リスク工学との出会い

リスク工学シリーズ 1

リスク工学との出会い

これまでケーススタディ的に扱われてきたリスクを工学的観点から再構築しようという試みが「リスク工学」である。本書はシリーズ第1巻として,リスク工学がいかに私たちに身近なものであるか,その全体像を物語風に平易に概説した。

ジャンル
発行年月日
2008/04/25
判型
A5
ページ数
176ページ
ISBN
978-4-339-07921-0
リスク工学との出会い
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定価

2,420(本体2,200円+税)

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これまでケーススタディ的に扱われてきたリスクを工学的観点から再構築しようという試みが「リスク工学」である。本書はシリーズ第1巻として,リスク工学がいかに私たちに身近なものであるか,その全体像を物語風に平易に概説した。

1. ときめき編:あいまいさを測る
1.1 物語のスタート
1.2 イチロー君の悩み
1.3 あいまいさとは
1.4 あいまいさを測るツール
1.5 確率
1.5.1 なぜ確率?
1.5.2 数学的確率
1.5.3 無差別の原理
1.5.4 頻度確率
1.5.5 最尤推定
1.5.6 本物とニセモノのコインを見分ける
1.5.7 ナオミさんの気持ちを最尤推定で
1.5.8 頻度確率と最尤推定の特徴
1.6 ベイズ推定
1.6.1 ベイズ確率
1.6.2 モンティ・ホール問題
1.6.3 ベイズ推定
1.6.4 ナオミさんの気持ちをベイズ推定で
1.6.5 ベイズ推定の特徴
1.7 リスクと決断

2. 交際編:リスク認知の仕組みと安全運転支援
2.1 人は受動的機械か?
2.2 意思決定における時間の壁
2.2.1 車を買うときの意思決定
2.2.2 保険への加入
2.2.3 短い時間での意思決定
2.2.4 事象の連鎖
2.3 状況認識
2.4 ヒューマンエラーとその防止
2.5 機械はどこまで踏み込めるか?
2.6 適応的行動変容とリスク補償
2.7 ついにプロポーズ

3. 新居選定編:新居選びと地域の建物倒壊リスク
3.1 わが国と災害
3.2 新居候補地の選定
3.3 建物の倒壊危険性
3.3.1 1995 年兵庫県南部地震による建物の被害
3.3.2 地盤に応じた地域ごとの揺れやすさ
3.4 新居候補地の建物倒壊リスク
3.5 新居の決定

4. 結婚編:インターネット社会に潜む情報のリスク
4.1 結婚式の朝のニュース
4.2 情報を隠す
4.2.1 暗号
4.2.2 認証
4.2.3 インターネットに潜む悪意
4.2.4 SSL
4.2.5 クレジットカードによるオンラインショッピング
4.3 洩れる個人情報
4.3.1 クライアント・サーバモデルとP2Pモデル
4.3.2 ファイル共有ソフト
4.3.3 情報化社会におけるモラル
4.4 いよいよ結婚

5. 親バカ編:身近に潜む「悪意」のリスク
5.1 減少するリスク・しないリスク
5.2 軽視される自動車のリスク
5.3 人間の身勝手がもたらすリスク
5.4 リスクの「嗅覚」を研ぎ澄ます

6. 子供の未来編:地球と環境のリスク
6.1 地球温暖化は本当?
6.2 京都議定書と削減目標
6.2.1 チーム・マイナス6%
6.2.2 京都議定書
6.3 京都メカニズム
6.3.1 三つの排出権取引
6.3.2 クリーン開発メカニズム
6.3.3 共同実施
6.3.4 排出量取引
6.4 ライフサイクル評価
6.4.1 “ゆりかごからリサイクルまで”
6.4.2 LCAの枠組み
6.4.3 インベントリ分析
6.4.4 影響評価(インパクト評価)
6.4.5 解釈

7. 総括編:リスク工学とは
7.1 はじめに?問題提起?
7.2 リスクの基本概念
7.2.1 リスクの定義
7.2.2 リスク学について
7.2.3 安全工学とリスク工学
7.3 意思決定とリスク
7.4 リスクとセキュリティ
7.5 定量的リスクと定性的リスク
7.6 工学と社会科学とリスク
7.7 おわりに

引用・参考文献
索引

遠藤 靖典(エンドウ ヤスノリ)

村尾 修(ムラオ オサム)

掛谷 英紀(カケヤ ヒデキ)

宮本 定明(ミヤモト サダアキ)