C言語によるディジタル無線通信技術

C言語によるディジタル無線通信技術

本書はディジタル無線通信技術で重要となっている諸技術とその理解に必要な諸現象を説明し,その実現をC言語で行う方法を示した。ディジタル無線通信技術をC言語を通して理解するのと同時に,C言語を“体得”することを目指した。

ジャンル
発行年月日
2010/11/22
判型
A5
ページ数
190ページ
ISBN
978-4-339-00817-3
C言語によるディジタル無線通信技術
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

2,750(本体2,500円+税)

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本書はディジタル無線通信技術で重要となっている諸技術とその理解に必要な諸現象を説明し,その実現をC言語で行う方法を示した。ディジタル無線通信技術をC言語を通して理解するのと同時に,C言語を“体得”することを目指した。

1. 本書で必要とするC言語の文法
1.1 基礎的事項  
1.1.1 main関数  
1.1.2 式(文)とセミコロン  
1.1.3 ヘッダファイルの読込みとマクロ  
1.1.4 変数宣言  
1.1.5 繰返し演算 
1.1.6 条件分岐
1.2 関数
1.2.1 関数とは
1.2.2 引数と戻り値  
1.2.3 関数の書式  
1.3 ポインタ
1.3.1 ポインタとは
1.3.2 ポインタを用いた関数:Ⅳ型――Ⅲ型への適用
1.3.3 ポインタとメモリ割当て
1.4 配列
1.4.1 配列とその書式
1.4.2 配列とポインタ
1.4.3 ポインタを使って配列を表現するときのメモリ割当て
1.4.4 配列を使う関数:Ⅴ型
1.5 構造体
1.5.1 構造体とは
1.5.2 構造体の便利さ
1.5.3 構造体と関数
1.5.4 構造体のポインタ
1.5.5 構造体の配列
1.6 ファイル入出力

2. ディジタル通信技術の概観
2.1 ディジタル通信とアナログ通信
2.2 本書が対象とする範囲

3. 信号と雑音の基礎理論
3.1 信号の数学的表現
3.1.1 実信号と解析信号
3.1.2 実信号と解析信号の関係
3.2 雑音の数学的表現
3.2.1 付加的白色ガウス雑音
3.2.2 SN比
3.3 SN比を最大にするフィルタ―整合フィルタ
3.3.1 トランスバーサルフィルタと畳込み
3.3.2 相関
3.3.3 整合フィルタの導出
3.3.4 整合フィルタによるSN比改善

4. 変復調技術
4.1 BPSKとQPSK
4.1.1 BPSKの原理
4.1.2 ビット誤り率
4.2 BPSKのシミュレーション
4.2.1 配列を用いたプログラム
4.2.2 データ型の定義とポインタによる信号の表現
4.2.3 変数の構造化
4.3 QPSK
4.3.1 QPSKの原理
4.3.2 QPSKのシミュレーション

5. フェージング
5.1 フェージングの影響
5.2 信号の減衰――周波数フラットフェージング
5.2.1 原理
5.2.2 計算機シミュレーション
5.3 波形ひずみ――周波数選択性フェージング
5.4 フェージング通信路のモデル化と計算機シミュレーション
5.4.1 遅延プロファイル
5.4.2 計算機シミュレーション

6. スペクトル拡散通信とRAKE受信機
6.1 原理
6.2 プログラム上で実現するための考え方
6.2.1 送信機の実現
6.2.2 受信機の実現
6.2.3 拡散系列
6.2.4 整合フィルタを用いたSS信号の復調
6.3 RAKE合成
6.3.1 遅延波の分離
6.3.2 RAKE合成
6.3.3 RAKE合成によるSN比の改善
6.4 プログラム例

7. 直交周波数分割多重(OFDM)
7.1 原理
7.2 OFDM送信機・受信機の原理と構成
7.2.1 原理
7.2.2 FFTを用いたOFDM送信機・受信機の構成
7.2.3 ガードインターバルの必要性
7.2.4 スクランブリングと誤り訂正符号の必要性
7.3 プログラム例

付録
 1. MATLABにテキストファイルを読み込む方法
 2. デシベルの値
 3. 相関係数を用いたSN比の計算法
 4. スペクトル拡散信号計算の効率化
 5. RAKE合成計算の効率化
 6. 本書で使用する関数
引用・参考文献
索引

tuto 様

実際のコードがあるので、理論だけでなく、実践的な内容となっている点がとても良いと思います。ただし、C言語の文法説明はなくても良かったのではないかと思いました。

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