改訂 メディア学キーワードブック - こんなに広いメディアの世界 -
初学者が知っておきたいキーワードを見開2頁で解説。自身の興味の方向性を探ってみよう!
- 発行予定日
- 2026/12/下旬
- 判型
- 予定ページ数
- 208ページ
- ISBN
- 978-4-339-02963-5
- 内容紹介
- まえがき
- 目次
「メディア学」を学ぶ初学者に向け,学問の全体像を理解し,自身の関心や将来の学びを見いだすための導入書となる一冊。AI技術の普及など,急速に進展するデジタル社会の変化を踏まえ,新たなキーワードを加えて改訂した。
☆発行前情報のため,一部変更となる場合がございます
本書『改訂 メディア学キーワードブック』を手に取ってくださった皆さんに,心より歓迎の意を表します。本書は,「メディア学」を学ぶ初学者に,メディア学という学問の全体像を理解し,自身の関心と将来の学びの方向性を見いだすための導入書として企画されたものです。
本書を編纂する東京工科大学メディア学部は,日本で初めて「メディア」という名称を冠した学部として設立されました。当時,メディアは既存の学問分野に収まりきるものではなく,人間そのものや取り巻くものすべてが対象となり,表現活動,情報技術,さらには社会環境までを横断する新たな知の枠組みとして捉えられていました。本学部は,こうした時代の要請に応えるべく,メディア学という新たな学問を打ち出し,教育と研究を通してその体系化と醸成に努めてきました。
メディア学の特徴は,その広がりと多様性にあります。ゲームやアニメ,映像,音響など,五感を刺激する表現や人とのインタラクションから,コンピュータ,ネットワーク,IoT,XR,AIに代表される技術分野,さらに広告や教育,コミュニケーションなどメディアが人や社会,文化に与える影響の分析に至るまで,対象は非常に多岐にわたります。したがってメディア学を学ぶことは,複数の分野を横断的に理解し,それらを統合して新たな価値を生み出す力を養うことにほかなりません。
本書では,学部創設当初に掲げられた「表現」,「技術」,「環境」という三つの柱を踏まえつつ,その後に発展してきた教育体系である「コンテンツ」,「技術」,「社会」の各コースに対応したキーワードを軸に構成しています。これらのキーワードは,各コースに属する専門分野の教員によって精査され,メディア学を理解する上で重要な概念として抽出されたものです。したがって,本書は単なる用語集ではなく,学問領域の構造そのものを映し出す地図として機能することを意図しています。
ここで,各領域(コース)がメディア学に対してどのような考え方を持っているかについても触れておきます。「コンテンツ」コースでは,制作のための重要な概念を理解した上で,質の高いコンテンツを生み出す技法を学ぶとともに,新たなディジタルメディア技術を活用した革新的な制作手法の考案を目指します。「技術」コースでは,こうした表現活動を支える基盤として,新たなディジタルメディア技術そのものの研究開発や,それらを活用した制作を可能にするシステムや手法の探究を行います。「社会」コースでは,これらのコンテンツや技術を社会に実装し,その影響を分析するとともに,普及や活用における課題の解決に取り組み,社会をより豊かにすることを目指します。この領域は相互に密接に関係しながら,メディア学という学問を立体的に形づくっています。
本書の目的は,こうした広範なメディア学の全体像を俯瞰しつつ,皆さん一人ひとりが自身の興味関心に応じて学ぶべき分野を見つける手掛かりを提供することにあります。多様なキーワードに触れることで,新たな発見や問いが生まれ,主体的な学びへとつながることを期待しています。
AI技術の普及をはじめ,急速に進展するディジタル社会において,メディアの役割は一層重要性を増しています。今回は,そのような社会の変化を受けて,新たなキーワードを加えて改訂いたしました。本学部での学びを通して,皆さんが新たな価値を創造し,社会に貢献する人材へと成長していくことを願ってやみません。本書がその第一歩を支える1冊となることを心より期待します。
2027年2月
三上浩司
☆発行前情報のため,一部変更となる場合がございます
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