電気回路(上)

文部科学省検定済教科書 工業727

電気回路(上)

教科書の見返し部分に重要公式を掲載し,公式から本文の解説箇所を検索できるようにした!

ジャンル
発行年月日
2022/02/15
判型
B5 2色刷り
ページ数
262ページ
ISBN
978-4-339-08767-3
電気回路(上)
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定価

1,502(非課税)

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  • 内容紹介
  • まえがき
  • 目次
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各節ごとに「学習のポイント」をまとめ,学習内容の理解度が確かめられるようにした。また,演習を重視し,本文中の例題,問だけでなく,節末と章末に問題を豊富に掲載し,電気回路の知識を具体的に習得できるようにした。

★発行前情報のため若干変更されることがございます。ご了承ください。★

本書は,高等学校の工業各科で学ぶ「電気回路」の教科書として編集した2 分冊のうちの上巻である。

上巻,下巻の内容はつぎのように分けてある。

(上巻) 1. 電気回路の要素, 2. 直流回路, 3. 静電気, 4. 電流と磁気, 5. 交流回路
(下巻) 6. 記号法による交流回路の計算, 7. 三相交流, 8. 各種の波形, 9. 電気計測

編集にあたっては,「高等学校学習指導要領」に準拠して「電気回路」の内容はすべて包含した。また,電気工学,電子工学の学習に必要な電気に関する技術の基礎を理解できるようにし,これを活用する能力を養えるようにするために,理論と応用の間の関連に配慮した。

このため,本書の編集に際し,特に意を用いたのはつぎの諸点である。

( 1 )  「電気・電子系」学科をおもな読者対象とし,「情報系」学科も考慮したため,各種の波形や電気計測の内容の充実を図った。
( 2 )  節ごとに「学習のポイント」を記し,各自の理解度を確認できるようにした。
( 3 )  演習を重視し,本文中の例題や問題だけでなく,節末と章末に問題を豊富に取り入れ,各自の理解度が深められるようにした。
( 4 )  実験,実習で確かめられるものは,具体的な方法を示して実際に確かめられるようにした。
( 5 )  難解な理論に立ち入ることを避け,基礎的な事項を容易に理解できるようにし,その活用に重点を置くように配慮した。特に,磁気現象,静電気現象の取り扱いについては要点の理解にとどめた。
( 6 )  復習の便を図るため,見返し部分に重要公式の目次を掲載し,公式から本文の検索ができるような構成にした。
( 7 )  専門的な用語および図はできるかぎり文部科学省編「学術用語集 電気工学編」およびJIS に規定されているものを,単位は国際単位系を使用した。
( 8 ) 単位の表し方は,つぎのようにした。
  1 ) 数字だけの値に単位を付けて示す場合は,単位に〔 〕を付けない。
     (例:5 A,100 V)
  2 )  数字以外の記号(V やI などの量記号,あるいは円周率π,虚数単位jなど)を含む値に単位を付けて示す場合は,単位に〔 〕を付ける。ただし,2×10^4 の×は数値のオーダー表示の記号なので,数字だけの表現とみなす。
     (例:V〔V〕,I〔A〕,3 r〔rad〕,5+j 3〔A〕,2×10^-3 T)
( 9 ) 単位の接頭語(k,m,μなど)の使い方は,つぎのようにした。
  1 ) JIS「国際単位系(SI)及びその使い方」に準じる。
  2 ) ただし,慣用的に接頭語が使われている単位だけに使用する。
     (例:24 μF,50 kV,8.5×10^-7 Wb)
  3 )  設問中では原則として接頭語を付けずに問うが,解答例には必要に応じて適切な接頭語を付ける。
(10)  本書では,計算値や実験値は近似値でも原則として“=”を用いて表した。

★発行前情報のため若干変更されることがございます。ご了承ください。★

1.電気回路の要素
1.1 電流と電圧
 1.1.1 電気回路
 1.1.2 電流,電圧,抵抗
 1.1.3 オームの法則
学習のポイント
節末問題
1.2 電気抵抗
 1.2.1 抵抗率
 1.2.2 導体,半導体,不導体
 1.2.3 抵抗器
 1.2.4 導電率
 1.2.5 導体の抵抗温度係数
学習のポイント
節末問題
1.3 静電容量
 1.3.1 コンデンサの構造と静電容量
 1.3.2 コンデンサの種類と用途
学習のポイント
節末問題
1.4 インダクタンス
 1.4.1 自己インダクタンスと自己誘導起電力
 1.4.2 自己インダクタンスとコイルの巻数
学習のポイント
節末問題
章末問題

