人間と機械の共生

人間と機械の共生

科学技術と人間との関係が何かと問われるなかで,機械を使う立場や作る立場からの事例を示すとともに,そうした立場を超えて機械技術の功罪や機械の意味を議論し,人間と機械の共生関係を見つめるための多数の視点を提供している。

ジャンル
発行年月日
1996/01/10
判型
A5 上製
ページ数
248ページ
ISBN
978-4-339-04323-5
人間と機械の共生
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定価

3,520(本体3,200円+税)

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科学技術と人間との関係が何かと問われるなかで,機械を使う立場や作る立場からの事例を示すとともに,そうした立場を超えて機械技術の功罪や機械の意味を議論し,人間と機械の共生関係を見つめるための多数の視点を提供している。

1. ユーザーエレジー
1.1 グローリアスディスコンテント
1.2 弱き者,汝の名は──
1.3 使ってみれば──今どきのキカイ
1.4 マニュアル天国
1.5 「素朴なメカ」という神話
1.6 キカイオンチと呼ばないで
1.7 バーチャル人間
1.8 リサイクル視点のサイクル
1.9 かれもヒトなり
1.10 ささやかなユーザーリクワイヤメント
2. デザイナーが立ち会った「人と機械の冷たい仲」
2.1 マイカーの顔
2.2 使い手と作り手の仲
2.3 デザイナーと機械
2.4 使い勝手から作り勝手へ
2.5 量産のスター
2.6 一方通行
2.7 付加価値とツケ
2.8 すばらしい? 機械
2.9 醒めた人々と「あいだ」の研究
2.10 主治医のように
参考文献
3. 入れ歯の21世紀
3.1 ヒューマンサポート工学の誕生
3.2 ヒューマンさポートの意味
3.3 来るべき高齢化社会
3.4 歯科補綴治療の現状
3.5 CAD/CAMによる歯冠の作成
3.6 生体表現用ソリッドモデラ
3.7 歯冠製作システム
3.8 歯冠設計CADシステム
3.9 歯冠の加工と評価
3.10 歯冠製作システムについての考察
3.11 21世紀はヒューマンミメティクス
参考文献
4. 人工臓器工学者の夢と現実
4.1 人工臓器とは何か
4.2 パートナーとしての人工臓器
4.3 真の人工臓器を考える
4.4 トランスジェニックテクノロジー
4.5 カオス理論を使ってみよう
4.6 安らぎを提供してくれるバーチャルリアリティ
4.7 秘密のパートナー
4.8 ユーザーへのメッセージ
参考文献
5. 人とマイクロマシン・ナノマシン
5.1 人のための未来技術
5.2 未来の医療技術はどの方向へ
5.3 人のための未来技術はどのような科学理論に支えられるか
5.4 バイオテクノロジーは2種類から4種類へ
5.5 マイクロマシンは医療のための基盤技術
5.6 ナノマシンと中間領域機械学
5.7 過去への回帰が未来につながる
参考文献
6. 技術は絶滅したトラの牙となるか
6.1 人間─この弱くて強い動物─
6.2 成長する文化
6.3 技術相の世界
6.4 技術相における価値
6.5 絶滅した牙の大きなトラ
6.6 精神相の世界
6.7 精神相における価値
6.8 技術相と精神相
参考文献
7. 技術主義文明に未来はあるか
7.1 はじめに
7.2 人間と機械の共生とは何か
7.3 技術主義とは何か
7.4 技術的解決のパラドックス
7.5 技術主義文明における人類的問題の増殖
7.6 技術主義文明のライフサイクル
7.7 むすび
8. 人間・機械システムのニューパラダイム
8.1 はじめに
8.2 全体を考えた設計へ
8.3 空間産業から時間産業へ
8.4 脳の空洞化を防ぐ
8.5 終わりに
9. 機械の意味と人間関係
9.1 機械の本質:記号・束縛・信頼性
9.2 人と機械の共生関係
9.3 機械に左右される人間関係
9.4 変容してゆく共生関係
9.5 仮想空間の意味
9.6 機械につながれた知覚の性質
9.7 身体の情報化──関係の新たな変容
9.8 機械への適応と常識の役割
9.9 機械を支える思考の枠組み
9.10 人と機械の近さ遠さ
9.11 模倣の対象──意味世界
9.12 模倣の意味
参考文献
あとがき
索引

喜多村 直(キタムラ タダシ)