レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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機械系コアテキストシリーズ A-2
本書は,典型的なはり,棒,板,殻といった部材に弾性力学理論を適用した枠組みを「部材の力学」としてまとめた。機械構造物を構成する部材から,材料を創成する基本内部構造を構成する部材に至るまで適用範囲は拡がっている。
- 発行年月日
- 2025/09/30
- 定価
- 4,070円(本体3,700円+税)
- ISBN
- 978-4-339-04532-1
在庫あり
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読者モニターレビュー【 onia 様 (業界・専門分野:振動・音響)】
掲載日:2025/10/02
本書は、構造の最小単位であるはり・板・殻を主要な対象とし、
線形弾性から有限変位、一部の部材では座屈までを簡便化された理論で扱います。
解析解が得られる問題に限定し、設計に直結する数式とその導出が丁寧に記述されています。
演習問題も充実しており、回答はWebで公開されているため独習者にも配慮されています。
具体的な数値検討は、解析解を数値計算プログラムや表計算ソフトに落とし込むことで理解をさらに深められるでしょう。
単純な部材だけでなく、3Dプリントの普及に伴い活用の広がっている周期構造に関しても扱われ、第1章のハニカム、付録のMicropolar弾性体の話題も導入として参考になります。
実用的で分厚すぎず、必要な情報にすぐアクセスできるため、リファレンスとして手元に置いておく価値のある一冊です。