2.直流回路
2.1 抵抗の接続
 2.1.1 抵抗の接続のしかた
 2.1.2 直列回路
 2.1.3 並列回路
 2.1.4 直並列回路
学習のポイント
節末問題
2.2 直流回路の計算
 2.2.1 直流電圧計の直列抵抗器
 2.2.2 直流電流計の分流器
 2.2.3 ブリッジ回路
 2.2.4 キルヒホッフの法則
学習のポイント
節末問題
2.3 電流の作用
 2.3.1 電力
 2.3.2 電力量
 2.3.3 ジュールの法則
 2.3.4 許容電流
 2.3.5 電気分解
学習のポイント
節末問題
2.4 電池
 2.4.1 電池の内部抵抗
 2.4.2 電池の種類と使い方
 2.4.3 熱と起電力
学習のポイント
節末問題
章末問題

3.静電気
3.1 静電力
 3.1.1 静電現象
 3.1.2 静電気に関するクーロンの法則
学習のポイント
節末問題
3.2 電界
 3.2.1 静電力と電界の強さ
 3.2.2 電気力線と電界
 3.2.3 電束と電束密度
 3.2.4 電界内の電位
学習のポイント
節末問題
3.3 静電容量と静電エネルギー
 3.3.1 コンデンサの静電容量
 3.3.2 コンデンサの接続
 3.3.3 コンデンサに蓄えられる静電エネルギー
学習のポイント
節末問題
3.4 放電現象
 3.4.1 絶縁破壊
 3.4.2 火花放電
 3.4.3 コロナ放電
 3.4.4 グロー放電
 3.4.5 アーク放電
 3.4.6 放電現象の応用
学習のポイント
節末問題
章末問題

4.電流と磁気
4.1 磁界
 4.1.1 磁石と磁気力
 4.1.2 磁気に関するクーロンの法則
 4.1.3 磁界の強さ
 4.1.4 磁力線と磁界
 4.1.5 磁束と磁束密度
学習のポイント
節末問題
4.2 電流による磁界
 4.2.1 アンペアの右ねじの法則
 4.2.2 ビオ・サバールの法則
 4.2.3 アンペアの周回路の法則
 4.2.4 磁界の大きさの求め方
学習のポイント
節末問題
4.3 電磁力
 4.3.1 フレミングの左手の法則
 4.3.2 平行電流間に働く力
 4.3.3 コイルに働くトルク
 4.3.4 直流電動機の原理
学習のポイント
節末問題
4.4 磁気回路と磁性体
 4.4.1 磁性体
 4.4.2 磁化曲線
 4.4.3 ヒステリシス曲線
 4.4.4 磁気回路
学習のポイント
節末問題
4.5 電磁誘導
 4.5.1 ファラデーの法則とレンツの法則
 4.5.2 フレミングの右手の法則
 4.5.3 誘導起電力の大きさ
 4.5.4 直流発電機の原理
学習のポイント
節末問題
4.6 自己誘導と相互誘導
 4.6.1 環状コイルの自己インダクタンス
 4.6.2 円筒コイルの自己インダクタンス
 4.6.3 相互インダクタンス
 4.6.4 電磁結合
 4.6.5 インダクタンスの直列接続
 4.6.6 変圧器
 4.6.7 コイルに蓄えられる電磁エネルギー
学習のポイント
節末問題
章末問題

5.交流回路
5.1 正弦波交流
 5.1.1 正弦波交流の基礎
 5.1.2 正弦波交流の取り扱い
学習のポイント
節末問題
5.2 正弦波交流とベクトル
 5.2.1 ベクトルとベクトル図
 5.2.2 ベクトルの表示方法
学習のポイント
節末問題
5.3 交流回路の計算
 5.3.1 R,L,Cだけの基本回路
 5.3.2 R,L,C直列回路
 5.3.3 R,L,C並列回路
 5.3.4 共振回路
学習のポイント
節末問題
5.4 交流電力
 5.4.1 いろいろな電力と表示
 5.4.2 インピーダンスZの回路の電力
 5.4.3 いろいろな電力と力率
学習のポイント
節末問題
章末問題
問題の解答
索引

加藤 修司(カトウ シュウジ)

神谷 弘一(カミヤ ヒロカズ)

山本 智也(ヤマモト モトナリ)

岡安 茂利(オカヤス シゲトシ)

各務 友浩(カクム トモヒロ)

黒石 英文(クロイシ ヒデフミ)

久永 記央(ヒサナガ ノリヒサ)

松村 照司(マツムラ ショウジ)

「観点別評価規準の例」と「年間指導計画案の例」を下記よりダウンロードしてご利用いただけます。


◆観点別評価規準の例[xlsx形式][pdf形式


◆年間指導計画案の例[xlsx形式][pdf形式