レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
-
-
音響学講座 5
聴覚を環境音や音声から有益な情報を抽出する情報処理システムとみなし,おもに生理学・心理物理学的な立場から聴覚を理解できるように本書をまとめた。また、聴覚研究全体に通底する基本的な考え方や枠組みも理解できるようにした。
- 発行年月日
- 2021/04/26
- 定価
- 4,950円(本体4,500円+税)
- ISBN
- 978-4-339-01365-8
在庫あり
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
-
読者モニターレビュー【あつもり様(ご専門:音・聴覚情報処理)】
掲載日:2021/04/15
聴覚に関わる基礎知識や,最新の研究動向を知ることができました。
「聴覚」は物理学から生理学,心理学等にまで及ぶ,幅広い領域に関わる複雑な知覚機構の1つですが,そのような聴覚が様々な観点から概要や現状の課題等を中心に系統立てて解説されていました。
特に11章の「感覚間相互作用」は,その分野の学習の第一歩として大変有用であると感じました。
ヒトは様々な知覚情報を同時に処理しているため,それぞれの知覚情報の関係性を明らかにすることは大変重要ですが,論文や本で系統的にまとめられているものはあまり多くないと感じていたので,11章で解説されている,聴覚情報とその他の知覚情報との相互作用は,特に参考になりました。