情報・符号・暗号の理論

電子情報通信レクチャーシリーズ C-1

情報・符号・暗号の理論

情報伝達・記録の効率・信頼性・安全性(セキュリティ)向上のために,符号・暗号は基本的な道具である。本書は,符号・暗号技術の本質を理解するために必要なシャノンの理論および具体的な符号・暗号構成理論を体系的に述べている。

ジャンル
発行年月日
2004/10/05
判型
B5
ページ数
220ページ
ISBN
978-4-339-01835-6
情報・符号・暗号の理論
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定価

3,850(本体3,500円+税)

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情報伝達・記録の効率・信頼性・安全性(セキュリティ)向上のために,符号・暗号は基本的な道具である。本書は,符号・暗号技術の本質を理解するために必要なシャノンの理論および具体的な符号・暗号構成理論を体系的に述べている。

1. 序論
 1.1 情報・符号・暗号
  1.1.1 情報の伝達
  1.1.2 情報伝達の基本モデル
  1.1.3 符号化と暗号化
 1.2 本書の構成と概要
 1.3 情報理論・符号理論・暗号理論
 1.4 情報・符号・暗号と社会
  1.4.1 情報理論・符号理論・暗号理論の応用
  1.4.2 情報化社会における情報・符号・暗号の技術
 本章のまとめ

2. 情報源の数学的モデルと情報量
 2.1 ディジタル情報源
  2.1.1 ディジタル情報源の数学的モデル
  2.1.2 定常情報源
  2.1.3 エルゴード情報源
  2.1.4 マルコフ情報源
 2.2 アナログ情報源
  2.2.1 アナログ波形の周波数成分
  2.2.2 標本化
  2.2.3 離散時間アナログ情報源
  2.2.4 量子化
 2.3 情報量とエントロピー
  2.3.1 情報量の定義
  2.3.2 エントロピー
  2.3.3 典型的系列
  2.3.4 ダイバージェンス
  2.3.5 相互情報量
  2.3.6 アナログ情報源のエントロピー
  2.3.7 アナログ情報源の相互情報量
 本章のまとめ

3. 通信路の数学的モデルと符号
 3.1 ディジタル通信による情報伝達のモデル
 3.2 符号
  3.2.1 符号と符号化
  3.2.2 復号と受信空間
  3.2.3 可分符号
  3.2.4 距離と重み
 3.3 通信路
 3.4 通信路容量
  3.4.1 通信路容量の定義
  3.4.2 無記憶一様通信路の通信路容量
  3.4.3 加法的二元通信路の通信路容量
  3.4.4 離散時間アナログ通信路の通信路容量
 本章のまとめ

4. 情報源符号化
 4.1 情報源符号化定理
 4.2 既知情報源に対する情報源符号化
  4.2.1 ハフマン符号化
  4.2.2 可変長情報系列の符号化
  4.2.3 算術符号化
 4.3 未知情報源に対する情報源符号化
  4.3.1 適応符号化
  4.3.2 数え上げ符号化
  4.3.3 辞書法
  4.3.4 ブロックソート法
 4.4 ひずみが許容される場合の情報源符号化定理
  4.4.1 ひずみ
  4.4.2 ひずみが許容される場合の情報源符号化のモデル
  4.4.3 速度・ひずみ関数
 4.5 ひずみが許容される場合の情報源符号化
  4.5.1 ベクトル量子化
  4.5.2 変換符号化
  4.5.3 予測符号化
 本章のまとめ

5. 通信路符号化と誤り訂正符号
 5.1 誤り検出・訂正の例
 5.2 誤り訂正符号の復号
 5.3 通信路符号化定理
 5.4 単一誤り検出符号
 5.5 単一誤り訂正符号
 5.6 線形符号
 5.7 最小距離
  5.7.1 最小距離と限界距離復号法
  5.7.2 線形符号の最小距離
 5.8 リード・ソロモン符号
  5.8.1 ガロア体
  5.8.2 リード・ソロモン符号の構成
  5.8.3 リード・ソロモン符号の復号
 5.9 ヴィタビ復号と繰返し復号
  5.9.1 ヴィタビ復号
  5.9.2 MAP復号
  5.9.3 繰返し復号
 本章のまとめ

6. 情報セキュリティと暗号
 6.1 情報セキュリティ
 6.2 暗号による守秘機構
  6.2.1 守秘機構のモデル
  6.2.2 暗号の安全性
  6.2.3 情報理論と暗号理論
 6.3 共通鍵暗号
  6.3.1 歴史的共通鍵暗号
  6.3.2 完全守秘性を持つ共通鍵暗号――ワンタイムパッド暗号
  6.3.3 現代の共通鍵暗号
  6.3.4 暗号利用モード
 6.4 公開鍵暗号
  6.4.1 公開鍵暗号による守秘機構
  6.4.2 RSA暗号
  6.4.3 RSA-OAEP暗号
  6.4.4 離散対数問題に基づく公開鍵暗号
 6.5 暗号による文書認証機構
  6.5.1 文書認証機構のモデル
  6.5.2 文書認証機構の安全性
  6.5.3 MAC方式
  6.5.4 ディジタル署名
 6.6 暗号による相手認証
  6.6.1 文書認証に基づく相手認証
  6.6.2 零知識対話証明
  6.6.3 零知識対話証明による相手認証
 6.7 公開鍵認証基盤
 6.8 将来に向けて
 本章のまとめ

引用・参考文献
索引

今井 秀樹(イマイ ヒデキ)

掲載日:2019/11/01

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