN
- 978-4-339-04238-2
- 内容紹介
- 目次
本書も(1)と同じく講演会内容を編集したもの。アモルファス材料は,今後の夢の材料であり,エネルギー問題や集積回路工業,またファインセラミックス工業へとその応用が大きく期待されている。
1部
わが国工学の将来と使命
1. 国際社会におけるわが国工学の将来の条件 江崎玲於奈
1・1 はじめに
1・2 科学と技術と工学の関係
1・3 独創的な技術の開発 -エサキダイオードの発明
1・4 技術の革新(クォンタム・ジャンプ)
1・5 科学技術の進歩による生活の変化
(1)機械化による変化
(2)情報化による変化
(3)遺伝子工学
1・6 おわりに
2. 科学技術と人間 向坊隆
2・1 はじめに
2・2 科学技術が進歩した今も,人類が抱える問題
2・3 科学技術の進歩がもたらした問題
(1)巨大化の問題
(2)情報化の問題
2・4 これからの課題
(1)人の使い方の問題
(2)生活の努力目標の見直し
(3)独創性の問題
(4)自然への挑戦と調和
3. わが国の技術開発とその将来 中川良一
3・1 はぎめに
3・2 航空機の時代 終戦まで
3・3 自動車業界の発展のなかで
3・4 今後の進むべき道 その可能性
3・5 おわりに 科学技術と人類
2部
第2回 未来の工学に関するパネル討論会
-アモルファス材料-
1. アモルファス物質に共通するものを中心として 横田良助
1・1 a-Si,a-GeのSRO
1・2 SiO2ガラスのSRO
1・3 a-metalのSRO
1・4 メタル-メタロイド系アモルファス合金の DLCモデルとSRO
1・5 金属-金属系アモルファス合金のSRO
1・6 遷移金属-メタロイド系アモルファス合金のSRO
2. アモルファス物質の素質 並河洋
2・1 はじめに
2・2 アモルファス物質と熱的励起状態
2・3 アモルファス物質と非平衡励起状態
2・4 分解反応とアモルファス物質
2・5 光が関与して形成されたカルコゲナイドガラス
2・6 化学反応によるアモルファス物質の形成
2・7 As3S2の光合成
2・8 レーザ誘起光化学反応
2・9 レーザの発振
3. アモルファスセラミックス 金丸文一
3・1 アモルファスセラミックスの合成法と機能
3・2 アモルファス誘電体
3・3 高イオン伝導体
3・4 金属アルコレートから得られるアモルファスセラミックス
3・5 アモルファス化合物の結晶化
4. アモルファス金属 増本建
4・1 はじめに
4・2 アモルファスを作るには
4・3 アモルファスの構造
4・4 アモルファスの強さ
4・5 アモルファスの耐食性
4・6 アモルファスの磁性
5. エネルギー材料としてのアモルファス物質 鯉沼秀臣
5・1 はじめに
5・2 エネルギー材料の種類と機能
5・3 エネルギー構造材料
5・4 エネルギー変換材料
(1)いろいろな太陽電池材料
(2)アモルファスシリコン製造用原料
(3)電池および電解材料
5・5 エネルギー輸送・貯蔵材料
5・6 省エネルギー材料
5・7 エネルギー資源(ウラン)の捕集と濃縮
5・8 アモルファス材料のキャラクタリゼーション
6. アモルファス薄膜太陽電池 桑野幸徳
6・1 アモルファス物質の特徴
6・2 アモルファス半導体デバイス開発の歴史
6・3 低コスト太陽電池の開発
6・4 アモルファスシリコン太陽電池
6・5 変換効率はどこまで向上するか
6・6 工業化の現状と将来
6・7 その他の応用
6・8 おわりに
7. アモルファス薄膜デバイス,撮像デバイス 丸山瑛一
7・1 アモルファス半導体デバイスの特徴
7・2 SATICON撮像管の原理
7・3 多源蒸着プロセス
7・4 アモルファス・シリコン画像デバイス
7・5 薄膜センサ
7・6 薄膜能動素子とその応用
8. シリコン微細加工技術におけるアモルファス半導体の応用 吉川昭・水島宜彦
8・1 はじめに
8・2 フォトレジストと微細パターン形成技術
8・3 カルコゲナイドガラスを用いた無機レジスト
8・4 新しいアモルファス材料とデバイス技術
9. 総合討論および質疑応答 座長 柳田博明