レビュー,書籍紹介・書評掲載情報
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モデルベースドアプローチと異なり,データを直接用いて制御器を設計・更新・調整する方法はデータ駆動制御と呼ばれる。モデリングが困難な状況で操業データを有効に使いコストダウンを実現する方法論を整理・体系化した入門書。
- 発行年月日
- 2024/01/10
- 定価
- 4,620円(本体4,200円+税)
- ISBN
- 978-4-339-03387-8
在庫あり
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読者モニターレビュー【 めっくろぐ 様(業界・専門分野:自動車メーカー、制御工学 )】
掲載日:2024/01/12
データと制御の融合を図る動きは,近年になってニーズが高まっている印象がある.しかし,その基礎を学ぶ教材はこれまでは見当たらず,参入者は論文などから手探りでしかヒントを得られなかった.私も初学者の部類で,論文を見比べてみたことはあるが,この分野の動向に関して前提知識がないために,自分の分野にとって有用な情報を見つけ出すことが難しかった.本書があれば,最先端をキャッチアップするための土俵に立つことができる.例えば4章以降に登場するFRITとVRFTの比較などは,理解を深める切り口として重要だと感じた.制御工学の基礎知識がある人であれば入っていける内容になっていると思うので,本書を読み終えたうえで,自身のテーマの具体的な課題解決を検討してみたいところである.