海岸工学

環境・都市システム系 教科書シリーズ 9

海岸工学

本書では,海岸災害の要因である波動(高波,高潮,津波等)とそれによる海岸変形過程(漂砂)のメカニズムについて,わかりやすく記述した。それらをふまえ,緩傾斜堤やヘッドランド工法等の最新の海岸保全対策について解説した。

ジャンル
発行年月日
2003/04/11
判型
A5
ページ数
204ページ
ISBN
978-4-339-05509-2
海岸工学
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定価

2,750(本体2,500円+税)

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本書では,海岸災害の要因である波動(高波,高潮,津波等)とそれによる海岸変形過程(漂砂)のメカニズムについて,わかりやすく記述した。それらをふまえ,緩傾斜堤やヘッドランド工法等の最新の海岸保全対策について解説した。

1. 海岸工学とは
1.1 海岸工学の誕生
1.2 海岸工学の内容
1.3 日本の海岸の特徴
1.4 日本の海岸事業の変遷
1.5 海岸に関連するおもな法律
 1.5.1 海岸の防護・保全に関するおもな法律
 1.5.2 海岸の開発・利用や管理・運営に関するおもな法律
 1.5.3 海岸環境の保全・整備に関するおもな法律
演習問題

2. 波の基本的な性質
2.1 波の特性値
2.2 波の分類
2.3 微小振幅波
 2.3.1 波の基礎方程式
 2.3.2 微小振幅波理論
2.4 波の変形
 2.4.1 水深減少による波の変形
 2.4.2 屈折
 2.4.3 回折
 2.4.4 海底摩擦
 2.4.5 砕波
演習問題

3. 長周期波
3.1 潮汐
 3.1.1 潮汐の現象
 3.1.2 潮汐の調和分析
 3.1.3 平均海面および基本水準面
3.2 高潮
 3.2.1 高潮の現象
 3.2.2 高潮の推算
3.3 津波
 3.3.1 津波の現象
 3.3.2 津波の伝播と変形
 3.3.3 津波の数値シミュレーション
3.4 長周期波による水面振動
 3.4.1 副振動
 3.4.2 固有振動周期
 3.4.3 長方形港湾における共振特性
演習問題

4. 海の波(不規則波)の統計的性質と推算
4.1 代表波と有義波の定義
4.2 波高と周期の確率密度関数
4.3 波のスペクトル解析法と方向スペクトル
4.4 波の理論スペクトル
 4.4.1 周波数スペクトル
 4.4.2 方向分布関数
4.5 風波の発生・発達
 4.5.1 風波の発生
 4.5.2 風波の発達
4.6 波浪推算法
 4.6.1 海上風の推算
 4.6.2 有義波法による波浪推算
演習問題

5. 海岸構造物への波の作用
5.1 波力の特性
5.2 重複波圧
 5.2.1 微小振幅波の場合
 5.2.2 サンフルーの簡略式
 5.2.3 揚圧力
 5.2.4 部分砕波圧
5.3 砕波波圧
 5.3.1 廣井公式
 5.3.2 揚圧力
5.4 円柱に作用する波力
 5.4.1 モリソンの式
 5.4.2 抗力と慣性力の比較
 5.4.3 全波力と最大波力
5.5 捨石斜面の安定
5.6 反射と透過
 5.6.1 反射率と透過率
 5.6.2 ヒーリーの方法
5.7 波の打上げ高さと越波量
 5.7.1 打上げ高さ
 5.7.2 越波量
演習問題

6. 漂砂
6.1 漂砂の基礎
 6.1.1 底質特性
 6.1.2 岸沖方向と沿岸方向の底質分布
6.2 海浜形状
 6.2.1 海浜縦断面形状
 6.2.2 海浜平面地形
6.3 底質の移動機構
 6.3.1 岸沖方向の移動
 6.3.2 移動限界水深
 6.3.3 浮遊移動
6.4 漂砂量の算定法
 6.4.1 岸沖漂砂量(局所漂砂量)
 6.4.2 沿岸漂砂量
 6.4.3 波エネルギーフラックスの沿岸方向成分
6.5 沿岸流
6.6 海浜変形モデル
 6.6.1 変形機構
 6.6.2 岸沖方向
 6.6.3 沿岸方向
6.7 飛砂
演習問題

7. 海岸環境の保全と創造
7.1 海岸環境の保全の目的
7.2 日本の海岸環境の現状
 7.2.1 海岸防災の側面からみた海岸環境の現状
 7.2.2 沿岸域の開発・利用の側面からみた海岸環境の現状
 7.2.3 海辺の生態系・景観の保全の側面からみた海岸環境の現状
7.3 海岸保全工法
 7.3.1 海岸防護方式とその変化
 7.3.2 各種の海岸保全工法
7.4 海岸環境の創造と今後の展望
 7.4.1 環境創造上重視すべき項目
 7.4.2 海岸環境の創造
 7.4.3 今後の展望
演習問題

引用・参考文献
演習問題解答
索引

平山 秀夫(ヒラヤマ ヒデオ)

辻本 剛三(ツジモト コウゾウゴウ)

島田 富美男(シマダ トミオ)