レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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学問体系による分類ではなく,医療機器がどのような物理現象に基づいて機能しているかという観点で実用的な応用例を用いて,その原理を説明する形式で物理学を学ぶことを目指す。高校で物理を学んでいない読者にもわかるように解説。
- 発行年月日
- 2024/04/26
- 定価
- 3,630円(本体3,300円+税)
- ISBN
- 978-4-339-06670-8
在庫あり
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読者モニターレビュー【 からあげ 様(業界・専門分野:制御工学、強化学習)】
掲載日:2024/05/07
本書は医療従事者の方が普段使用される機器などについて、物理学の観点からその背景を説明するものです。
各章ではまずそれぞれの基本的な内容からはじまり、おおむね章末で「医療従事者の方が関わる具体的な例」を示しています。例えば、波の章ではその基本的な内容を説明したのちにドップラー効果に触れ、救急車の音と「ドップラー血流計」について述べています。
本書では当然数式での説明もなされていますが、あまり難しい印象は受けませんでした。丁寧な語り口で微細にわたって説明がなされており、また図での説明も多いため数学・物理学が苦手な方でもとっつきやすいように感じます。医療従事者の方だけでなく、物理学を学びたい学生の方などにもおすすめできる書籍だと感じました。