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書籍詳細

  機能性食品学

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今井伸二郎 東京工科大教授 博士(医学) 著

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発行年月日:2017/03/03 , 判 型: A5,  ページ数:206頁

ISBN:978-4-339-06753-8,  定 価:2,808円 (本体2,600円+税)

機能性食品制度の概要にはじまり,栄養の基礎,機能性食品成分と疾病の関わり,機能性食品の課題と今後の動向を安全性と絡めて平易に解説。機能性食品を学ぶ学生,食品開発者はもちろん,一般消費者にも手に取ってほしい一冊。

【目次】

第1編 機能性食品概要
1. 既存の機能性食品制度
1-1 保健機能食品
 1-1-1 特定保健用食品
 1-1-2 栄養機能食品
第1編 機能性食品概要
1. 既存の機能性食品制度
1-1 保健機能食品
 1-1-1 特定保健用食品
 1-1-2 栄養機能食品
1-2 保健機能食品制度の問題点
コラム 化成品がすべて有害とは限らない

2. 新しく制定された機能性表示食品制度
2-1 機能性表示食品制度とは
 2-1-1 制度制定の背景
 2-1-2 制度の具体的な内容
 2-1-3 制度の運用にあたり必要な事項
 2-1-4 システマティックレビューについて
2-2 従来に比べた機能性表示食品制度の利点
2-3 機能性表示食品制度導入により期待される効果
2-4 運用当初の機能性表示食品制度の課題
2-5 機能性表示食品の表示例
コラム 天然物がすべて安全とは限らない

第2編 主要栄養素の機能
3. 主要3大栄養素
3-1 栄養素摂取の必要性
3-2 栄養の役割
3-3 栄養素の過不足が招くトラブル
3-4 食物の消化,吸収と代謝,排泄
3-5 食事摂取基準
コラム カロリー制限によるダイエット後にリバウンドするのはなぜか?

4. 糖質の代謝とその機能
4-1 糖質とは
4-2 糖質の消化,吸収,代謝
4-3 肝臓における糖代謝
4-4 糖質の食事摂取基準
コラム 人はなぜ太るのか?

5. タンパク質の代謝とその機能
5-1 タンパク質とは
5-2 栄養素としてのタンパク質
5-3 タンパク質の消化,吸収,代謝
5-4 肝臓のアミノ酸に対する役割
 5-4-1 アミノ酸の分解
 5-4-2 タンパク質合成
 5-4-3 タンパク質異化
5-5 タンパク質を摂取する上での注意点
コラム ある女子大生の会話「昨日コラーゲン入り鍋を食べたのでお肌つるつる」これって本当?

6. 脂質の代謝とその機能
6-1 脂質とは
6-2 栄養素としての脂質
6-3 脂肪酸の種類
6-4 脂質の消化,吸収,代謝
6-5 必須脂肪酸
6-6 脂質の摂取基準
コラム コレステロールの名前の由来

第3編 機能性食品成分と疾病のかかわり
7. 免疫
7-1 免疫とは
7-2 免疫疾患
7-3 アレルギー疾患
 7-3-1 アレルギーの分類
 7-3-2 アレルギー疾患の原因
 7-3-3 アレルギー疾患の治療標的
7-4 炎症
 7-4-1 急性炎症
 7-4-2 慢性炎症
 7-4-3 慢性炎症の原因
7-5 アレルギー疾患に有効と考えられている機能性食品
 7-5-1 作用メカニズムが解明されている成分
 7-5-2 青大豆の抗アレルギー効果
7-6 炎症に有効な機能性食品
 7-6-1 作用メカニズムが解明されている成分
 7-6-2 青大豆の抗炎症効果
コラム 人はどうやって最適なパートナーを見つけるのか?
コラム 怒ってばかりいると健康に悪いのか?

8. ガン・腫瘍
8-1 ガンとは
8-2 腫瘍とは
 8-2-1 腫瘍の分類
 8-2-2 腫瘍の代謝
8-3 ガン・腫瘍の原因
8-4 ガン・腫瘍の予防
8-5 ガン・腫瘍の予防に有効と考えられている機能性食品
8-6 ガン・腫瘍の予防に有効と考えられている機能性食品の作用メカニズム
 8-6-1 免疫賦活によるガン・腫瘍抑制
 8-6-2 免疫賦活による変異細胞の除去システム
 8-6-3 免疫賦活を遡及した機能性食品
コラム ガンが体に悪いのはなぜか?

9. 循環器
9-1 循環器とは
9-2 循環器疾患
 9-2-1 高血圧
 9-2-2 虚血性心疾患
 9-2-3 不整脈
9-3 高血圧に有効な食品の作用メカニズム
9-4 高血圧に有効な機能性食品
 9-4-1 c-アミノ酪酸の降圧効果
 9-4-2 ゲニポシド酸の降圧効果
9-5 虚血性心疾患に有効な機能性食品
9-6 不整脈に有効な機能性食品の作用メカニズム
9-7 不整脈に有効な機能性食品
コラム なぜ食塩を取りすぎると血圧が上がるのか?

