システム工学
システム科学の方法論とシステム技法を修得し,対象をシステムとして認識する感覚を身につけさせることを念頭にまとめた。システムの歴史・概論から始まり,モデリング手法,システム手法,システムの評価について解説した。
- 発行年月日
- 2002/04/18
- 判型
- A5
- ページ数
- 238ページ
- ISBN
- 978-4-339-03367-0
- 内容紹介
- 目次
システム科学の方法論とシステム技法を修得し,対象をシステムとして認識する感覚を身につけさせることを念頭にまとめた。システムの歴史・概論から始まり,モデリング手法,システム手法,システムの評価について解説した。
1.システムズアプローチ
1.1 システム科学
1.1.1 複雑性の原因
1.1.2 階層と創発
1.2 システム概念
1.2.1 システムの定義
1.2.2 システムの内部記述
1.2.3 通信と制御
1.2.4 生きたシステム
1.3 システム方法論
1.3.1 システム科学の発展と対象
1.3.2 ハードシステム方法論
1.3.3 ソフトシステム方法論
1.3.4 方法論を選択する方法論
1.4 システム工学の手順
問題
2.システム手法
2.1 創造手法
2.1.1 デルファイ法
2.1.2 ブレーンストーミング
2.1.3 KJ法
2.2 統計手法
2.2.1 因子分析
2.2.2 クラスタ分析
2.2.3 数量化I類
2.2.4 その他の手法
2.3 評価手法
2.3.1 マトリックス法
2.3.2 関連樹木法
2.3.3 費用便益分析
2.4 管理手法
2.4.1 PERT
2.4.2 CPM
問題
3.モデリング手法
3.1 構造モデル
3.1.1 数学的準備
3.1.2 構造モデリング
3.2 ダイナミックモデル
3.2.1 状態変数モデル
3.2.2 生態システムモデル
3.2.3 物理モデル
3.2.4 システムダイナミックス
3.3 インプットアウトプットモデル
3.3.1 時系列モデル
3.3.2 産業連関モデル
3.4 マルコフ連鎖
3.4.1 遷移確率
3.4.2 状態確率
3.4.3 平均到着時間
3.4.4 平均訪問時間
問題
4.離散最適化と近似解法
4.1 整数計画問題
4.1.1 ナップサック問題
4.1.2 巡回セールスマン問題
4.1.3 緩和問題
4.2 分枝限定法
4.2.1 分枝操作
4.2.2 限定操作
4.2.3 分枝限定法のアルゴリズム
4.3 近似解法
4.3.1 欲張り法
4.3.2 けちけち法
4.3.3 有効勾配法
問題
5.待ち行列と離散事象シミュレーション
5.1 待ち行列モデル
5.1.1 到着形式
5.1.2 サービス形式
5.1.3 システムの容量
5.1.4 処理方式
5.2 到着の分布
5.2.1 ポアソン分布
5.2.2 指数分布
5.2.3 アーラン分布
5.3 待ち行列問題
5.3.1 M/M/1
5.3.2 M/M/1/L
5.3.3 M/M/S
5.4 シミュレーション
5.4.1 一様乱数
5.4.2 正規乱数
5.4.3 指数乱数
5.4.4 待ち行列のシミュレーション
問題
6.ファジィ推論
6.1 ファジィ集合
6.1.1 メンバシップ関数
6.1.2 ファジィ集合の演算
6.1.3 レベル集合
6.2 ファジィ関係
6.3 ファジィ推論法
6.3.1 マムダニの推論法
6.3.2 水本の推論法
6.3.3 可能性分布推論法
6.3.4 簡略推論法
6.3.5 関数型推論法
問題
7.ニューラルネットワーク
7.1 脳の情報処理の数理モデル
7.1.1 入力関数
7.1.2 活性化関数
7.2 ネットワークの構造
7.2.1 階層型フィードフォーワードネットワーク
7.2.2 再帰的ネットワーク
7.3 パーセプトロン
7.3.1 パーセプトロンの構造
7.3.2 パーセプトロンの学習
7.3.3 線形分離可能性
7.4 誤差逆伝播法
7.4.1 計算処理ユニット
7.4.2 重みの更新式
7.4.3 学習の高速化・ネットワークの構造
7.5 ホップフィールドネットワーク
7.5.1 離散型ホップフィールドモデル
7.5.2 連続型ホップフィールドモデル
7.6 ボルツマンマシン
7.7 連想記憶モデル
7.7.1 相関型連想記憶
7.7.2 双方向連想記憶
問題
8.遺伝的アルゴリズム
8.1 生物進化の数理モデル
8.2 遺伝子表現と適応度
8.2.1 個体の表現
8.2.2 個体の評価
8.3 遺伝的操作
8.3.1 選択
8.3.2 交叉
8.3.3 突然変異
8.3.4 終了条件
8.4 学習システム
8.4.1 ミシガンアプローチ
8.4.2 ピッツバーグアプローチ
問題
9.システムの信頼性
9.1 信頼性の尺度
9.1.1 信頼度関数
9.1.2 故障率関数
9.1.3 平均寿命
9.1.4 確率モデル
9.2 システムの構造と信頼性
9.2.1 直列システム
9.2.2 並列システム
9.2.3 待機冗長システム
9.3 保全度と利用度
9.3.1 保全度
9.3.2 利用度
問題
10.システムの評価
10.1 評価の構造
10.2 階層化意思決定法
10.2.1 一対比較
10.2.2 重要度の推定
10.2.3 整合性
10.3 線形回帰モデル
10.3.1 データ
10.3.2 最小2乗法
10.3.3 ファジィ線形回帰モデル
10.4 ショケ積分モデル
10.4.1 ファジィ測度
10.4.2 ショケ積分
10.4.3 ファジィ測度の同定
問題
11.展望
11.1 システム思考の変遷
11.2 東洋のシステム思考
11.3 WSRシステム方法論
11.3.1 物理・事理・人理のプロセス
11.3.2 物理・事理・人理の原理
11.4 しなやかなアプローチ
11.4.1 人馬一体感
11.4.2 対話の重視
11.4.3 知的な設計
11.4.4 方法論の指針
11.4.5 システムの評価
11.5 知識システム方法論
11.5.1 システム知
11.5.2 知識創造システム
11.6 知識システム学
参考文献
問題解答
索引