レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

デジタルファブリケーションとメディア

メディアテクノロジーシリーズ 6

デジタルファブリケーションとメディア

「デジタルファブリケーション」というデジタルデータをもとに制作を行う技術は製造からメディア,アートまで多岐にわたる領域で革新的な変化をもたらしている。本書では,その起源や技術,背景にある思想や今後の可能性を解説する。

発行年月日
2024/05/10
定価
3,520(本体3,200円+税)
ISBN
978-4-339-01376-4
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

著者のラジオ出演,書籍紹介

掲載日:2024/05/24

「デジタルファブリケーションとメディア」の著者のひとり,
五十嵐 悠紀先生(お茶の水女子大)が,上記番組に出演し,本書をご紹介くださいました。

読者モニターレビュー【 N/M 様(業界・専門分野:総合情報学[情報科学])】

掲載日:2024/05/21

本書は「メディアテクノロジーシリーズ」の6巻目に位置する書籍である.本巻では「デジタルファブリケーション」というデジタルデータを基にしてモノを創り出す技術についての記述がなされている.

本書は,全4章で構成されているが,それぞれ独立した形で記述されているため,興味のある章から読むという自由度がある点も本書の特徴である.

1章では,「デジタルファブリケーション」とは何かということを理解する上で,そもそも「デジタル」というものを改めて考えていくことから始まり,「デジタルファブリケーション」の定義などの解説がなされている.1.2節「離散性」の意味と意義では,通信のデジタル(離散)化を考える上で,クロードシャノンの「通信デジタル化」の箇所は,情報理論でおなじみの内容であり,デジタルファブリケーションの分野でも関連性があるのかと興味深く読ませていただいた.

4章の「コラム:自分でデザインしてみたいものを身の回りで探してみよう」にも解説してあるように,デジタルデータを基に何かモノを作ってみたいけど,何を作っていいのかアイディアがいまいちピンとこない方いると思われるが,現実の日常生活で,こういうモノがあればより便利なのにという,発想のヒントみたいなものがこのコラムから得られるようにも感じた.

読者モニターレビュー【 ソラ 様(業界・専門分野:建築)】

掲載日:2024/05/07

デジタル化という離散的な技術においてアナログ方式がもつ本質的な問題を当時では電話という離散的な事例を通して学ぶことができた.。またこのようなデジタル化における革新はメディアにおいて人間の身体を超えた通信の拡張ともいえるだろう。
3Dプリンタにおける出力物における最適化問題では軽量性やヤング率等をはじめとした素材としての目的関数だけでなく、用途に応じた機能性
を組み合わせた技術が必要であり、逆設計に戻づく設計手法から構成される重要性を再認識できた。
HCIにおける設計ではユーザーにおける使用条件・使用目的においてユーザーの問題点をデジタルファブリケーションでどう解決していくか、そのような人間中心のデザインに加わるデジタル化が問題点だけでなく人間の新たな使用目的を拡張させるのではないかと思った。

fabcross

掲載日:2024/02/19

fabcross様のニュース記事(2024/02/16 06:30)にて,お採りあげいただきました。