10. 脳・神経
10-1 神経系とは
10-2 脳・神経疾患
 10-2-1 アルツハイマー型認知症
 10-2-2 パーキンソン病
 10-2-3 うつ病
 10-2-4 神経伝達物質の働き
 10-2-5 セロトニン不足の原因
10-3 アルツハイマー症に効果を示す機能性食品
10-4 パーキンソン病に効果を示す機能性食品
10-5 うつ病に効果を示す食品
コラム 物忘れと認知症の判別法

11. 糖尿病
11-1 糖尿病とは
 11-1-1 糖尿病の診断基準
 11-1-2 糖尿病合併症
 11-1-3 糖尿病の原因となる生活習慣
 11-1-4 糖尿病発症の仕組み
 11-1-5 インスリンの働き
 11-1-6 糖尿病の治療
 11-1-7 インスリン抵抗性の原因
11-2 糖尿病の予防標的
11-3 糖尿病に有効な機能性食品
 11-3-1 コーヒーの食後血糖上昇抑制効果
 11-3-2 コロソリン酸の血糖値抑制効果
 11-3-3 インスリン抵抗性改善のためのクロムイオン付加
 11-3-4 soymorphin-5の血糖抑制効果
コラム インスリンの発見

12. 骨代謝性疾患
12-1 骨代謝性疾患とは
12-2 骨粗鬆症
 12-2-1 骨粗鬆症の発症要因
 12-2-2 カルシウムの食事摂取基準
12-3 変形性関節症,変形性膝関節症
 12-3-1 変形性関節症の発症要因
 12-3-2 変形性関節症の進行
 12-3-3 変形性関節症を悪化させない生活習慣
12-4 骨の代謝
 12-4-1 ビタミンDの骨代謝に対する機能
 12-4-2 ビタミンKの骨代謝に対する機能
12-5 骨粗鬆症に有効と考えられている機能性食品
 12-5-1 カルシウムの効率的摂取
 12-5-2 b-クリプトキサンチンによる骨粗鬆症予防効果
 12-5-3 リコピンの骨粗鬆症予防効果
 12-5-4 大豆イソフラボンの骨粗鬆症に対する効果
12-6 変形性関節症に有効と考えられている機能性食品成分
コラム 5cm四方の人の骨の塊に象が乗ったら壊れてしまうのか?

13. 脂質異常症
13-1 脂質異常症とは
 13-1-1 脂質異常症の原因
 13-1-2 高脂血症診断の概略フロー
 13-1-3 リポタンパク質の種類と組成
 13-1-4 リポタンパク質の働き
13-2 脂質代謝異常肝疾患
 13-2-1 脂質代謝異常肝疾患の原因
 13-2-2 脂質代謝異常肝疾患の診断基準
13-3 肥満症
 13-3-1 肥満による合併症
 13-3-2 標準体重と肥満度
 13-3-3 肥満をもたらす生活習慣
13-4 高脂血症を改善する食材
13-5 脂質代謝異常肝疾患に有効な機能性食品
13-6 肥満症に有効な機能性食品成分
コラム 豚は肥満なのか?見た目で判断は禁物

第4編 機能性食品の課題
14. 機能性食品の安全性
14-1 機能性食品を安全に利用するには
14-2 機能性表示食品制度における安全性の要件
14-3 機能性食品による被害
14-4 有効性と副作用
14-5 機能性食品を医療利用した健康被害
14-6 消費者の認識不足
14-7 機能性食品の形状
14-8 食材の情報と成分の情報の混同
14-9 機能性成分の摂取量と生体機能
14-10 機能性食品の必要性
14-11 天然物,食経験の安全誤認
14-12 植物の有害性
14-13 加工による危険物質産生
14-14 海藻摂取と発ガンリスク
14-15 安全性の量の概念
14-16 食物と薬の相互作用
14-17 安全に対する意識
コラム 離乳食は注意が必要(食物アレルギーの原因)

15. 機能性食品の今後の動向
15-1 機能性表示食品制度の振り返り
15-2 機能性表示食品制度の変更点
15-3 機能性表示食品制度の今後の改正
15-4 機能性表示食品制度の問題点
15-5 機能性表示食品の安全性確保
15-6 消費者教育の重要性
15-7 機能性食品の被害情報
15-8 行政による検証・監視体制の整備
15-9 機能性表示食品制度の今後の要望
15-10 先制医療
15-11 先制医療と機能性食品
コラム 機能性食品の種

引用・参考文献
索引

【おすすめ本】

【レビュー】

工学院大学先進工学部応用化学科 山田昌治 教授

 世には食の情報があふれ、手を出せば望みどおりの食品が手に入る時代である。しかしながら、テレビ・インターネットなどで流れている情報は、革新的な機能性食品から怪しげな話まで玉石混淆の状態である。筆者は食品化学を教えている立場であるが、食品という分野は、食品の化学的性質、食品の私たちの身体への摂取から代謝、健康と病気、近年では免疫との関わりなど多岐にわたっており、教えるのにポイントが絞りにくく消化不良の教育に堕する危惧をいつも感じている。
 このたび今井伸二郎先生が著した「機能性食品学」は、上述の課題を克服することができる数少ない著作である。単に食品の機能を論ずるだけではなく、栄養学の基本を押さえ、免疫系および腫瘍を始めとした様々な疾病について言及され、その中で機能性食品について論じている。さらに機能性食品のもつ課題についても踏み込んだ記述がされている。
 ところで平成27年より、新しい機能性表示食品制度が発足した。このことは周知の事実であるが、従来の特定保健用食品制度とどこが異なるのか、消費者にとっての利点は何かについて人口に膾炙しているとは言えない状況である。本書ではこの点についても詳しく解説されている。
 また、随所に盛り込まれているコラムは読んでいて楽しく、著者の造詣の深さを感じた。以上のことから、多くの学生だけではなく、一般の方々にも読んでいただけるよう本書を推薦する次第である。

【書評・広告掲載情報】

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