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これなら解ける 電気数学 - 実験でアプローチ -

これなら解ける 電気数学 - 実験でアプローチ -

本書は数学で記述された現象と実際の電気電子現象が対応している実験例を掲載するとともに,公式の導出よりもその意味や使い方の解説に力を入れ,数学は苦手だけど電気電子工学は好きという読者が数学への興味を持てるよう工夫した。

発行年月日
2022/08/26
定価
3,520(本体3,200円+税)
ISBN
978-4-339-00984-2
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 アイスを愛す 様 (ご専門:ディジタル信号処理 )】

掲載日:2022/09/20

まず印象に残ったのは、数学の基本定理などを軽くおさらいした後に電気電子学科の実験でどのように用いていくのかという流れが徹底されていて分かりやすいということです。個人的に、大学数学では「理屈はわかるけど専門分野にどう応用されているか分からない」という点でつまづく人が多い印象があるので、そういう学生さんには電気電子系学科以外の方にもお勧めできるのではないかと思っています。

読者モニターレビュー【 やまけー 様 (ご専門:数学 )】

掲載日:2022/08/30

本書は電気分野で必要とされる数学の基本的な事項について解説したものである。
具体的には、線形代数(行列・ベクトル)、三角関数、指数・対数、複素数、微分・積分、微分方程式、ラプラス変換、フーリエ変換である。難易度としては、基礎中の基礎から解説されており数学に自信がない人でも読み進めることができ、豊富な演習問題を解くことで身に着けることができる。
また、本書の副題にもあるように計算結果を実際の測定結果と比較している箇所があり、イメージが付きやすい工夫がされていると思う。
電気分野に興味のある高校生でも十分に読むことができ、大学初年度程度の数学を復習する目的でも本書を利用することができるため、書店で見かけた際にはぜひ一度手に取ってみてほしいと思う。

読者モニターレビュー【 中村 勇太 様 名古屋工業大学 助教(ご専門:電力システム分野 )】

掲載日:2022/08/16

本書は,電気系大学生にとって特に必要な数学が網羅されており,さらに対応する電気回路計算や実験例も掲載されていることから,他の書籍よりも興味を持って数学を学ぶことができる一冊となっている。
例題や説明,章末問題の解説は細かく掲載されているため,本書を活用することで,数学が得意ではない学生でも十分に自学自習できることが予想される。
また,授業に用いる場合のカリキュラム例も掲載されていることから,教員として授業の編成を検討する際にも参考になり,有用な書籍となるだろう。