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自律的行動創発システムと身体性 - 機械獣の構成論 -

シリーズ システム・制御のニューフロンティア C-2

自律的行動創発システムと身体性 - 機械獣の構成論 -

ロボットにおける恒常性という観点に基づく行動創発を構成論的に追求。エージェントが身体の内部状態を保つための行動最適化という技術を扱い,外在的に定められた意味や目的を持たない生活体としての自律機械を機械獣と呼び解説。

発行年月日
2026/01/16
定価
4,290(本体3,900円+税)
ISBN
978-4-339-03402-8
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 jack4andMana'sTalk 様(業界・専門分野:AIオペレーター{AI for Scienceの文脈}の趣味人 )】

掲載日:2026/01/22

通常のロボットから、生命系の模倣のロボットへ興味を持たれた方や、逆に生命系から無機系での実装としてのロボットへ興味を持たれた方など、既存の単一学術領域から学際領域へのシフトを始めようと思っている方の最初の一冊にオススメで、おおまかなフレームワークや、重要なキーワードを網羅的にチェックできて、次に自分にとって、どの分野・情報が必要になるのかを明らかにしてくれるという点でも、非常に役立つ一冊です。
また、網羅的・大系的な理解をしてから実装することを好むタイプの人よりも、「必要最小限の知識」から【まずは動かしてみたい】、というタイプの人に、特にオススメの一冊です。

非常に多分野に渡る学術融合的な領域を扱う書籍なので、その点がわかるように、まず【はじめに】【用語集】から記述が始まっているのが、ありがたいです。

また、【機械獣】という文字のニュアンスからは人工生命を連想しやすく、倫理的な問題と不可分性があるシビアな領域かと反射的に思いがちですが、本書の対象は、あくまでもホメオスタシスを中心とした構成論的アプローチでの自律型ロボット(オートマタ)に限定されているので、その心配もなく読める点も良いと思います。

読者モニターレビュー【 メカメカ 様(業界・専門分野:機械工学)】

掲載日:2026/01/22

本書は身体が環境との相互作用によりもたらされる多様な運動形態を力学やシステム・制御工学に基いて学び、さらに「知能」の意味を見つめ直すことができる良書である。アクチュエータのない受動歩行に始まり、アクチュエータをもつ生体模倣ロボット、四脚ロボット、脚部と体幹部を有するロボット、群れ行動するロボット、などの具体事例が豊富な図・写真で紹介されている。これらが織りなす身体と環境の相互作用によって生み出される「知能」的な行動は複雑なものであるが、本書の丁寧な解説により理解できる。この身体性に基づく知能システムの設計・制御の体系化の指針が与えられ、将来的には大規模言語モデルと身体性との相互作用が重要な役割を持つことが示唆されている。演習問題ではPythonプログラムやWebアプリを参照することにより、可視化された身体性知能の実体験も可能である。約500件にわたる幅広い引用文献は、より深い理解への道案内にもなっている。