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水環境工学

土木・環境系コアテキストシリーズ F-1

水環境工学

都市をめぐる自然および人為的な水循環系全体の理解,それを形作っている上下水道システムの理解,上下水道システムを運営し,維持管理するために必要な知識を得ることを目的としている。本書では水道と下水道を並列させて記載した。

発行年月日
2021/11/22
定価
3,300(本体3,000円+税)
ISBN
978-4-339-05644-0
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

「土木学会誌」2022年1月号

掲載日:2022/01/12

読者モニターレビュー【 S.I 様(ご専門:水処理設計)】

掲載日:2021/11/11

水環境への入門書ともいうべき本書の特筆すべき点は2点ある。

まず上下水道それぞれの内容が併記されている点である。それぞれ独立して語られる事が多い上下水道だが、実のところ処理の原理や運輸法、管路など共通項は多い。併記される事でそれらの共通項や異なる点がわかりやすくなっている。上下水道を比較しながら学ぶ事でより広い視点から水環境を考えられると感じた。

2点目は、これから必要となる技術の紹介が豊富である点だ。膜処理などの比較的新しい処理技術にページが大きく割かれている印象を受けた。これからの上下水道に欠かせない知識を習得できるだろう。

本書では、より広い視点でこれからの上下水道を考えるための知識を身につける事ができる。水環境に関わる学生や、他の分野から水環境に関わることになった実務者に勧めたい最初の1冊である。