宇宙環境利用の基礎と応用

宇宙工学シリーズ 5

宇宙環境利用の基礎と応用

重要な利用課題となってきた宇宙環境について,おもに微小重力環境下での独特の現象,利用のための基礎技術および成果を,初心者から深く関わる研究者にも役立つよう記述した。生物と宇宙との関係についてもかなりの部分を割いている。

ジャンル
発行年月日
2002/11/28
判型
A5 上製
ページ数
242ページ
ISBN
978-4-339-01225-5
宇宙環境利用の基礎と応用
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定価

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重要な利用課題となってきた宇宙環境について,おもに微小重力環境下での独特の現象,利用のための基礎技術および成果を,初心者から深く関わる研究者にも役立つよう記述した。生物と宇宙との関係についてもかなりの部分を割いている。

1.序論

2.諸システムと微小重力環境
 2.1 微小重力環境の特徴
 2.2 微小重力環境の内容

3.流れと重力
 3.1 静力学
  3.1.1 表面張力
  3.1.2 濡れ
 3.2 熱対流とマランゴニ流
  3.2.1 ブシネ近似
  3.2.2 容器内熱対流
  3.2.3 マランゴニ流
  3.2.4 ベナール対流
 3.3 数値シミュレーション手法
  3.3.1 境界条件
  3.3.2 無次元化
  3.3.3 解析手法
 3.4 重力揺らぎと流れ
  3.4.1 重力揺らぎの流れおよび物質移動への影響
  3.4.2 MIM

4.微小重力実験の実際
 4.1 流体実験
  4.1.1 液滴振動
  4.1.2 非定常二重(温度・濃度)拡散場の測定
  4.1.3 臨界点近傍流体
  4.1.4 惑星大気シミュレーション
  4.1.5 毛細管羽根液体の移動実験
 4.2 燃焼実験
  4.2.1 落下塔を用いた実験
  4.2.2 航空機の放物飛行による実験
  4.2.3 スペースシャトルを用いた実験
  4.2.4 燃焼計測
 4.3 沸騰実験
  4.3.1 通常重力下におけるプール沸騰および強制流動沸騰の概要
  4.3.2 通常重力化の核沸騰に関する基礎事項
  4.3.3 強制流動沸騰に関する基礎事項
  4.3.4 微小重力実験の目的
  4.3.5 微小重力実験における装置制作と方法
  4.3.6 プール沸騰に関する実験結果
  4.3.7 管内強制流動沸騰および非加熱系二相流体に関する実験結果
  4.3.8 これからの研究
 4.4 凝固・結晶成長とその計測技術
  4.4.1 はじめに
  4.4.2 対流の制御
  4.4.3 高温融液中の拡散現象
  4.4.4 凝固および結晶成長における対流の影響
  4.4.5 半導体の融液・溶液成長
  4.4.6 計測技術
  4.4.7 まとめ
 4.5 無容器プロセシング
  4.5.1 はじめに
  4.5.2 過冷融液の熱力学
  4.5.3 核生成
  4.5.4 無容器プロセシング実験手法
  4.5.5 過冷却と核生成の実験結果
  4.5.6 むすび

5.将来の宇宙実験
 5.1 等価原理の検証
  5.1.1 衛星による検証
  5.1.2 落下塔での検証実験
 5.2 宇宙時計

6.生物と宇宙
 6.1 はじめに
 6.2 宇宙と生命の起源
  6.2.1 地球型生命の原理の特殊性と普遍性
  6.2.2 宇宙探査と生命科学
 6.3 生物の形態・機能と惑星環境
  6.3.1 生物による重力情報の受容
  6.3.2 動物の行動と重力
  6.3.3 植物の進化と重力
  6.3.4 生物体を取りまく輸送現象
  6.3.5 重力と動物の体の構造・機能
  6.3.6 宇宙環境と遺伝子や免疫
 6.4 宇宙での生物工学
  6.4.1 生物分子の結晶化による機能の解明
  6.4.2 生物分子や細胞の分離・精製
  6.4.3 宇宙での育種
 6.5 有人宇宙活動
  6.5.1 生命維持システム工学
  6.5.2 宇宙医学の課題
  6.5.3 宇宙旅行
 6.6 宇宙での生物科学の展望

略語集
参考文献
索引

東 久雄(アズマ ヒサオ)

山下 雅道(ヤマシタ マサミチ)

栗林 一彦(クリバヤシ カズヒコ)

稲富 裕光(イナトミ ヒロミツ)

河野 通方(コウノ ミチカタ)

津江 光洋(ツエ ミツヒロ)

大田 治彦(オオタ ハルヒコ)

大西 充(オオニシ マモル)