社会基盤施設のための 景観設計学 - 脳から環境の美しさを考える -
本書は,「景観の美しさとは」,「美しい景観づくり」,「美しい形と色彩のつくり方」の3部構成とし,景観の美について認知科学的アプローチによる定義を行い,社会基盤施設の具体的な景観設計の基礎を学べるように,平易に記述した。
- 発行年月日
- 2006/04/27
- 判型
- A5
- ページ数
- 242ページ
- ISBN
- 978-4-339-05220-6
- 内容紹介
- 目次
本書は,「景観の美しさとは」,「美しい景観づくり」,「美しい形と色彩のつくり方」の3部構成とし,景観の美について認知科学的アプローチによる定義を行い,社会基盤施設の具体的な景観設計の基礎を学べるように,平易に記述した。
I. 景観の美しさとは
1. 景観設計への誘い
1.1 美しさの不思議
1.2 美の探究-認知科学の導入
1.3 選択的進化でつくられた認知の体制
2. 眼の構造と働き
2.1 見ることの意味
2.2 眼の構造
2.3 視野
2.4 眼球運動
2.5 身体的特徴に見る視覚の特性
3. 眺めの形成
3.1 視知覚の生起
3.2 形の知覚
3.3 図と地の形成
3.4 知覚的体制化(形のグループ分け)
3.5 認知的情報処理(グループの特徴づけ)
3.6 奥行きの知覚
3.7 動きの知覚
3.8 眼球運動による知覚
4. 眺めの理解
4.1 環境でつくられる脳
4.2 脳における眺めの理解
4.3 創造的空間の眺めの理解
5. 景観の美
5.1 景観の美の定義
5.2 景観の美をつくる要件
5.3 景観の美の特徴
5.4 景観の美に現れる環境の特徴
II. 美しい景観づくり
6. 美しい景観づくりの意義とそのあり方
6.1 景観の定義
6.2 美しい景観づくりの意義
6.3 景観計画・設計の役割
6.4 美意識のヒエラルキー
6.5 社会基盤施設における美しさのあり方
7. 自然美,芸術美,技術美
7.1 美の種類
7.2 自然美
7.3 芸術美
7.4 技術美
7.5 技術美を考えた形態デザイン
8. 景観の工学的把握とデザイン
8.1 景観の捉え方
8.2 景観の構成モデル
8.3 構成要素の関係性からのデザイン
8.4 視距離と見えの大きさ
8.5 仰角・俯角
8.6 見えの形と視線入射角
9. 社会基盤施設に見る関係性のデザイン
9.1 社会基盤施設の見え方
9.2 距離によって変わる社会基盤施設の見え方
9.3 調和
9.4 設計に取り入れる調和の原理
10. 地域の風土,歴史と文化を考えた景観づくり
10.1 地域性の意義
10.2 地域に根ざす景観
10.3 景観を構成する表象要素
10.4 地域らしさの表現
III. 美しい形と色彩のつくり方
11. 形のデザイン
11.1 形の美しさの特徴
11.2 プレグナンツへの志向と形の成り立ち
11.3 もとの形
11.4 加工
12. 美的形式原理
12.1 形の美しさと美的形式原理
12.2 美的形式原理の種類
12.3 プロポーション
12.4 シンメトリー
12.5 バランス
12.6 リズム,レピティション,グラデーション
13. 色彩計画
13.1 社会基盤施設づくりにおける色彩の役割
13.2 色彩の基礎
13.3 色彩の特徴
13.4 環境の色彩
13.5 色彩調和
14. 景観設計の進め方
14.1 景観設計の目標
14.2 景観設計の手順
14.3 設計作業
14.4 色彩の設計
14.5 景観予測