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その常識は本当か これだけは知っておきたい 実用オーディオ学 (増補) - アース,CDとハイレゾ,室内音響,ケーブル,アナログレコード,計測 -

その常識は本当か これだけは知っておきたい 実用オーディオ学 (増補)- アース,CDとハイレゾ,室内音響,ケーブル,アナログレコード,計測 -

音響学とオーディオは,同じではありません。オーディオの世界は趣味性が高く,お金がかかるのは事実。限られた資金と時間で,効率的に良い音を手にするために「科学的発想は便利」という視点の好評書籍にアナログレコードを増補。

発行年月日
2024/08/20
定価
2,530(本体2,300円+税)
ISBN
978-4-339-00994-1
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

「読売新聞」夕刊READ&LEAD(2025年1月22日)

掲載日:2025/01/22

読者モニターレビュー【 N/M 様(業界・専門分野:総合情報学[情報科学])】

掲載日:2024/09/09

本書は,2019年に発売された『その常識は本当か
これだけは知っておきたい実用オーディオ学』の増補版であり,オーディオ(再生機器,音声信号)についての記述がなされている.

なお,レビュー者である私自身,オーディオについてあまり詳しくはなく,過去に音や音響に関する書籍のレビューをいくつかさせていただいた際に得た知識程度(それら全ての知識が,私自身の知識として完璧に定着しているというわけでは残念ながらない)であることを予め断っておく.

増補版では,6章の「アナログレコードの科学」の章が新たに追記されている点である.昨今,アナログレコードの人気が再び起きており,アナログレコードについても,科学的に考えるきっかけにもなるだろうと思われる.

全体的に章を通して,オーディオに関連するアースや電気配線,CDやハイレゾ,室内の音響設備,ケーブルなどの,素朴な疑問をQ&A形式での解説から始まり,巷でオカルト的に信じ込まれているであろう,オーディオに関する俗説をいくつか取り上げて「これって本当なの?」という具合に問題提起されている.その後,著者の考えを根拠となる簡単な実証実験と共に明らかにして,「ひょっとして,こうなんじゃないの?」という具合に,決して断定的に語るのではなく,あくまでも著者自身の考えを,科学的な作法により解説してある点が本書の大きな特徴でもある.

本書を通じて,俗説をそのまま受け入れるだけで留まらず,一歩先の科学的な目を通して考えるということを行うことで,結果的に,より良いオーディオ体験が得られるものだろうとも感じた次第である.

『Stereo Sound』No.232(2024年秋号)(株式会社ステレオサウンド)

『Stereo Sound』No.232(2024年秋号)(株式会社ステレオサウンド)

掲載日:2024/09/03

「SS Information」にてご紹介いただきました。