防災工学
社会資本の整備や維持の面で重要となる防災に関わる工学的な知識を幅広く学ぶことを目的としている。
- 発行年月日
- 2014/03/17
- 判型
- A5
- ページ数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-339-05520-7
- 内容紹介
- 目次
本書は,社会資本の整備や維持の面で重要となる防災に関わる工学的な知識を幅広く学ぶことを目的としている。地震災害,河川・土石流災害と海岸災害,地盤災害,火山災害などの解説に加え,原因や対策等に関する記述を心掛けた。
1. 自然災害と防災概説
1.1 地震災害
1.2 河川・土石流災害と海岸災害
1.3 地盤災害と火山災害
1.4 災害対策と防災計画
2. 地震災害
2.1 おもな地震災害
2.2 地震のメカニズム
2.2.1 地震断層
2.2.2 地震の発生する場所とメカニズム
2.2.3 マグニチュードと震度階
2.3 地震動とその特性
2.3.1 地震波とその性質
2.3.2 地震計と強震観測
2.3.3 地震動の特性
2.3.4 地盤の震動特性
2.4 各種構造物の地震被害と対策
2.4.1 橋梁
2.4.2 ライフライン(地下構造物)
2.4.3 土構造物
2.4.4 河川関係施設
2.4.5 港湾・海岸構造物
2.5 耐震設計法・免震・制震
2.5.1 耐震設計の流れ
2.5.2 震度法
2.5.3 地震時保有水平耐力法
2.5.4 応答変位法
2.5.5 動的解析法
2.5.6 不規則振動解析
2.5.7 免震・制震
演習問題
3. 河川・土石流災害
3.1 水文学の知識
3.1.1 豪雨災害
3.1.2 超過確率
3.2 水文統計
3.2.1 確率密度関数
3.2.2 確率水文量の推定
3.3 河川災害
3.3.1 治水の歴史と河川法の改正
3.3.2 都市水害のメカニズム,問題点とその対策
3.3.3 都市化と水害に対する住民の対応
3.3.4 事例:鹿児島豪雨災害
3.3.5 事例:川内川の洪水ハザードマップ
3.4 土石流災害
3.4.1 土石流災害の特徴
3.4.2 土石流発生の予知
3.4.3 土石流災害の問題点とその対策
3.4.4 事例:土石流災害
演習問題
4. 海岸災害
4.1 おもな海岸災害と波の種類
4.2 高波災害
4.2.1 高波災害の実態
4.2.2 高波災害の対策
4.3 高潮災害
4.3.1 高潮災害の実態
4.3.2 高潮の予知と災害対策
4.4 津波災害
4.4.1 津波災害の実態
4.4.2 津波の規模の表示
4.4.3 津波の予測と防災対策
4.5 海岸侵食と堆積災害
4.5.1 海岸侵食と堆積の実態
4.5.2 海岸侵食・堆積災害の対策工法
4.6 地球温暖化による海面上昇
4.6.1 地球温暖化による海面上昇の実態
4.6.2 地球温暖化による海面上昇の予測
4.6.3 地球温暖化による海面上昇への対策
演習問題
5. 地盤災害
5.1 地質学の基礎(地盤の生成)
5.2 土質力学の基礎(有効応力)
5.3 地盤調査と土質試験
5.4 地盤沈下
5.4.1 地盤沈下のメカニズムと実態
5.4.2 地盤沈下の対策工
5.5 地盤の液状化
5.5.1 液状化のメカニズムと実態
5.5.2 液状化の予測と対策工
5.6 斜面災害
5.6.1 斜面災害のメカニズムと実態
5.6.2 斜面災害の対策工
演習問題
6. 火山災害
6.1 火山噴火のメカニズム
6.2 火山噴火の種類
6.3 火山噴火災害の例
6.3.1 日本での火山噴火
6.3.2 外国での火山噴火
6.4 火山災害対策
演習問題
7. 災害対策と防災計画
7.1 災害対策の全体像
7.1.1 防災基本計画
7.1.2 災害の種類
7.1.3 対策の種類─災害発生との時間的関係
7.1.4 災害対策の背景
7.1.5 災害対策の主体
7.2 予防対策
7.2.1 予防対策の目標
7.2.2 災害に強い国づくり,まちづくり
7.2.3 応急対策や復旧・復興への「備え」
7.2.4 国民の防災活動の推進
7.2.5 研究や観測の推進
7.3 応急対策
7.3.1 応急対策の組立て
7.3.2 活動体制の構築
7.3.3 被災者の救済
7.3.4 住宅の被害調査
7.3.5 被災地域の救済
7.4 復旧・復興対策
7.4.1 復旧・復興体制
7.4.2 復旧・復興計画
7.4.3 被災者の生活再建
7.4.4 公共施設の復旧事業費
演習問題
引用・参考文献
演習問題解答
索引