レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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コヒーレント宇宙光通信入門 - 光でつなぐ次世代宇宙ネットワーク -
宇宙光通信の基礎からシステム構成,装置技術,大気影響,運用,標準化までを実例を交えて体系的に解説した。重要項目を丁寧に説明し,数式の導出過程も追跡できる構成としている。著者陣の実務経験に基づいた知見を反映した入門書。
- 発行年月日
- 2026/06/08
- 定価
- 3,960円(本体3,600円+税)
- ISBN
- 978-4-339-01503-4
レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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読者モニターレビュー【 いたち 様 (業界・専門分野:評価装置メーカー)】
掲載日:2026/06/08
本書籍は、宇宙分野の光通信をこれから学ぶ方から、専攻としており理論を時折参考とする方におすすめの本だと思います。
個人的には、序盤と終盤の宇宙光通信分野の現状や課題をまとめている部分を、とても興味深く拝読させて頂きました。
1章で現状
2~6章で個別の課題、理論
7~8章で運用や広い視野で見た課題
といった感じにまとめられておりました。
学生や僕のように興味本位で読む方には、どんな分野で、何に注目されているのが、イラストも豊富で掴みやすいと思います。
既に専攻とされている方には、理論式が詳しく書かれており、机に置く一冊になるかと思います。
デブリ(宇宙のゴミになった衛星達)の数は驚く内容でしたので、ご興味ある方にはぜひ読んでもらいたい1冊でした。
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読者モニターレビュー【 松岡 大輔 様 (業界・専門分野:プログラマー)】
掲載日:2026/06/08
技術は往々にして、現実の制約への対応のために発展する。本書は、無線通信技術が、宇宙空間との通信という新しい課題に直面し、それに固有の制約や条件に対応するために、どのように更新されつつあるかをわかりやすく記述している。
宇宙空間という新しい環境における技術といっても、その前提には、従来からの科学研究の積み重ねがある。何もないところから何かを生み出すわけではなく、従来の技術が新しい制約を課せられた環境でどのように応用できるか、という観点での累積的な技術開発がおこなわれている。それゆえに、200ページ程度のコンパクトな本書が、宇宙光通信という領域に関して、ある程度の網羅性と深さを伴った議論を展開することができているのだと思う。
無線通信はつまり、電磁波の伝搬による情報の伝達である。光も電波同様、電磁波である。ただし両者には周波数および波長の違いがある。本書はまず従来の電磁波に関する基礎理論を振り返ったあと、光による通信がなぜ宇宙空間での通信に適しているかを、議論の段階を分けながら簡潔に解説している。
そして、中盤以降は電磁波に関する理論から具体的な機器の設計・運用まで視野に入れた議論が展開する。このあたりがとても面白かった。各論、丁寧に議論をモジュールに分けながら、理論と技術の対応を紐づけていくので、読んでいるとなにか作りたくなる。
さらに興味深いのは、議論を理論・技術に閉じないで、それが運用や開発の段階でどのような現実の社会情勢のなかでおこなわれているかという観点があることである。組織などの具体名を多く挙げながら、実例に基づいて、理論・技術の運用という局面を強く意識しているのが特徴で、これは執筆陣の多様なバックグラウンドを見れば納得できる。
本書は、宇宙空間における宇宙光通信という新しい展開における制約下で更新されている技術の現状に関する啓発的な教科書であり、数式で厳密に定義されている箇所を読めなくても、通読すると宇宙開発に関するひとつの知見が得られるという意味では、幅広い読者にアピールしうると思う。








